- Amazon.co.jp ・本 (622ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865780239
作品紹介・あらすじ
その人間的側面からプーチンの全体像を描く世界初の試み!
プーチンとは何者なのか? 一体何を欲しているのか? その出自や素姓、学歴や職歴、家族や友人、衣・食・住、財政状態、仕事のやり方や習慣、レジャーの過し方、趣味・嗜好、日常の会話や演説中で使うジョークや譬え話等々、可能な限り集めた資料やエピソードを再構成し、人間的側面から全体像を描き出す世界初の試み! 「プーチン統治」の根本に肉薄する!
感想・レビュー・書評
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ようやく読み終わった一冊。
プーチンのことがわかったような、わからないままのような…
ただ、他国の指導者ゆえ安心して読めた側面もあります。これが日本の指導者だったらと思うと…
プーチンが表舞台に現れたタイミングや背景、そして彼の政治手法がよくわかる一冊です。
今後、テレビでプーチンを見かけたら、思わず微笑んでしまいそうです(^^;詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:312.38//Ki39
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プーチン 木村汎著 謎多き政治指導者の実像に迫る
2015/6/7付日本経済新聞 朝刊
ロシアのプーチン氏が初めて大統領に就任してから15年が過ぎた。当初はほとんど無名な存在だったが、いまや世界でも極めて大きな影響力をもつ政治指導者のひとりだ。その一挙手一投足は、国際社会をしばしば翻弄する。
ところが、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)出身という背景もあるからだろうか。プーチン氏には相変わらず謎が多く、いったいどんな人物で、何を考えているのかが分かりにくい。そんなプーチン大統領の人間的な実像に迫ろうとしたのが本書である。
分析にあたっては、幼年期からの経歴を単に伝記風に取り上げるのではなく、家族、住宅、柔道、マッチョ、人脈や体制といったカギとなる項目を設定。それぞれに掘り下げることで、多角的な考察を試みたのが特徴といえる。
そこから導き出したプーチン氏の特性のひとつは「サバイバル」の衝動だ。柔道を習い始めたのは、背が低く身体が脆弱な少年が街頭で生き残るため、KGBに入ったのも強力な組織のもとで己を保護するためだったという。
ウクライナのクリミア半島編入後、プーチン氏は盛んに愛国主義を鼓舞するようになった。だがこれも政治的な生き残りのために利用しているだけだと、著者は暗に指摘する。ロシアの行方を占ううえでも、参考になる一冊だ。(藤原書店・5500円)