生命科学の未来 〔がん免疫治療と獲得免疫〕

著者 :
  • 藤原書店
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本棚登録 : 43
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865782028

作品紹介・あらすじ

2018年ノーベル医学・生理学賞受賞!
今、日本の科学の未来のために、何が必要なのか?
「医学的な研究は、長い眼で見て、本当に基礎的なことから思いがけない大きな発見が出る」――本庶佑
がんの免疫治療への画期的貢献によって2018年ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑・京都大学特別教授。
「免疫は記憶する」という研究の核心、生命体の「多様性」の原理、そして世紀の発見に至るまでの道のりを平易に語った講演に加えて、長期的・国際的視点にたって「予防医療」の重要性と、「基礎科学」および「生命科学」への投資の重要性を強く訴えた対談を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 本庶先生がノーベル賞を受賞したのを機に企画された本で、本庶先生の講演2つと、静岡県知事の川勝氏との対談が掲載されています。

    講演については、本庶先生の研究者生活の経緯を知る、また、ここ50年ぐらいの生命科学の流れを知るのに適した内容だと思います。
    本庶先生独特の生命観にも触れられており、生命の進化について考えを巡らせる上で、よいヒントになると思いました。

    川勝氏との対談については、個人的には邪魔だと思ったのですが、この本に収録された講演を選んだのは、川勝氏なので、やむを得ないですかね。
    ちなみに、川勝氏の、科学や生命科学に関する言及は、豊富な知識欲を感じさせてはくれますが、間違った理解や感情的な捉え方が多すぎて、かえって害があるのでは、という気がしました。
    が、この本を手に取るような人は、川勝氏の間違った発言については、うまくスルーできるレベルかも、と思ったりもしました。

    本庶先生の本なのに、最後の対談で川勝氏がマウントを取りに行った結果、後味の悪い本になってしまったように思います。

  • ふむ

  • 正直、細かいところは理解できないけど、PD-1の役割となぜ癌を治療できるかがなんとなくわかった。
    がん細胞は異種なので免疫がやっつける対象になるけど、免疫のブレーキ役であるPD-1を、懐柔してブレーキを強く踏んでもらいがん細胞をやっつけることができない。PD-1を頑張らせればブレーキが外れて免疫本来の役割を果たし、がん細胞をやっつけられるということ。ふむふむ。
    研究内容より、バックグラウンドや思想が知りたかったけど、その辺りもカバーできてて面白い。
    なにより川勝静岡県知事との対談における川勝知事の博識ぶりに舌を巻いた。と思ったら、学者さんだったなのね。納得。

    教育として、自然科学の領域は修士を出た先生やポスドクが教えるべき、ということは非常に同意できる。学者余ってるんじゃないかな…
    当たり前だけど、一流の先生からしか一流の生徒は生まれませんよ。

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著者プロフィール

本庶佑(ほんじょ たすく)
1942年、京都市生まれの医師、医学者。専攻は分子免疫学で、日本を代表する分子生物学者。2018年、ノーベル医学生理学賞を「免疫制御の分子の発見とがん治療への応用」によってジェームズ・P・アリソンと連名で受賞。
京都大学名誉教授・高等研究院特別教授、公益財団法人先端医療振興財団理事長、ふじのくに地域医療支援センター理事長、静岡県公立大学法人顧問、日本学士院会員、文化功労者。
免疫細胞の働きを抑えるブレーキの役割をもつ分子、「PD-1」を発見しその仕組みを解明。PD-1にブレーキをきかせ、免疫細胞にがんを攻撃させる治療薬を共同研究で生む。ロベルト・コホ賞、日本学士院賞、恩賜賞など国内外で数多くの賞を受賞。2013年文化勲章を受章。

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