幻の詩集、復元に向けて 〔『日本風土記』/『日本風土記 II』〕 (金時鐘コレクション(全12巻)第2巻)

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  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865781489

作品紹介・あらすじ

待望のコレクション、いよいよ発刊!
その詩のすべてと、随筆や評論、講演、そして「金時鐘論」までを集成し、満を持して刊行される珠玉のコレクション!! 数年前に発見、復元された幻の第三詩集『日本風土記Ⅱ』が遂に公刊! 「詩を書くことは、自分の中に棲みついた日本語に報復すること」! [解説]宇野田尚哉・浅見洋子 [解題]浅見洋子
[推薦]鶴見俊輔・辻井喬・金石範・高銀・吉増剛造・四方田犬彦・鵜飼哲・佐伯一麦
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金時鐘コレクション(全12巻)
第1巻 日本における詩作の原点 詩集『地平線』ほか未刊詩篇、エッセイ
第2巻 幻の詩集、復元にむけて 詩集『日本風土記』『日本風土記Ⅱ』
第3巻 海鳴りのなかを 長篇詩集『新潟』ほか未刊詩篇
第4巻 「猪飼野」を生きるひとびと 『猪飼野詩集』ほか未刊詩篇、エッセイ
第5巻 日本から光州事件を見つめる 詩集『光州詩片』『季期陰象』ほかエッセイ
第6巻 新たな抒情をもとめて 『化石の夏』『失くした季節』ほか未刊詩篇、エッセイ
第7巻 在日二世にむけて 「さらされるものと、さらすものと」ほか 文集Ⅰ
第8巻 幼少年期の記憶から 「クレメンタインの歌」ほか 文集Ⅱ
第9巻 故郷への訪問と詩の未来 「五十年の時、月より遠く」ほか 文集Ⅲ
第10巻 真の連帯への問いかけ 「朝鮮人の人間としての復元」ほか 講演集Ⅰ
第11巻 歴史の証言者として 「記憶せよ、和合せよ」ほか 講演集Ⅱ
第12巻 人と作品 金時鐘論 在日の軌跡をたどる

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  • ●がらんどうの/部屋に/小箱がある。//聞いて/聞いて/聞きなれたところの/歌がある。/時計の/針のように/軌道にはりついた/はじめだけの/歌がある。//同じことの/くりごとで/それだけの/同じ仕草で/十年がたった。/十年が鳴った。//小さい箱。/小さい箱。/めしいた子供の/小さい箱。//昨日と同じ/音色が流れて/朝のつづきの/音色が鳴って//蓋を閉める。/蓋を開ける。/小さな 小さな/原爆孤児の/白い手。(白い手)

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著者プロフィール

1929年朝鮮・元山市生まれ。著書に「猪飼野詩集」「光州詩片」「原野の詩」(小熊秀雄賞第一回特別賞受賞)、評論集「『在日』のはざまで」(毎日出版文化賞受賞)他

「年 『草むらの時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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