10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」

著者 :
  • WAVE出版
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感想 : 105
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866213033

作品紹介・あらすじ

「カクレ悪意」や「カンチガイ善意」を見ぬき、一生自分らしく生きていく強さを身につける!
差別を考える社会学者が、「ずるい言葉」に言いくるめられないための手がかりを伝授!

「あなたのためを思って」
「もっと早く言ってくれれば」
「友達にいるからわかるよ」
「傷ついたのもいい経験だったね」
「私には偏見ないんで」
「昔はそれが普通だったのに」

よく口にする、または耳にする言葉です。でもこういう言葉を聞くと、なんだかちょっとモヤモヤしませんか?
実は言葉の裏には言う側の自覚なく(あるいは自覚的な場合も)別の意味が隠されていることがあって、
それでなんとなくモヤモヤしたり、イラッとしたりしてしまうのです。
そういった納得のいかない言葉について、なぜそんな言葉が使われるのか、
そこにはどんな意図が隠されているのかを解説していきます。
また、そういった言葉を言われたときにはどのように考え、対処したらいいのかにも触れるとともに、
各項目ごとに、より理解を深めるための関連用語を取り上げています。
個性や異文化をどう受け入れていくのかがますます重要になっていく時代、
言葉に隠された意識を見抜けるようになることで、自分らしく生きる強さを身に着けましょう。

感想・レビュー・書評

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  • ブクログのランキング上位にあがっていて読みたいと思っていた本。
    これはタイムスリップして十代の自分に手渡したいですね。

    大人や友人に言われて、あるいは思わず言ってしまって「モヤッ」や「イラッ」とした言葉について、それがなぜそんな感情を引き起こしたのか、なぜいけないのか、を懇切丁寧に、論理的に分析してくれています。

    本当は自分で考えたいのだけれど、経験と知識が浅い子供や、自分の考えに凝り固まった大人は、何かヒントがないと、今の状態からは抜けだしにくい。
    そんな状態から解き放ってくれるかもしれない、良本です。

    大人の自分もこのシチュエーションだったら、もしかしたら言ってしまうかもしれない「カクレ悪意」「カンチガイ善意」が29シーン。

    著者のように、よく考えていれば気がつくことができるかもしれないけれど、頭の回転の良くない自分にはハッとする指摘ばかり。

    でも、こういう言葉を発する人/時って、相手のことを本当に考えてない人/時じゃありませんか?
    会話の中で親や仲間から言われてきたことがうっかりテンプレ的に出ちゃうような気がします。自分の頭で本当には考えていない。
    あと、賢く見られたい、とか、優しく見られたい、とかいう邪念が隠れているときにも。

    言葉というのはどんな言葉も他者を傷つける可能性があると思うのだけれど、それを最小限に抑えたい人におすすめの厳しく、優しい本です。

    • nejidonさん
      5552さん、こんにちは(^^♪
      色々と考えさせる内容ですね。
      映画に行きたいけど誰も誘ってくれないという友人がいました。
      「映画に行...
      5552さん、こんにちは(^^♪
      色々と考えさせる内容ですね。
      映画に行きたいけど誰も誘ってくれないという友人がいました。
      「映画に行きたい」のが大事だと思って「ひとりでも案外楽しめるかもしれないよ」と言って、カンカンに怒らせてしまったことがあります。
      ひとりで行くなんて惨めなことを私にさせるなんて酷い人だ、というわけです。
      友だちもいないのかと笑われるって。あなたと同じにはなりたくないって、そう言われました。
      もうタジタジ。平謝りでした。すごく丁寧に言ったのですが、言葉は難しいですよ。
      これは私の勘違いが原因ですが、良かれと思っても何も言わないでいるのが安全です。
      特に女性の場合、愚痴をこぼされたときが危ないですね。
      愚痴イコール自慢の場合がすごく多いからです。
      いやはや。。もうちょっと勉強します。
      (でも映画はひとりで行くもんだよ!と思ってます)
      2020/12/06
    • 5552さん
      nejidonさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      うーん、私も映画にはひとりで行く派なので、nejidonさ...
      nejidonさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      うーん、私も映画にはひとりで行く派なので、nejidonさんとおんなじような応対をしてしまうかもしれません。
      映画を友達や恋人と行くレジャーだと考えている人って意外と多いみたいですね。
      とにかく、「ぼっち」は嫌だっていう人。
      ひとりで行って、映画の世界にどっぷり浸かるのもいいものだと私は思いますが。

      ああ、女の人の愚痴!
      やっぱり、あれって自慢の場合もあったのですね。何か自慢されているような気がするけれど、ううん、気のせいかな、、、?と思ってました。
      以前、男の人は割とストレートに「自分って凄い、偉い」アピールをするな、と思った事あるんですけど、女の人は少し複雑なんですね。

      「よかれと思っても何も言わないでいるのが安全」言いたくなりますけどね〜。言っちゃってるかもしれないですけどね〜。

      あー、言葉ってムツカシイです。




      2020/12/07
  • TwitterでバズってたのでKindleで買ってサッと読んでみた
    タイトルにもある通り中高生に向けて先生に詭弁で騙されないように書かれた本ではあるけどこういった言葉はむしろ社会に出てからの方が俺は多く出会ってるような気がするので今読めてよかった

    なんていうか、議論とか対話できる人ってほんっっっとに少なくないですか?
    自分が今たまたまそういう環境にいるだけでもっと教育レベルの高い組織にいれば違うのかもしれないけど、それにしても多分無作為に日本人を引いていったとしても、きちんと議論•対話できる人って10人か15人に1人くらいだと思う 俺の体感では10%は切ってる(自分はできていると信じたい)
    (この思い込みすらすでに勘違いの始まりでしょうか??自分は本当に正しい議論をできているのか?という監視は常にもう1人の自分でやっておかないとダメですね)

    ここ1年くらい特に思うんだけどTwitterとかYouTubeのコメント欄における治安がマジで笑えないくらいの壊滅状態になってると思ってて、いわゆるノイジーマイノリティ的なユーザーが目立ってるだけかもしれないけど、こんな内容の(問題提起しているようであんまり本質的でなかったりファクトチェックが甘かったりする)ツイートが1万いいねとかついてバズってんのやばくね?みたいなことがすごく目につくようになってる(少なくとも俺の観測できる範囲においては)
    ポピュリズムっていうんかな、本質的なことには触れずにそれっぽいフレーズとか大喜利的な(語幹が良かったりウィットに富んだ)主張が支持されてる感じ?

    このへんもこの本に関係してる感じがしてもっと深掘りしたいのだが多分めちゃくちゃ時間がかかってしまいそうだ

    要は問題の本質を捉えられる人って超少ないから、普段からこの本に書かれてるような問題の分解を丁寧にやってその精度とスピードを上げていかないと実際のシーンではずるい言葉で言いくるめられたり逃げられてしまうよという感じ

    あとはあれだね、最近よく取り上げられるけど本当に厄介なのって人の悪意よりも善意とか正義感だね
    正しいと思って行動することの、その正しさを常に疑う姿勢を持たないと誰かを傷つける可能性があるんだよってことはほんと常に忘れないようにしたい
    人を傷つけないって難しいな〜〜

  • おぉ、読んでみたい。

    家庭教師バイト中、中3の女の子と話していて自分の中高生のころを思い出した。

    「私も、中学生の頃が人生の中で一番不安だったし、理不尽に感じたり居心地悪いことが一番多かったよ」
    こ言葉にしていたら、本当にそうだったなぁって思ったし。
    中高生の頃の自分は、どんなことに縛られていたのだろうか?って純粋に今知りたくなった。

    実際中学生、高校生って苦しくて居心地悪い時間多い時期だし、それも今振り返ったら学びだし大事な時間だし今の自分を構成する糧だけれど。

    当時の自分かけるならどんな言葉があるんだろうか? 
    そう考えるとなんか意外と、私大事にしたいこと変わってないなぁ。
    (ある意味ではあまり成長してないかも、、?)

    昔から周りの人笑っててくれて、自分も楽しくいられる。
    そんな環境にしたい。

    という素直な気持ちから、大なり小なりは別にして、常に向き合ってきたし、逃げてなかったなぁって思う。

    変わったことは、今の方が自信を持って、自分のこと好きって言えるくらいだなぁ。

    家庭教師、こちら側が学ばせてもらうこと多い

  • 悪気がなければ許されるのか?
    答えはノー。
    「悪気がなかったことを許してもらうための理由として持ち出さず、誠意を持って謝る」ことが一番大切。
    「あなたが第三者ならまずは傷ついた人に寄りそうこと」


    あの時、私が怒りを感じたことは間違いではなかったんだ、『悪気はないんだから許してやれ』と第三者に言われて二重に傷ついていたんだ、とすごく気持ちが楽になった。

    我が子に対する言葉に気を付けようと思って読んだ本だけど、大人の自分が癒される言葉もたくさんあった。10代の子たちには、より響く箇所がたくさんあると思う。
    こんなことは言うべきではない、こんなことを言われたらこう切り返すといい、自分が第三者の場合はこんな風に言葉をかけてあげるといい‥‥実例と共に書かれていてとても読みやすいと思った。

  • 「あ、こんな言い方したことあったかも」と反省する項目がいくつかあった。「10代から知っておきたい」とあるけれど、40代以上の人こそ読んでおいたほうがいいと思う。昭和生まれの人は学校やテレビで乱暴な言葉を浴びて育ったから、うっかり「ずるい言葉」を使ってしまうことがあると思うんです。何気なく口にする言葉に「カクレ悪意」や「カンチガイ善意」が混ざっていないか。子どもの日本語力を心配する前に、まず誠実でフェアなコミュニケーションを大人が学ぼう。

    著者はクィア・スタディーズを専門とする社会学者、早稲田大学准教授。具体的な会話例(イラストつき)→何がよくないかの説明→そこから抜け出すための考え方→関連用語解説、の流れで、読みやすいわりに中身のしっかりした本。なんとなくイヤな印象を与える言い回しのどこが間違っているのかをきちんと理解できます。言われたときの返し方の例もやわらかく、すぐに実践できそうです。

  • 言葉って受けとるのも発信するのも繊細にしないといけないんだなと、普段の自分の言葉を思い返してひたすら反省。

    お前のために言ってるんだろ!
    悪気はないんだから。
    はっきり言わないお前が悪い!
    昔は当たり前だったんだぞ!
    口の聞き方が悪い!

    親から言われて本当に嫌だった言葉の数々を思い出す。
    子供ながらにおかしい!と頑張って反論しても、少しでも言葉が悪かったり強かったりするとそれに食いつかれて言い負かされ、なぜか謝るはめに陥ることの悔しさ!!

    と同時に、子供たちにうっかり言ってしまっているズルい言葉に背筋がゾクリ。
    はい、あの頃嫌でたまらなかった大人になってしまいました。

    言葉は自分の意図する通りに伝わらないこともあるし、とはいえ政治家みたいに「もしも誤解を与えたのなら謝罪する」なんて言いたくない。
    考えるとうっかり話せなくなりそうだけど、よくよく考えてから口に出すようにしようと思う。

    でもそういう時に限って考えるより先に口が動いちゃうんだよね。考えてると、大人しい人と言われるし。

    でも本当に気を付けよう。

  • ずるい言葉を言われたとき、停止ボタンを押して、ちょっと考える時間を取れたら、この本に書かれているように言い返せそうな気がする。

    実際にはモヤモヤしたまま何も言えないことの方が多いだろう。でもそのモヤモヤをなかったことにせず、しつこく考えることが大切なのだと思った。


  • 内容紹介 (Amazonより)
    「カクレ悪意」や「カンチガイ善意」を見ぬき、一生自分らしく生きていく強さを身につける!
    差別を考える社会学者が、「ずるい言葉」に言いくるめられないための手がかりを伝授!

    「あなたのためを思って」
    「もっと早く言ってくれれば」
    「友達にいるからわかるよ」
    「傷ついたのもいい経験だったね」
    「私には偏見ないんで」
    「昔はそれが普通だったのに」

    よく口にする、または耳にする言葉です。でもこういう言葉を聞くと、なんだかちょっとモヤモヤしませんか?
    実は言葉の裏には言う側の自覚なく(あるいは自覚的な場合も)別の意味が隠されていることがあって、
    それでなんとなくモヤモヤしたり、イラッとしたりしてしまうのです。
    そういった納得のいかない言葉について、なぜそんな言葉が使われるのか、
    そこにはどんな意図が隠されているのかを解説していきます。
    また、そういった言葉を言われたときにはどのように考え、対処したらいいのかにも触れるとともに、
    各項目ごとに、より理解を深めるための関連用語を取り上げています。
    個性や異文化をどう受け入れていくのかがますます重要になっていく時代、
    言葉に隠された意識を見抜けるようになることで、自分らしく生きる強さを身に着けましょう。






    書いてあることは理解出来るし 自分自身も言ってしまってる言葉もあるのですが 可能ならば、やんわりと、あるいははっきりと言い返してやりたいとは私は思わないです。
    他人の頭の中や心の中なんて 本当のところはわからないのだから...
    言われてイラッとしたりモヤモヤしたりすることもあるだろうけど もうその事で頭の中を支配され続けるのはホント疲れるので 苦手な人のことはちょっとスルーしたいと思っています。
    けれど 学校や会社などでは毎日の事なのでなかなか難しいですよね。
    10代の子供はいませんが ずるい言葉に隠れた意図をこういう意図もあるかもね...程度に子供には理解してもらえたら...と思います。

  • 心の防御力を上げるのって大変。

    自分が思う正しさを説明できないといけない。
    その正しさ自体、独りよがりじゃいけない。
    「誰かのため」に繋がっていないと、うるせぇオッサンだなぁ、と思われるだけ。

    あらかじめ、攻撃力が高い言葉を知っておくという意味で、気づくことが多い本。
    防御の方法もいろいろあるし、攻撃を受けてからの回復も、早めに対処できるし。

    攻撃された時、うまくやり返す、というのは、果たしてどうなのだろう。
    個人的には、あまりすっきりしない。
    まぁ、これ以上の攻撃を防ぐという意味でアリなのかな。誰かを守るときには。
    それに子供は特に、同じ人間関係のなかで過ごすことが多いから、攻撃に晒されつづけるよりはいいのかな。

  • すごくよかった!!!!!
    10代から知っておきたいとあるけれど、これを現役中学生高校生の時に読めていたらどれだけ良かったかなと思った。
    基本的には「ずるい言葉」の話だけど、著者が差別を考える社会学者なだけあって、途中でフェミニズムにまつわる話やLGBTQの話が出てきて、学生の頃ってなかなかフェミニズムに触れたり知ったりする機会がなかったように思う(LGBTGについても同様に)ので、こういった中高生にも分かりやすい平易な文と手を伸ばしやすいイラストで作られた本に、こういった内容ががっつり入って来てくれているのは貴重だし価値だと思った。
    特に痴漢の話だと、一番被害を受けるのはその年代なので、「傷ついていると認めてもらえなくて傷つく」当事者がもしこの本に出会って読んだとしたら、救いだろうなと思った。
    また、それ以外にもたくさんの哲学や社会学用語が出てきて、深堀りしたい人は割とそこからどこまでも探していけるし、大人の初心者にとっても分かりやすい入門書のようなものだと感じた。

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著者プロフィール

森山至貴(もりやま・のりたか)
1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教を経て、現在、早稲田大学文学学術院専任講師。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。

「2020年 『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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