居酒屋すずめ 迷い鳥たちの学校

著者 :
  • 文響社
3.42
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本棚登録 : 45
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866511115

作品紹介・あらすじ

友人・村瀬晴彦の居酒屋が経営難に陥っているのを救うため、親の遺産で物件を購入することにした鈴村明也。立て直しのために経営に乗り出すことになるが、その中で、晴彦の息子が不登校になっていることも相談され、無理矢理ランチをやっていない居酒屋の昼間、空いている空間を利用して、フリースクールを開くことになる。
地域との繋がりを持たせつつ、居酒屋の知名度を上げるため、と仕方なく引き受けるが……。

感想・レビュー・書評

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  • 開店前の居酒屋で開かれているフリースクールが舞台ということ,新潟市在住作家の作品であること,ということで興味をもった作品。各章に四季とフリースクールに集う人々の名前をサブタイトルにしていて登場人物にスポットを当てる構成や光景がイメージしやすいのは『塀の中の図書館』と同じ印象だった(ライトノベル出身ということもあるのだろう)。
    進路に思い悩むフリースクールの生徒を描いているが,若者だけでなく教育を受けられなかった高齢者も加わっているところは面白い。最後はフリースクールの教師と居酒屋店主(二人は幼馴染でビジネス・パートナー)に焦点をあてて話をまとめている。それぞれの変化を追えるところが楽しかった。
    書き下ろしなので実力は評価されているんでしょうね。

    本書は文庫化される際に本タイトルと副タイトルが入れ替わっています。現在は文庫本のみ流通のようです。

  • わけありの子たちが前向きな一歩を踏み出していく。
    全体的にもうちょっと踏み込んで欲しいというか、なんか物足りない印象。

  • たくさんの人の視点を描きながらも分かりやすくまとまっていて読みやすい。目標を持って生きる大切さが伝わってくる。学生の頃読みたかったな。

  • サラっとして読みやすく、心理描写や料理の情景も分かりやすく気持ちよく読める。複雑に作りこまれた作品と言うほどではないが、視点が変わる場面も混乱なく読めるし人物の性格も区別が付きやすくみんな好感が持てる。表紙の絵も想像通りなキャラクターが並び、可愛らしい色使いに惹かれて読みたくなったのが理由。ベタな展開もあるが、全体的にまとまっていて嫌味なく、好きな作風だった。続編があれば読みたいくらい。

  • 人に興味がないような雰囲気なのに世話好きな主人公とお節介で明るい友達がいて、
    その友達がお店を潰してしまったことから物語が始まります。
    その友達のお金管理や経営をするのと同時にフリースクールをしてほしいと頼まれ、
    断り切れずに生徒3人からスタートします。
    その生徒も中学生からおばあちゃんまでいて、ちょっとしたことの繰り返しで成長し、
    主人公も先生として接している中で影響を知らずのうちに受けていく感じがとてもよかったです。
    何気なく発した台詞が生徒の背中を押し、物事をはっきり言えけども、傷つけることは言わないとか自分に当てはまるような生徒が登場するので、いろんな台詞に共感して面白かったです。
    やっぱり人は一人じゃ限度があるとか、目標がないと生きづらいんだなぁと思いました。

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著者プロフィール

2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。主な作品に『落第教師 和久井祥子の卒業試験』『嘘が見える僕は、素直な君に恋をした』『塀の中の美容室』『居酒屋すずめ 迷い鳥たちの学校』などがある。

「2021年 『幻想列車 上野駅18番線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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