文豪の凄い語彙力

著者 :
  • さくら舎
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本棚登録 : 418
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865811438

作品紹介・あらすじ

芥川、川端、三島……古くて新しくて深い文豪の言葉を手に入れる!

語彙力本の決定版!SNSやメールで平凡な表現しかできない残念な人ではないだろうか?「やばい」を多用してやばい状態になっていないだろうか?語彙力ブームの立て役者・山口先生が近現代の文豪の深い言葉をえりすぐって紹介。今日から使ってみたい言葉、知ってるけど意外な意味のある言葉など、読んで楽しい日本語の数々!文豪の例文入りで、その言葉の使われ方もわかる。

芥川龍之介の「的皪(てきれき)たる花」、内田百閒の「生中(なまなか)手に入ると」、小沼丹の「耄碌(もうろく)していた」、吉川英治の「秀雅な山」、齋藤茂吉の「恬然(てんぜん)としている」、川端康成の「懐郷の情をそそる」、三島由紀夫の「猥褻だ」などなど、文豪の語彙力を身につければ表現力も豊かにアップ!日本語って奥深くて面白い!文豪の似顔絵マンガ入り!

感想・レビュー・書評

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  • 漢字の成り立ちから
    その語彙の意味を教えてくれる本。
    小説を読んでいると、
    「?」と思っても面倒くさくて
    読み飛ばしてしまう語彙もたくさんある。
    読めるけど、意味が分からない単語が多く、
    国語教師として恥ずかしくなりました・・・

  • [図書館]
    読了:2018/11/9

    んんっ…?「漢字のなりたち」本…?
    三島由紀夫の「結婚の方が猥褻だ」の項目なんて、「猥」と「褻」の漢字のなりたちの説明だけで終わって、「このような成り立ちを知ると、漢字の形も忘れず書くことができますね」で締め。

    文豪が、どういう意図でもってその語を用い、作品の中でどのような効果を上げているか、みたいなことは全然触れられない。
    各項目の最初に引用される文豪の文章はあくまで「とっかかり」でしかなく、特にこの文章がなくていきなり「猥褻」が掲げられていたとしても別に違和感のない本の作り。

    タイトルのつけ方と、文豪の名文で興味を引く、作り方がずるいなぁと思った。

  • 日本語には同じような意味の言葉がたくさんある。でも、それぞれニュアンスが違ったり、受ける印象が違ったり。

    難しい言葉を使うだけが文学だとは思わないけれど、言葉のプロである文豪たちが、多くの言葉の中から選び、紡ぎだした言葉は、やっぱり洗練されてて美しい。
    今度から作者の選び取った言葉一つひとつを意識して読んでみたい、と思った。

    普段から辞書をひくほうだけど、それでも漢字の成り立ちまでは分からない。
    言葉の意味だけでなく、漢字のつくり、成り立ちから解説してくれているので、さらに意味が分かりやすい。

  • 読んだ後にモヤモヤが残る本。
    文豪たちの作品が例文として引用されているが、
    その語彙一語の解説だけで文豪の文章についてはほとんど触れていない。語彙の本だからそれで良いのかもしれないが、中途半端な本だと思う。

  • 知らない言葉をたくさん知れる。しかも漢字の成り立ちから解説しているので分かりやすいし、より理解が深まる。私は生中(なまなか)な理解しかしていないかもしれないが、人のため臆面(おくめん)もなくレビューを書いている。紹介されている言葉は普段使いの言葉ではない。日常生活で使うと、相手からは「どういう意味?」って返されそうだ。とはいえ、的皪(てきれき)や秀雅(しゅうが)、厚誼(こうぎ)、寛解(かんかい)、起居(ききょ)、蒼惶(そうこう)、慨嘆(がいたん)などはどこかで使ってみたいと僭越ながら思うのである。さくっと読めて言葉の理解を深められる本である。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50105144

  • めっちゃ勉強になった!
    言葉の深い意味まで知ってると味わえる世界も深まるね!

  • 文豪がなぜこの表現をしたのか想像する楽しさがありました。

    自分も使いこなせたらいいのになぁ。

  • ねむい

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著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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