- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865811223
作品紹介・あらすじ
利益一円でも売る商法で、不可能を可能にした社長!
「これが100円か!」で日本人に衝撃を与えた100均のダイソー(1977年12月設立)。創業者・矢野博丈は学生時代から七転八起! いくつかの事業を失敗して、スーパーなどの店先で棚板に商品を並べて「100円均一」で売ったところ大当たり。一日で100万円を売り、スーパー店長が仰天。その成功の秘密は利益一円でも売ることにあった。先行するライバルは100円の粗悪品、ダイソーは「100円の高級品」。利益一円でも売る商法である。この差が消費者の心をつかんだ。
常設店舗一号はダイエーの隣。その後も色々とあったが、月に68店舗を出店した時期もあった。現在は国内外に4,700店舗。しかも、商品の99パーセントが自社開発商品である。本書では、あまりマスコミに出ない矢野社長を、同郷のジャーナリスト大下英治氏が徹底取材。前例のない「100円商法」の波瀾万丈・型破りの経営を描く!
感想・レビュー・書評
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日常生活でスッカリおなじみの業界の中に「100円ショップ」がある。最近では100円以上の価格で売っている商品もあるが、それでも安くて普通に使える商品を売っていて重宝している。
そんな「100円ショップ」の代表といえば、ダイソーを運営する株式会社大創産業。その創業者は矢野博丈。
経済面で恵まれない家庭に生まれ苦労して、会社を起こしたあとも金を持ち逃げされたりと、苦労の連続だった。
1972年に矢野商店を創業して、1977年に株式会社大創産業にして法人化。今では日本以外に、世界の26の国と地域にも出店している。
店を支えてきた人や矢野が影響を受けた経営者のことなども載っている。
最近、「フェンディ」のロゴ入りの布を不正販売した疑いで、商標法違反で書類送検がニュースになった。
会社が大きくなり、しかも薄利多売だとこのような無理が出るのだろうか。
これから100円ショップ業界はどうなっていくのか。 -
ダイソーのこれまでがよく分かる一冊。
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できると思ってトライして失敗してまた挑戦して。たとえ1か月間寝込んだとしても、めげずにどこまでやり切れるか。単純にすごいなと思った。他人の目とかどうでもいいことを気にしている場合じゃない。
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100円均一ショップで国内トップのダイソーを展開する大創産業の矢野博丈氏の反省と自身の想いを書いた一冊。
お客様第一主義を掲げ妥協をしない商品を出す同社の姿勢と氏のユーモアが印象に残りました。
夜逃げをしたり、軌道に乗っての火事での苦難など壮絶な過去や誰にも感謝し思いやりを見せる姿など今日まで同社が発展してきた理由は氏の想いが結実したものだと感じました。
ボクシングをされていた過去から仕入れは格闘技という姿勢で臨む商品開発の現場では一切の妥協を許さず顧客が満足する商品を届けるという想いがひしひしと伝わってきて胸が熱くなりました。
また共に働く社員の想いも知ることができ、同社が取り上げられたテレビ番組も取り上げられたりと企業としての魅力も本書で知ることができました。
本書のなかでも新入社員に向けたバッファローに例えた薫陶は心に残りました。
また海外での進出では各国の特色はあるものの同社の高品質な商品群は万国共通で受け入れられるものだということも感じました。
常に危機感を持って仕事に全力投球する氏が素頭、眼力、運の3つを人間の基礎とした同氏がこれからダイソーをどのように後の代を導いていくのか楽しみになった一冊でした。 -
読み終えて感じたのは、人生、一生懸命やったことが無駄になることはないということ。
矢野社長は、大きな夢があった訳ではなく、ただただ生きるために必死にあがいていただけ。
でも、ひたむきなあがきを、神様は見ていてくれたのだろう。
何かにひたむきに頑張れば、必ず運は向いてくる。
そんな勇気を与えられる一冊だった。 -
■社会人として必要な三つのこと。
①感謝の気持ち(感謝力)
・人生に大切なことは感謝する力
・感謝力を常に持つ続けること
②素頭を鍛え常に物事を考える(勉強と努力)
・社会人になってからも勉強
・学生時代は記憶力との戦いで社会人は工夫力の戦い
・工夫する力は「素頭」
・もう一つ重要なのが眼の力「眼力」
③運をつくる
・運をつけるにはどうするかというとやはり笑顔の良い人