- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865782448
作品紹介・あらすじ
名優であり文筆家、森繁久彌さん(1913-2009)没10年記念!
「夫婦善哉」「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの俳優としての業績にとどまらぬ“最後の文人”の全貌を明かす著作全集、満を持して発刊! 第1巻は、自らの歩みを自ら書き下ろす。 〈付〉森繁久彌前史 ほか
[月報]加藤登紀子/小野武彦/大宅映子/山藤章二
[推薦] 石原慎太郎・稲盛和夫・老川祥一・岡田裕介・加藤登紀子・黒柳徹子・堺 正章・玉井義臣・野村正朗・橋田壽賀子・橋本五郎・松本白鸚・萬代 晃・山田洋次・由井常彦・吉永小百合(五十音順)
感想・レビュー・書評
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晩年かお亡くなりになってからか、「いつも女優さんのお尻をなでる」みたいなことをテレビで聞いて、その印象が強くなってしまっていたが。確かに対女性については、今の時代では全くダメなのだが、そのことは置いといて。
満州での日常、敗戦後そして引き揚げ時の惨状、帰国後の生活の大変さなど、本当に読んで良かったと思う。他にもあるのだろうが、語りにくい満州での出来事もわかりやすく書かれていて大変勉強になった。その部分が圧倒的に良かったのだが、戦前、そして戦後落ち着いた生活が戻ってからの平和な時代の部分はユーモアたっぷりで楽しく読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経験も炯眼もユーモアもケタ違いの
名優の文章。
時々
サラッと引用されるルバイヤートや漢詩が
カッコイイ。
在りし日の満州の様子や、
日ソ不可侵条約を破棄され、悲惨な引き揚げの様子など
資料としても貴重。
あらためて、森繁久彌の映画を観たくなった。