- 教育評論社 (2024年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784866241043
作品紹介・あらすじ
被抑圧者の表現を追って踏み入れた学問の世界。文学者で物書き、人権や差別といった問題についても発信しているから、何者か分からないと思われている節がある。
一貫して向き合ってきたのは言葉について。
良い文章ってなんだろう?
今まで漠然と考えていたことを、あらためて直視してみようと思う。
「良い文章を探すことは、喩えるなら、夜空を見上げて星座盤にない星を探すようなものかもしれない。確かに今、視線の先に星は見えない。でも、この視界の先に星があると信じることはできる。信じた方が、夜の暗さが怖くなくなる。そう感じられる人と、この本を分かち合いたい」——「はじめに」より。
文章を書く人・書きたい人に贈る、良い文章と出会うための25篇。
第15回わたくし、つまりNobody賞受賞以来、初のエッセイ集!
■推薦
言葉には人の「生」が滲む。出会ってきた人の姿、誰かの声、沈黙、悔恨、よろこび、幸福——ささやかで大事なものが溶けこんだ海にペンの先を浸し、自分の文章を書き始める。揺らぎ、ためらい、一文字も書けなくても、海に身を浸してそれでも言葉を探すあなたの姿を、この本は見ていてくれる。
——安達茉莉子さん(作家・文筆家)
言葉で伝えるのは難しい。
その難しさを知っている人の言葉は、
こうしてゆっくりと届く。
——武田砂鉄さん(ライター)
感想・レビュー・書評
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いい文章とは何かを模索する。
いい文章の良し悪しを技術や形式の問題としてだけ捉えるのではなく、目的や役割を超えた存在意義を持つ文章があるはず。
この本はいい文章を探すための本。
障害者差別や社会での生きづらさに関わる文章を書いてきた著者自身の体験や言葉の数々にはっとさせらたり、普段は意識しない言葉の不思議さ、難しさに思いを馳せたりした。
生きることは無酸素運動のようなもので、言葉を綴ることは小さな息継ぎのようなもの。
言葉は他者コミュニケーションツールである以上に、生きる上で自分にとって切実に必要なものかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寝る前に毎日少しずつ読んだ。
書かれている事は切実な思いが多いけど、どこか柔らかい。優しい。
こんな文章がかけたらいい。 -
苦しくてつらい状況に巻き込まれてしまった時、忙しすぎて心を失いそうになった時、不安で頭がいっぱいで何も手に付かない時、誰かの都合や機嫌を気遣いすぎて疲れた時、社会や世間に合わせるのがしんどくなった時・・・・・そうした時に、水面から顔を上げて、大きく息を吸うようにして、自分で自分を確かめたくなることがある。
自分はこういうことが好きだったんだとか、自分はこういうことに傷つくんだったとか、自分はこうしたことが嬉しいんだったとか、そうそう自分はこういう人間だったんだとか、自分は今日こういうことをしたんだとか、自分にはこうした思い出があったんだとかーこうした些細な再確認が、生きていると時々、必要になる。
その日その日の暮らしを積み重ねて、その瞬間その瞬間を何とか生きていると、こんな世細なことも忘れてしまったり、なくしてしまったり、奪われてしまったりする。
そうした時、言葉を綴ることが、小さな息継ぎになることがある。 -
丁寧な言葉、大切にしたい
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学者肌でお堅い感じのする筆者が、『スキップとローファー』を愛読しているという点に驚いた。
私たちが見逃している日常の些細なことを少し違う角度から優しい目線で解釈するエッセイ集とでも言おうか。
とにかく言葉使いが丁寧で綺麗。だがそれに物足りない人もいるだろう。文章術としての側面は全くない。 -
感想
機械がどれだけ学習しても。再現できない人間の独自性。言葉の裏にある絡み合う感情。そこが面倒でもある。だけど人生の楽しさもそこにある。 -
言葉が持っている繊細さに触れるることができた1冊。目に見える「差別」だけでなく、世界に静かに満ちている生きづらさによって分け隔てられている世界があり、気にしないで生きていける属性の人から分け隔てられた属性の人の生きづらさは見えてこないんだということを、筆者は取材などを通じた経験から、言葉を大切にしながら綴っている。「食べなよ」「狂気が足りない」「何かをすること」これらの背後にある文脈や感情を丁寧に拾っていくことで、私たちが何気なく送っている日常に立ち止まり考える瞬間をくれる本だったと思う。
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「感情の海を泳ぐ」の意味が読んでわかった。
また数十年後も読み返したい本
食べなよ=その人に生きて欲しいというその言葉が素敵だった。 -
いい言葉ってなんなんだろう
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思考の種をたくさんもたらしてくれる本。
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心に染み入る文章がそこかしこに。
残しておきたい出来事を、言葉で書くことで、
空気丸ごと残しておきたいという気合い感じる文章。
1ページを何往復もしてしまう。
物書きとはこういう人のことを言うんだなぁと深く感じる。
著者プロフィール
荒井裕樹の作品
