ゴーストの騎士

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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866210032

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で見かけるたび気になっていた。
    数ヶ月して観念して手に取った本。

    作者はドイツ人。
    イギリス、ストーンヘンジ周辺を訪れた際のインスピレーションを基に書かれた作品。
    ソールズベリーの古い寄宿学校、因縁のゴーストとの恐ろしい出会い。
    別のゴーストに退治を頼んだ代わりにその頼みを聞き入れる…、と、見返しのあらすじがほぼ全て。
    ハリーポッターで見たような、イギリスのオバケ世界のイメージ。
    顎髭氏の再登場から、ようやく話が盛り上がってきた。

    ルームメイトのアンガスやステュが登場するのは良かった。
    エラやその一族だけでは読みにくかったと思う。

    巻末の親切な一覧表を読んで初めて、本書に出てきた幽霊はみんな実在の歴史人物だったと分かった。
    ストートンも、ロンジェスピーも英国人には有名な人物なんだろうな。
    日本でいえば、さしずめ、明智光秀の亡霊たちに命を狙われているので、源義経の亡霊に助けを求めた、みたいな感じかな。

  • どろぼうの神様を書いた人だけど…~ジョンは母と妹二人と暮らしていたが,そこに顎髭の歯科医が加わり,嫌でしょうがない。父も学んだというソールズベリの全寮制の学校に入れられ,義父となる人物を呪うが,慣れない内に,窓の下に三人のお化けが見えた。四人に増え,母の旧姓であるハートジル家の男は全部殺してやると叫んでいる。恐ろしさに聖堂に逃げるが,追ってきているようで追ってきてない。仲間には先生を脅かすためにやったと偽りを述べるが,エラだけは騙せず,幽霊を見たことを告白する。エラの祖母ゼルダ・リトルジョンは,ウィリアム・ハートジルが故に縛り首になったストートン卿で,ソールゼベリから逃げ出すしかないと言う。エラは大聖堂に眠るリチャード獅子心王の弟・ウィリアム・ロンジェスピーに頼るしかないと言う。閉館した後の聖堂の墓の前で跪いて祈ると,騎士が出現し,ジョンの手の中に獅子の紋が残された。地獄の犬二匹を連れたストートンが出現し,ロンジェスピーを呼び出して,退治して貰ったが,翌日,エラの姿が消えていた。脅迫状が届き,エラはジョンと引き替えに返すと言われ,エラの叔父・顎髭と嫌々ながらも協力し,聖歌隊の少年の幽霊からロンジェスピーに殺されたと告げられて,疑心暗鬼になっていたものの,ロンジェスピーを呼び出して,ストートンと4人の召使いを出現させなくした。約束は守らなくてはならない。ロンジェスピーの心臓を探し出し,レイコック大修道院のエラ・ロンジェスビーの銘板がある中庭に埋めた。ロンジェスピーは妻と一緒で,この世に姿を見せないのか?~『どろぼうの神様』って内容を憶えてない

  • 個人的にはイマイチはまれず。たぶん、ゴーストものが好きじゃないんだろうなぁ。

  • ヒロインのエラが好きだなあ。強い女の子はいいものだ。

  • イギリスときいてイメージする雰囲気が確かにある作品。
    幽霊と騎士、寄宿学校、じめじめした空気。

    作者がイギリス人ではないので、綿密な調査を下敷きにしているのか、イギリス人には常識なのか、作品の特性上なのかわからないが、少し歴史の勉強のようになっている所が気になった。

著者プロフィール

1958年ドイツの西部、ヴェストファーレン州の町ドルステンに生まれる。ハンブルク大学で教育学を修め、卒業後、教育者としての仕事のかたわら、専門大学で本のイラストレーションを学ぶ。当初は子どもの本のイラストレーターとして出発。28 歳の時からは自分で文章も書くようになり、
以後フリーのイラストレーター、作家として活躍している。ドイツでもっとも著名な児童文学作家の一人であり、ウィーン児童文学賞、チューリヒ児童文学賞などこれまでに数多くの児童文学賞を受賞している。
著書に『どろぼうの神さま』『竜の騎士』『魔法の声』『魔法の文字』『魔法の言葉』『鏡の世界』(WAVE出版)などがある。

「2016年 『ゴーストの騎士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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