愛のことはもう仕方ない

著者 :
  • サイゾー
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本棚登録 : 106
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866250601

感想・レビュー・書評

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  • ますのさんはずっとくよくよしてると思ってたけど、そうくよくよしてるわけでもないのかもしれないな、3Pしてるし。

  • いやいやいや、おもしろかった。
    枡野さんのことは以前から気になっていて、Twitterとか雑誌で見るたびおもしろいと思っていたけど、ちゃんと本を買ったことがなかったから、先日紀伊国屋で買ってみた。
    あえてエッセーと言うけど、こんなにおもしろいエッセー初めてと思いながら読んだつもりだったんだけど。

    きょう小学校のそばを歩いたら、ちょうど休み時間で、子どもたちが校庭いっぱい遊んでいたんです。
    そしたらふと、枡野さんは愛息が物心つかないうちに生き別れ、15年以上会えていないことを思い出し、泣きそうになりました。
    子どもと会えない、成長が見られないって、どんなに寂しいことでしょう。

    でも、他方、少し気になったのが、枡野さんの結婚生活は、前妻とその連れ子と枡野さんと愛息。
    物心ついていなかった愛息とはそんなに狂おしいまでに会いたいのに、連れ子ちゃんのことは1回しか登場しなかったんですよね。連れ子ちゃんは愛息より何歳か上と書いてあったから、そのくらいの子どもとの思い出もたくさんあるだろうに、そこはやはり血縁なのだろうか・・・。

  •  小説かどうかということが話題となっている。確かに起承転結や時系列的なドラマ展開などは特になく、作者の身辺の現在形の出来事とそれに関連する過去の出来事の回想によって思いが綴られている。それを考えると一体小説とはなんなのかという問いが生じる。なんなのだろう?

     それより気になるのは作者は知人であり、僕自身が登場人物の一人でもあり、その立場で読んでいたのだが、全く枡野浩一さんのことを知らない人が読んだらどのように受け取るのだろう。とても気になった。

     枡野さんはずっと会えない息子さんのことを考えていて、この本を読むとより僕も会えない娘の事が一層気になってしまう。

     最終章の、中村うさぎさんの枡野さんへの質問の回答が素晴らしかった。人と人が分かり合わないのは当たり前じゃないかと思っていたのだが、その先にあるものを言葉にしていて本当に驚いた。

著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。歌人。雑誌ライター、広告会社のコピーライターなどを経て一九九七年、短歌絵本を二冊同時刊行し歌人デビュー。短歌代表作は高校国語教科書に掲載された。短歌小説『ショートソング』、アンソロジー『ドラえもん短歌』、入門書『かんたん短歌の作り方』、『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』など著書多数。目黒雅也や内田かずひろの絵と組み、絵本・児童小説も手がけている。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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