• Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865641660

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • サンガジャパンでお金の特集が組まれるとは意外でしたが、当然ともいえるのかもしれません。
    今の世は、皆、お金のために生きているといっても過言ではない世界。
    商品と交換可能な価値を持つお金は、あればあるほど幸せだというイメージがついています。

    しかし、本当に幸せとお金が比例するかというと、そうではありません。
    お金が幸せのバロメータになっている反面、お金で不幸になり、身を持ち崩する人も大勢います。

    振り回されずにいたいと思っても、お金がないと生きていけないのが事実。
    根深い問題です。資本主義と仏教の幸せが折り合うところはあるのでしょうか。

    収録された寄稿はどれも、仏教の立場に立ったお金と人の関わりについての考察を巡らせており、興味深く読み込めました。

    中でも「お金はほかのものと違って自然に反している」という意見に注目しました。
    どんなものでも古くなって朽ちるのが自然の理なのに、お金は腐りません。
    いくらでも貯められるために、富が集まる人ができ、貧富の差が生まれ、その結果、社会の構図がお金を中心に組み立てられていくということ。

    たしかに「ものを貯める」という行為自体、仏教の生き方とは相入れないものですね。

    現在では、お金を介さずに、サービスの交換をし合う制度を実験的に導入している取り組みもあるとのこと。
    お金に縛られない、新しい向き合い方が模索されています。

    『はっぱのフレディ』が仏教の諸行無常を表現しているというのは意外でした。
    今度読み直してみようと思います。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

■アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。
国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。
現在、宗教法人日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。
朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHKテレビ「こころの時代」などにも出演。
著書に『自分を変える気づきの瞑想法【第3版】』『ブッダの実践心理学』全8巻(藤本晃氏との共著、以上、サンガ)、『怒らないこと』『無常の見方』『無我の見方』(以上、サンガ新書)、『もう迷わなくなる最良の選択 人生を後悔しない決断思考の磨き方』(誠文堂新光社)など多数。

「2020年 『ブッダが教える心の仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アルボムッレ・スマナサーラの作品

お金――お金に振り回されない生き方 (サンガジャパンVol.34)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×