えどめし! (Be COMICS)

著者 :
  • ふゅーじょんぷろだくと
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865893144

感想・レビュー・書評

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  • まぁ、先にぶっちゃけちゃうが、この『えどめし!』、読んでもお腹が空いては来ない
    食漫画ってのは、読み手を空腹感で苦しめてこそ、と私は考え、評価を決めている。そういう意味では、何が悪いって訳じゃないにしろ、ちょっと物足りなさは否めない
    ただ、お腹が空かないだけで、面白いっちゃ面白い
    江戸時代、庶民の食生活、食事情がどんなものだったのか、を描いている作品はありそうでなかったので、「へぇ」が立て続けに出る。勉強になるので、小中学校の先生は、社会で歴史を教える際に、ちょっとした資料として使えるんじゃないだろうか。歴史上の人物や出来事に、食事や恋愛、ゴシップなどの情報が絡むと、生徒ってのは興味を持ってくれるもんだ
    江戸人だろうが、現代人だろうが、仕事をすれば腹は減るし、仕事をしなくても腹は減る。美味いモノを食べたくなるのも同じ。日本人の食事に対する、脅威的なこだわりってのは、昔からさほど変わらんらしい
    登場人物が庶民なので、ストーリーに親近感が持ちやすい
    まぁ、男ばっかりなので、ちょいムサ苦しいっちゃムサ苦しいけど、男色が一般的な文化として成立していた時代である事を考えれば、これも自然なのだろう。イケメンが一緒にいるだけで癒しになるってのは、いつの時代の女性も一緒か
    佐々大河先生の『ふしぎの国のバード』に作品の質こそ劣るも、資料集めや取材は手を抜かなかったんだな、と感じられるだけのものは、同様にある
    宮木先生の成長も見たいって意味合いで、これは(2)を出してほしいもんだ。この巻の舞台は、江戸の町だけど、いっそ、江戸から出て、食事目的の旅に出ないかな、タツ、ジロベー、トラの三人は
    どの回も、宮木先生の江戸愛を感じる。個人的な食の好みでオススメを挙げるなら、「おっかなびっくりぼたん鍋」だ。肉食禁止令ってのは、肉が大好きな自分にとっちゃ信じられない決まりだ。けど、禁止されたら抜け道を探したくなるのが人の業。肉そのものも美味いけど、背徳感も旨味を引き出すのに一役を買ってるんだろうな。ストーリーで選ぶなら、「おきつね様の稲荷ずし」である。稲荷ずしが大好きってのもあるが、オチが実に好かった。この頃は、まだ、妖狐も人を騙しやすかったんだろうなァ
    この台詞を引用に選んだのは、「なるほど、一理ある」と納得できる意見だったので。食べ方は人それぞれ。周囲の人を不快にさせてしまうんじゃ論外だが、そうでもないなら、好きなように食べさせてやるのが一番だろう。マナーを守るってのも、命になってくれる食べ物に対する感謝の示し方の一つだが、じっくり味そのものを、自分のペースで楽しむのもそうだ

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