ハマの帝王 横浜をつくった実力者・藤木幸夫

  • さくら舎 (2023年8月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784865813968

作品紹介・あらすじ

“東の藤木、西の田岡”と並び称された男!命を張った三代の生き様!

山口組・田岡一雄の教え、義理と人情、沖仲仕と賭場の港からカジノ追放へ。ヨコハマに一生を捧げた藤木三代の激動史!

横浜市へのカジノ誘致問題で総理大臣・菅義偉と真っ向対立した藤木幸夫(ハーバーリゾート協会会長)。勝負は横浜市長選へと持ち込まれ、2021年、藤木陣営が勝利し、カジノ誘致を阻止した。藤木三代は父・藤木幸太郎の代から、横浜港の港湾業者を束ねる実力者である。藤木幸太郎は焦土の横浜を命を張って救い、ヤクザの親分衆との強い絆で港湾荷役業を発展させた。山口組・田岡一雄もその一人であり、また稲川会の井上喜人を堅気にさせてもいる。

父の背中と田岡の薫陶を受けた息子の藤木幸夫は、義理・人情・恩返しの精神で、港湾カレッジ設立など港湾の近代化に努めてきた。芸能界にも顔が利き、勝新太郎、美空ひばり、杉良太郎など幅広く交流。横浜スタジアムやベイスターズ、FMヨコハマ開局などを仕切り、横浜の発展をリードしてきたドンである。幾多の難局を乗り越え港ヨコハマをつくりあげた男たちの疾風怒濤の軌跡!

みんなの感想まとめ

命を懸けた生き様と横浜の歴史が交錯する物語は、義理と人情、そしてリーダーシップの本質を教えてくれます。藤木三代の激動の人生を通じて、港湾業界の発展や地域への貢献が描かれ、特に父から受け継がれた精神が息...

感想・レビュー・書評

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  • ー わたしのいちばん好きな言葉は、『知ることは愛することだ』という一言です。そして、二番目に好きなのが、アナトール・フランスがいった『もしもわたしが神様ならば、青春を人生のいちばん終わりに持ってくるだろう』というすさまじいまでの青春への追憶であり、憧憬の言葉です。

    知ること―これは、すべてについて、その追求が深ければ深いほど、深い『愛』につながるでしょう。人に対して、物に対して、そして、技術、文学などの創作活動に対しても。小さな世界としてみるならば、みなさんが港湾カレッジを通じて知り得た港、そして自分…。知ることが永遠の愛に昇華するよう、まず知ることに青春を傾注することが、『青春を人生のおわりに持ってくるだろう』という追憶を、将来、少しでも希釈することにつながるのではないか。

    今年で卒業のみなさんには、どうか本当に『短い青春は今なんだ』ということを、再認識していただき、貪欲に自分、港を知り、愛し、青春のエネルギーを燃焼させていただきたい。すべてを知ってからの青春はすばらしい、過ちもない、しかし、それはあり得ない。二つの言葉を贈って、みなさんの門出の祝福といたします。 ー

    善く生きるという事、そしてリーダーシップとは何かと言う事を学べる作品。
    自分が動くべき時に動ける事、これが、リーダーシップの本質なんだと思う。

  • 横浜の、ひとつの歴史。黒か白かじゃない部分を、どこのまちも経験していて、普段顧みられなくとも欠かせないものになっている、そんなことを考える。藤木企業がアンタッチャブルな存在だと少し思っていたが、そのようにレッテルを貼るのも良くはないなと思い直す。もう少しここを知りたい、というエピソードもいくつかあり、やや歯痒い。

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著者プロフィール

1944年広島県に生まれる。広島大学文学部仏文科卒業。1970年、週刊文春の記者となる。記者時代『小説電通』(徳間文庫)を発表し、作家としてデビュー。さらに月刊文藝春秋に発表した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、作家として独立。以降、政治経済から芸能、犯罪、社会問題まで幅広いジャンルで創作活動をつづけている。著書は、『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』『美空ひばり・時代を歌う』(新潮社)、『闘争! 角栄学校』『一を以って貫く 人間 小沢一郎』(講談社)、『不屈の横綱 小説千代の富士』(祥伝社)など500冊以上にのぼる。近著に『論語と経営 SBI北尾吉孝(上・下)』(エムディエヌ)、『ダイエー中内㓛とダイソー矢野博丈』(東峰書房)、『許永中独占インタビュー「血と闇と私」』『児玉誉士夫 黒幕の昭和史』(宝島社)、『政権交代秘録』『週刊文春 トップ屋魂 完全版』(清談社Publico)などがある。

「2025年 『昭和・平成 経済事件秘録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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