環境サイエンス入門 人と自然の持続可能な関係を考える

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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865842128

作品紹介・あらすじ

現代ほど人と自然の持続可能な関係が求められている時代はないだろう。この地球上で人間が農耕を開始した頃、大量の水を求めて人々は河川流域に集い、森や川や海から自然の恵みを得て暮らし、その一方、自然の脅威と闘う日々でもあったと想像する。まさに人間は自然とのせめぎ合いと共生のバランスのなかで生命を支え、暮らしてきたのである。

一方、近代文明は自然を壊しながら社会を発展させてきたが、21世紀に入って、地球温暖化、生物多様性や生態系の劣化、水質汚染、土壌汚染、地震・津波などの大規模災害、ゴミ問題およびエネルギー問題など、我々をとりまく環境問題はますます多様かつ複合的なものとなっている。人間が享受してきた自然の恵みを未来につなげ、健全で真に豊かな暮らしを続けるために、今こそ、持続可能な社会を構築する叡智が必要とされている。

本書は、大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科の一回生向け教科書として編纂されたものである。本学科は、地域レベルから地球レベルまでさまざまな環境問題の課題解決に向けた行動力、柔軟な思考力および専門性を磨き、自然と共生する持続可能な社会をデザインする人材の育成をめざしている。本学科の学びは、人間と自然、人間と環境、人間と人間、人間とモノがそれぞれ調和的な関係を築き、持続可能な社会を構築するために必要な基礎科学から応用科学までを包括している。そこで本書は現代の多様な環境問題を統合的にとらえ、課題解決のためにアクティブな行動力を育むことをめざした。

ただし現段階では不足している視点や議論すべき課題を残しており、そうした意味において本書は十分なものとはいえない。今後、学生らとともに、教育・研究を通じて持続可能な社会の構築に寄与する環境理工学分野の確立をめざし、さらなる「環境サイエンス」へと発展させていきたい。

この書籍をどのような順に読み解いてもあらたな発見と興味に出会えるであろう。学生諸君は1回生の教科書としてはもちろんのこと、4年間の学びのなかでさまざまな機会にこの書を紐解き、活用してほしい。すべての読者が、本書によって人と自然の持続可能な関係を未来に向けて築き、考え、行動する一助となることを期待してやまない。

著者プロフィール

大阪産業大学大学院人間環境学研究科教授。主著『世界遺産春日山原始林-照葉樹林とシカをめぐる生態と文化』(編著、ナカニシヤ出版、2013)、『世界遺産をシカが喰う シカと森の生態学』(分担執筆、文一総合出版、2007)など

「2015年 『シカの脅威と森の未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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