ルポ 川崎(かわさき)【通常版】

著者 :
  • サイゾー
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  • レビュー :16
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866250908

作品紹介・あらすじ

ここは、地獄か?工業都市・川崎で中1殺害事件をはじめ凄惨な出来事が続いたのは、偶然ではない-。その街のラップからヤクザ、ドラッグ、売春、貧困、人種差別までドキュメントし、ニッポンの病巣をえぐる!

感想・レビュー・書評

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  • これ日本の話?的な。

  • 現代の「リバーズ・エッジ」=川崎。
    「窓の外に広がる川崎の風景は夕陽に染まっている。また闇に飲み込まれるのだとしても、それはこの瞬間、確かに美しかった」

  • 川崎では昔4年間バイトをしていたから、知らぬわけではないのだが・・・
    現在でもサウスサイドでは、昼間から公園で中学生がラリって、酔いつぶれた親父が倒れているという光景が広がっているという。
    鶴見や東京の不良との抗争も、以前と変わらぬ世界だ。
    私の知る川崎は、ギャンブルと性風俗とヤクザとホエールズの町であったが、現在もさほど変わらぬ場所もあるようだ。
    でも外国人は更に増え、地元ではお互い上手く付き合っているのに、ヘイトな人間が遠征してきて、地元のカウンターと衝突したりする。
    それとラップの聖地となっているのも大きな変化だ。
    武蔵小杉辺りの再開発が、大きな成功を納めているが、この本に描かれる川崎の文化に変化は起こるのであろうか?

  • 100殺!ビブリオバトル No.77 夜の部 第10ゲーム「三位一体ビブリオバトルその2」

  • これがリアルかリアルじゃないかは、ほんのミリ単位のズレな気がする。川崎在住。

  • 川崎駅の周りはチッタやらラゾーナやらなんやらでとても華やかだけども、そこは少し前は工場街でドヤ街だったという話を聞いたりする。実際行くと、少し行くとそういう雰囲気がどことなく感じたりもする。

    この本は川崎に少し前には確実にあり、今も隙間や端に残ったものを、当事者たちへのインタビューを中心にルポルタージュ形式でまとめている。貧困や人種差別、国籍差別とかの社会問題と、hiphopを中心としたカウンターカルチャーのウネリのようなものがあい混ざった感じがとてもスリリングに描かれていてとても面白い。

    正直ほんとうに川崎ってこんなにヤバいのかな?というような感覚も覚えるが、そんなのはあまり関係ない気もする。
    サウスサイド川崎!

  • ヒップホップやスケボーなどのストリートカルチャーからみた、街のルポルタージュ。
    ヒップホップのパーソナリティに着目したものでは都築響一のヒップホップの詩人たちが有名だが、それよりも、ラップを通した街論になっていて、広がりがある。また、BAD HOPがどれほど鬱屈した若者たちのヒーローになっているかもよくわかった。それは文字通り、生きるか死ぬかなのだ。

    ただ、それぞれの章は、いかに川崎がダークで、猥雑で、カオスな街なのかということ(在日、ヤクザ、不良、売春、生活保護にギャンブル、工業地帯・・・その一方で北部のつくられた都市と空虚感)。そこからさまざまな手段で這い上がろうとしているのか、という話で、同工異曲といった感。
    もちろん、それゆえに川崎のDEEPさは執拗に印象づけられていくのだが、もう少し全体が有機的にリンクしていく構成は練られたと思う(これは本人もあとがきでエクスキューズしているが)

    しかし、一番印象に残ったのは、川崎ではなくスケボーについて。
    「僕らの世代も飛べなかったステア(階段)で、ある日、新しい世代がメイクする。その光景を見るのは、同じ土地で長くやっていることの醍醐味ですよね」
    街に勲章が刻まれている。街のすべてが舞台。これこそストリートだ。

  • 川崎という名前を聞くと、工業の街や横浜と二分する神奈川県最大の都市というイメージがあるが、それは外から見た印象であり、実際に川崎に関わる者からすれば、また違う見方が出来る。本書は、そんな川崎の深い部分まで書かれてあり、思っていたイメージと乖離が大きい事を感じる。これほど、街の中が凝縮されている都市も少ないのではないだろうか。そこには多種多様な人たちの集まりがあり、それが街の基礎として成り立っている。川崎という街を知りたければ、これを読めば理解出来ると感じる。

  • 以前の著作とは違い、あくまで外部の人間としての俯瞰視点で綴られている。ただ、ストリートを書き換えていく若者について描く筆致の熱量は変わらない

  • 多摩川に沿って丘陵から沿岸部まで伸びる川崎。その川崎駅よりも南側、デトロイトの顰みにならって、サウスサイドと呼ばれるこの地域。
    ガラの悪い川崎。貧しい複雑な事情の家庭。やくざと風俗とヘイトスピーチ。強く生きる若者の群像。
    格差社会となった現代日本においては確実にどこにでも存在するレイヤー。このレイヤー間の厚い半透膜を突破する声を生み出すにはヒップホップと言う音楽の力が効果的なのだっだ。

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