観察 「生きる」という謎を解く鍵

  • サンガ
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865641127

作品紹介・あらすじ

「ありのままの現実」と向き合い、「ストーリー」を越えて生きることの自由を、二人の観察者が語り尽くす!

感想・レビュー・書評

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  • 「観察映画」と「観察瞑想」。
    瞑想を実践した後の第二部になってから、一気に対談の風通しがよくなっていることが興味深い。
    ●「観察しない瞬間に自分が操られているのです。ものごとが自分を管理するのです。観察するときは、自分がものごとを管理することもないし、ものごとが自分を管理することもない」
    ●「とにかく我々は、思考を大事にして生きています。不確定で不安で、正解か不正解か分からない世界でびくびくして生きているからです。それで怯えが現れます。不正解だったら恥ずかしいと自我が傷つく。悩み苦しみが生まれる。あれやこれやと問題が実にいろいろ起こるのです。だから「いったん思考を止めましょう」と言います。無理だと思うかもしれませんが、無理であることも知っています。しかし、続けていればいつか思考は止まります」

  • 結末を想定せず淡々と目の前に起こっていることを撮影する観察映画。自分が目にした事象をそのまま感じ取り、自分本位のエピソードを作らないという初期仏教の教え。共通するものがあると感じました。

    自分のフィルターを通して見ないということはなかなか難しいですが、自分の生活にも取り入れていけたらと思いました。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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