アリさんとキリギリス ―持たない・非計画・従わない時代

著者 :
  • さくら舎
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865810752

作品紹介・あらすじ

アリ社会の限界、キリギリス社会の希望!

『地頭力を鍛える』でデビューした思考系ビジネス書の著者の新境地。「キリギリスの復権」が本書に通底するテーマ。「アリとキリギリス」は、世界的に知られたイソップ寓話の一つ。冬の食糧ために夏の間も働いて溜め込んだアリ、対してバイオリンを弾きながら歌って過ごしたキリギリス。冬になってキリギリスがアリに食糧を分けてほしいと乞うが、断られて死んでしまう。この話は紀元前に作られたものであり、「今の時代の教訓にはならない。これからはキリギリスの時代がやってくる」「アリに変革はできない。世の中を変えられるのはキリギリスである」と著者は説く。

アリとキリギリスの違いを小見出し50本+1コマ漫画で端的に表現し、「アリ社会・日本」の限界と突破口を見つけるヒントを示す。

感想・レビュー・書評

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  • 世の中に溢れてる価値観、意見の違いを大胆に二分して解明しようとした本。自分が幸福を感じるのは「キリギリス」的だが、キャリアにおいては「アリさん」的だということが分かった。育ってきた環境、培ってきた経験によって左右されそう。
    「好き」か「正しい」か、二項対立に悩んでる人は読むと楽になるかも。

  • 【概要】

      誰もが知っているイソップ寓話「アリとキリギリス」。
    夏の暑い時期にせっせと冬の食料を蓄えるために働くアリ。それを傍目にバイオリンを弾きながら歌い過ごすキリギリス。
    やがて冬が来てキリギリスは・・・・・。同寓話は「将来を見すえた勤労と貯蓄」の大切さを啓蒙した物語でした。

      記されたのは、紀元前ともいわれるイソップ寓話。
    長らく美徳とされてきたこの「アリ的思考、アリ的価値観」は、現代に生きる我々にとって、もはやそぐわなくなってきているのではないか。「キリギリス的思考、キリギリス的価値観」こそ、今必要とされているのではないか。
      イソップ寓話を引き合いに、そんな命題に迫った一冊。
    ベストセラーとなった「地頭力を鍛える」を記した著者がユニークな持論を展開しています。

    【所感】

      アリとキリギリスの思考と価値観の違いを大きく3つあげ、その対比を軸に本書は構成されています。
     ①「貯める」アリと「使う」キリギリス ②「巣がある」アリと「巣がない」キリギリス ③「二次元」のアリと「三次元」のキリギリス
    ③が少しわかりにくいかもしれませんが、羽があり飛べるキリギリスを三次元に倣え、行動の自由度として表現しています。
    それぞれは「フローとストック」「閉じた系と開いた系」「固定次元と可変次元」という概念を指しており、我々が普段体験するエピソードを50に及ぶ小見出しとヒトコマ漫画で紹介しながら、分かり易く解説をしています。

  • 同著者の『具体と抽象』をわかりやすくした感じ。

  • 自分自身はどちらかというと、アリからキリギリスにシフトした立ち位置

  • 今まで、自分の中でモヤモヤしてた事がスッキリ見えた。自分が、キリギリスだったことを。自分を知る事が出来た一冊。

  • 自分のキリギリス性に生きづらさを感じていたが、肯定的に書かれており安心感を得た。

  • アリ、キリギリスの思考を定義する内容。
    お互いの良い所を活かし足りない部分を補うのが組織、社会である事をイメージさせてくれた。
    大規模な組織にいるとアリ思考になり、起業家・フリーランスはキリギリス思考が多い。一部、バランス感覚があり使い分けができる人がいる。
    この先は他人の価値観を理解する柔軟さが、生きやすさ、
    仕事の成果につながってくると感じた。

  • タイトルがおもしろく、つい読んでしまいましたが、童話「アリとキリギリス」をモチーフとしたビジネス書ということでした。
    それを「地頭力」の著者が書いているのですから、余計にです。
    童話では勤勉なアリを尊ぶ内容でしたが、今後もそれでいいのか、時代の変化に対応できているのかを疑い、キリギリスが活躍できる時代になっている、と指摘します。
    時代の変化を解説の後、両者が共存についても表しています。人間を単純に2タイプに分けることは難しいのですが、それぞれの良さ、価値観を互いに認識し、今後役割分担していくことが必要です。
    童話の良さを踏まえつつ、現実もしっかり認識していきたいと感じます。


    ▼キリギリスが活躍できる社会
    ①「貯める」から「使う」へ
    ②シェアエコノミーの拡大
    ③クラウドコンピューティングの発展
    ④変化の加速
    ⑤知識から思考へ
    ⑥AIやロボットの発展
    ⑦組織から個人へ
    ⑧グローバル化と多様性
    ⑨資本主義への疑問

    ▼アリとキリギリスの違い
    ・ストックとフロー
    ・閉じた系と開いた系
    ・固定次元と可変次元

    ▼アリとキリギリスの思考回路の相違
     →どちらが正しいというわけではなく、置かれた環境や与えられたミッションによって活躍できる場面が異なる
    →互いの違いを認識したうえで上手に役割分担さえできれば、両社の長所を生かしながら共存が可能
    <アリ>
    ・世の中を動かす
    ・大組織を動かす
    ・全員に配慮する
    ・規則を守らせる
    ・「あるもの」を守る
    <キリギリス>
    ・世の中を変える
    ・個人を楽しくする
    ・ニッチに応える
    ・規則を見直す
    ・「ないもの」を見つける

    <この本から得られた気づきとアクション>
    ・時代によって求められる人材は異なる。自分がその人材になっているか常に考える
    ・組織においては、単一の人材だけでは発展はない。状況に応じ、どのタイプがどの程度必要か、それは時期や組織目的によって異なるはず。それを見極める
    ・一方で与えられた人員の中で、理想的な組織とするためには何が必要か、研修なのか、コミュニケーションなのか。自分ができることは何か

    <目次>
    第1章 キリギリスの復権
    第2章 ストックとフロー 貯めるアリ、使うキリギリス
    第3章 閉じた系と開いた系 巣があるアリ、巣がないキリギリス
    第4章 二次元と三次元 地に足が着いているアリ、飛ぶキリギリス
    第5章 川下と川上 決定論のアリ、確率論のキリギリス
    第6章 アリとキリギリスの共存は可能か

  • 遊びのように働き、働きながら遊ぶ!!

  • 2016年、62冊目です。

    前々作「具体と抽象」に続き、納得感のある程度あった本でした。
    すごく斬新な概念が示されているわけではないですが、”みんな”がうすうす分かっていることを認識していることを改めて整理し、擬人化して表現している本です。
    ”みんな”と表現しましたが、内容からすれば、この本が書けるのは、「キリギリス」のほうということになります。
    川上から川下は見えるが、川下から川上は、見えないということ。
    人間がすべて「キリギリス」となり、AIやロボットが「アリ」になるのが、究極の
    世界なのか?

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