「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版

制作 : 柴田裕之 
  • 文響社
3.24
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本棚登録 : 1440
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866510774

作品紹介・あらすじ

イェール大学で23年連続の人気講義が、ついに日本上陸!

――人は必ず死ぬ。だからこそ、どう生きるべきか――

なぜ、余命宣告をされた学生は、
最後に”命をかけて”、
この講義を受けたのか!?

死を通すことでますます「生」が輝きを増す、世界的名著!

感想・レビュー・書評

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  • 全ての人は必ず死ぬ。
    それが早いか、遅いか。周りを不幸にするのか、否か。「死」について深く考えることはとても辛いか、それを考えることで「生」とは何かを考えることが出来る。

  • 問いの嵐。死ぬことは悪いのか。なぜ死は怖いのか。どの瞬間からが死か。自ら死を選べるのか。

    原体験は祖母だった。最後は植物状態だった。果たしてあのときの祖母は生きていたのだろうか。

    再読するときが来る。

    #death #死とは何か #読書記録2018 #読書記録 #再読候補

  • タイトルの通り、「死」について哲学的に論考した大学講義録です。
    イェール大学の教授の語り口は読みやすく、内容もスッと頭に入ってきました。

    人の「死」とはどのようなものか(生命機能が停止した時点が「死」なのか、はたまた思考等の”人間的な活動”ができなくなった時点が「死」なのか)、「死」は悪いものなのか(「不死」が望むべきものなのか)、さらには自殺は完全に”悪”なのか。

    筆者の論調は、ときに極端な例を示しながらすすむ場面もありましたが、論旨は明快で、違和感を覚えたり矛盾を感じたりすることはありませんでした。
    特に、自殺についての筆者の考えについては、賛成する部分もありつつも、やはり感情的には受け入れがたい部分もあり……。

    筆者の考え方が100%正しいわけでも、また筆者の考えに100%同意できるわけでもありませんが、この本を読み、「死」について自分なりに考えるきっかけを持つことができた、ということ自体が(筆者も本書の狙いの一つといっていたように)この本を読んで得られた最もおおきな学びだったかもしれません。
    380ページ近い大著ですが、読み始めるとすらすらと進めることができました(完訳版にはある、形而上学的な部分が割愛されているからこそかもしれません)。中高生のはこの「縮約版」が読みやすいかもしれません。

  • 良くも悪くも「哲学的」な書き方、言い回しだから、しつこかったり、細かすぎたり感じるかもだけど、基本的にはとても読みやすく仕上がっている。内容を要約することは避けるけど、この内容をキリスト教の国、しかも保守的な米国で講義して、出版してるのはすごいなと思う。この本に書いてある死に対する哲学的考察内容は、たぶんアメリカ人より日本人の方が理解してしやすいはず。私にはとても腑に落ちた。自殺に対する考察も完全に同意だ(日本は安楽死の導入について、世界をリードすべき立場だろう)。

  • イェール大学のオープンコースの中で人気の哲学授業らしい。ただし、学術授業参考書ではなく、一般受けしそうなところだけ抜粋して和訳してあるので残念感大。ありがちな読み物になってしまっている。少しくどい上に東海岸系コケイジョン的な匂いがせんでもないし、なにせ一番大事そうなところが抜けているかと思われるので、内容が浅くなっているのだろうと類推される。和訳の評価になるので、本著の評価とは言えないな。

  • 借りたもの。
    「死」について、魂や死後世界について論じず、“現象”として考えている。
    そしてそれを捉える私や他人の認知について言及している。

    「死」について、よく言われる定義を見直し、判断してゆく。
    死の定義の不確かさ、死は悪なのかという疑問、死は孤独なのか……
    「P(パーソン)機能」と呼ばれる認知を軸に、物理主義な定義で「死」を論じてゆくと、「死」は現象に過ぎなくなった。
    そこに善悪も恐れも何もない…手話ができるゴリラが語った死生観を思い起こされる。
    それに付随する様々な価値観が何によってもたらされるか……そういったものも見えてくる。死の孤独は自己内省の結果ということだろうか?(p.96)

    きのとりこ『わたしの優しい死神』( https://booklog.jp/item/1/4839359660 )の感覚的なものを言語化したような感じがした。
    言語化するとかくも迷走するような回りくどいような、それでいて単純な話になってしまうのか……
    それは「己とは何か」について、自己の実存や認知の話がついて回るように、私には思えた。
    「P機能」を軸に考えるのは、唯脳論にも通じるような気がする……

    「死」に纏わるあらゆる認識や定義を比較検証してゆくなかで、それは次第に「よりよく生きるとはどういうことか」という問題提起に繋がってゆく。

    これを読むと、魂や死後世界という概念がいかに「死」というテーマをわかりやすくしているかを実感する。
    この本はそうした概念を排除している……というより、これは膨大な講義の一部(縮約版)で、形而上学的な話を省いているという。
    その部分が気になるのだが、何故省いた…日本にはなじみが無いキリスト教的解釈のためという理由だろうか?
    もしかすると、省かれたからこそ現実的な面のみを強調し、そこに意味内容を求める人間の認知が強調されるのかもしれない。

  • 「死」とは何を知ることで、「生きる」とは何かを知ることが出来る。あえて、P機能・B機能といった話を持ち出すことで、人間の死という状態の定義を深く考えさせてくれる。タブーのように感じる自殺が容認される状況を検討する最終章は示唆に富む。将来や死の状態は見通すことが出来ないので、こうした本の力を借りて、自分の頭で考えてみるというのは良い機会になった。

  • 哲学というか、SFかぶれか医療知識をもりこんだエッセイのように感じた。問答の繰り返しが多く、すっきりしない。マイケルサンデルのような、するどい切り口を期待したのだが。

    考察に深さがないのは、縮約したせいかなのか? 完訳を後で売るのか?

    大学で受講したセネカので死の哲学のほうが面白かった。
    市民講座の一般人向け?

  • 死は、今生きてる人が誰も経験したことのない事象。
    だからこそ自分の固定概念を一旦取り外して、死とは何かと考えることができた。
    本自体は、哲学的でかなり頭の中は混乱する。それすら読者が自分のあたまで考えるための仕掛けとも取れる。
    まだうまくまとめられないけど、感情論だけでなく死を考えてみたい。

  • 自分は根暗なのか楽しい時でも幸せな時でもしょっ中、毎日、自分が死ぬこと家族が死ぬことを考えるもんだから、興味を持って読んでみたけどちょっと何言ってるか分からない。哲学むつかしい。えーそんな稀な例作り上げて否定するんだーと思えばそこはあまり考えずにするっと進むのねとか思ったり。講義受けたら多分途中で寝る。生きてることを幸せに感じながら気持ちよく寝る。

    この本ではカットされている、本来あるはずの前半「形而上学」の部分が非常に大事らしい。それを入れたら量が多くなるってんで丸々削除して、後半だけを読まされているようなもの。

    まず私は形而上学ってなんや、ってレベル…。

    この本を読むには頭が悪すぎた。

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著者プロフィール

イエール大学教授。道徳哲学・規範倫理学の専門家として知られ、着任以来二十数年間開講されている「死」をテーマにしたイエール大学での講義は、常に指折りの人気コースとなっている。本書は、その講義をまとめたものであり、すでに中国、韓国をはじめ世界各国で翻訳出版され、40万部を超えるベストセラーとなっている。

「2019年 『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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