バーのマスターは、「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由

著者 :
  • DU BOOKS
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866470016

作品紹介・あらすじ

「このビール、ぬるいんだけど」とお客さまに言われたら、あなたならどう対応しますか?
その都度悩んで、自ら回答を見つけてきた渋谷のバーのマスターの約20年。
楽しく経営を続けられたのには理由がある!

「バーの重たい扉の向こうには、お客さま、店主、お酒……その他たくさんの物語が詰まっています。
ぜひ、あなたもその物語に参加してみてください。」
――本文より


・お酒が飲めなくても楽しめる注文の仕方とは?
・「いいバー」の見分け方
・お酒を飲まなくなった若者たちへ
・デート中の男性は傷つけない
・お酒の飲み方いまむかし
・「このお酒しか飲まない」と決める
・安西水丸さんのギムレット
・失敗と失恋は買ってでも
・情報とお金はどんどん回そう
・お酒を出さない飲食店
・おかわりのすすめ方いろいろ

感想・レビュー・書評

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  • 【No.269】「個人経営のCDショップや本屋、バーやワインショップといった”エンドユーザーと毎日接しているお店のサービス担当の人”は、”◯◯が好きということは◯◯のことも好きだろうな”ということを、とにかく誰よりもよく知っています」「チャージ=お店側が”この金額のチャージを高いと思わない人だけがうちのお店に来てくださいね”というメッセージ」「若い女性と欧米人がたくさん入っている飲食店はコストパフォーマンスのいいお店です。ただ安い店というわけではなく、おいしいものをちょうどいい金額で提供しているお店と考えて大丈夫」「おかわりをすすめない理由=①お客さまは自分のペースで飲みたい。②大人なんだし、バーに飲みに来ているんだから、おかわりがほしくなったら、自分で注文する。③誰かと話をしている中に割り込んでしまうと、話が中断されてお客さまが不快に感じる」「なにかおもちいたしましょうか=一杯だけで長居はしないでほしい。さっきから他のお客さまを満席で断っているので、追加注文がないのならそろそろお帰りいただきたい”というお店側の気持ちをやんわりと伝えている」「人と人の関係って永遠に続くわけではないし、離れていく方が多い。離れていった人は追いかけずに、目の前の人との関係を大切にする」「昔は”どんなお酒でも用意して、どんなお客さまの要求にも応えられる”というのが豊かさである、みたいな雰囲気があったと思います。でも今は、”そのたくさんのアイテムの中からセレクトして自分の好みのものだけを提案する”というのが主流」「お酒というものは、仕事の付き合い上の人や、苦手な人と話をする時の潤滑油でもある」「安さを強調しているお店=①長期保存のきく冷凍食品の大量仕入れ、②人件費の安い学生バイトでもできる、袋から出して盛りつけるだけの料理、③大量のもやしやジャガイモといった安い食材や揚げ物、マヨネーズばっかりで妙にお腹がふくれる料理、④隣との距離がすごく近いテーブル、あるいは立ち飲みで回転率をあげる」「海外旅行とか鎌倉とか、遠くに行けば行くほど”まあ高くても仕方ないか”って思って、支払っちゃいますが、どういうわけか”自宅の近所”だと”なんか高いのはイヤ”ってなってしまいます」「お店に立つということは誰かの人生に参加しているということなんです。僕たち店員がサービスした席でプロポーズをしているかもしれません。僕たちが何気なく言った言葉が、誰かの人生を変えるかもしれません」

  • 「あの時の白木での待遇を思い出すたびに『お店は売り上げだけを追いかけちゃいけない』と自分に言い聞かせています」(六章 もう一度行きたい、思い出のあの店)

    渋谷で20年続くワインバーの店主の頭の中をのぞきたくなり、読んでみました。
    カテゴリーとしては、エッセイ。飲食店経営のヒントもたくさんつまった一冊。

    一章「粋なバーの使い方」は、勉強になった。バーに行きたくなる!
    飲食店経営について学びたい人には、親切なことに、「飲食店経営ミニQ&A」なんて一節もあります。ためになる。
    一流の人ほど、手の内を明かすことにためらいがないですね。尊敬です。

    自分が感銘を受けたのは、六章の白木のおばちゃんの話と、富士そばの話。
    店をやるならどんな店にしたいか…よく考えたいですね。この六章なんかとくに人それぞれ自分の人生に置き換えて読むと深く読めるんじゃないかな。

  • cakesの記事で興味を持ち。
    お店っておもしろい。街っておもしろい。
    bar bossa 行ってみたいな。

  • バーの話と飲食業のアレコレ。
    前作に比べ、バーでのエピソードは少なめ。
    代わりに、飲食のアレコレ多め。
    結構、自身の考えをぶっちゃけてる。
    前作が好きすぎたのでどうしても見劣りしてしまう。前より、上からの語りが増えた気がする……気になる人がいるかもね。
    個人的には気になりません。

  • 飲食店の面白さって何なんだろうっていう興味と、Barってどんなとこなんだろうっていう興味で購入。飲食店からの視点と私達お客さんからの視点、違う視点で色々なエピソードが書かれててとても面白かったです。Barの魅力もわかりました。人生に迷った時にぜひオーナーに背中を押してもらいたいなぁ。

  • 文は人柄を表すと信じてる僕からすると、林さんはとても誠実で優しい人なんだろうなと想像してしまう。

    読み終えたらBARに行きたくなること間違いなし。

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著者プロフィール

1969年生まれ。徳島県出身。渋谷のワインバー「bar bossa」(バールボッサ)店主。中古レコード店、ブラジリアン・レストラン、ショット・バーなどでの勤務を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープン。2001年にはネット上でBOSSA RECORDSをオープン。『ボサノヴァ』(アノニマスタジオ)への寄稿のほか、ボサノヴァCDの選曲、CDのライナーノーツの執筆なども多数。WEBマガジンCAKESでの連載「ワイングラスの向こう側」での軽妙洒脱な語り口が人気になり、現在、女性誌『oggi』でも「恋に疲れたアラサー女子の悩み相談」を連載中。近著に『バーのマスターは、「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』(DU BOOKS)などがある。

「2017年 『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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