昭和の精神史 〔竹山道雄セレクション(全4巻) 第1巻〕

著者 :
制作 : 平川 祐弘 
  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865780949

作品紹介・あらすじ

今こそ求められる真の自由主義者の珠玉のセレクション、発刊!
名著『ビルマの竪琴』の著者を貫いていた思想とは? 戦前のナチズム・軍国主義から戦後の共産主義独裁まで、左右問わず狂信的思想・政治を鋭く批判し続けた真のリベラリストの論考を精選!
[解説]秦郁彦
[竹山道雄を読む]牛村圭

感想・レビュー・書評

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  • 現実を直視する眼差し、過激に走らぬ温厚な思考、伝統の重みを軽んじない所作、時流の変化に「待った」をかける慎重さ――どの文章にもこうした姿勢や態度が見られ、オールド・リベラリズムの真髄を仰ぐような思いに駆られた。小林秀雄のような騒がしさが竹山には微塵もない。
    https://sessendo.blogspot.jp/2018/03/blog-post_9.html

  • 時流に流されるというのは、その時代を生きる人間にはどうしようもなく出来することで、人はそんな中で何かしら自分の思考の支えとなるであろうと思われる思想を求める。
    しかし、その自分が縋ろうとした思想そのものが、時にその時流のファナティックな独断そのものであったりする。
    竹山道雄は、そんな流れをきちんと見分けて、時流をきちんととらえ、おかしい事はおかしいと言える人であった。

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著者プロフィール

竹山道雄(たけやま・みちお 1903-84)
1903~1984年。1920年旧制第一高等学校入学、1923年東京帝国大学文学部入学、1926年東京帝国大学卒業後、一高の講師となる。20代でベルリン、パリに計3年間留学、帰国後、一高の教授となる。1948年『ビルマの竪琴』(中央公論社)を刊行、毎日出版文化賞を受賞(以後、二度に渡り映画化される)。1950年一高廃止と共にその後身の東京大学教養学部の教授となるが、翌年には辞し、文筆に専念する。『新潮』『芸術新潮』『心』『自由』などを舞台に、「見て・感じて・考える」を根本姿勢とし、時代の風潮に流れない執筆活動を続ける。著書は『古都遍歴』『昭和の精神史』『まぼろしと真実』『剣と十字架』など、芸術論から時論、紀行文など幅広く、ニーチェ『ツァラトストラかく語りき』『善悪の彼岸』イプセン『人形の家』ゲーテ『若きヱルテルの悩み』など優れた翻訳も残す。1983年『竹山道雄著作集』全8巻刊行。

「2017年 『主役としての近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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