- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866511115
作品紹介・あらすじ
友人・村瀬晴彦の居酒屋が経営難に陥っているのを救うため、親の遺産で物件を購入することにした鈴村明也。立て直しのために経営に乗り出すことになるが、その中で、晴彦の息子が不登校になっていることも相談され、無理矢理ランチをやっていない居酒屋の昼間、空いている空間を利用して、フリースクールを開くことになる。
地域との繋がりを持たせつつ、居酒屋の知名度を上げるため、と仕方なく引き受けるが……。
感想・レビュー・書評
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全体的に優しく、心ほっこりするストーリー。
フリースクール開設からそこに集まった生徒個々の物語から。
それぞれ困難に向かいつつも新たな道を切り開く。
前向きにさせてくれる気持ちになりました。
最後の章は少し分かり辛いものもあったけど。
いい作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わけありの子たちが前向きな一歩を踏み出していく。
全体的にもうちょっと踏み込んで欲しいというか、なんか物足りない印象。 -
たくさんの人の視点を描きながらも分かりやすくまとまっていて読みやすい。目標を持って生きる大切さが伝わってくる。学生の頃読みたかったな。
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サラっとして読みやすく、心理描写や料理の情景も分かりやすく気持ちよく読める。複雑に作りこまれた作品と言うほどではないが、視点が変わる場面も混乱なく読めるし人物の性格も区別が付きやすくみんな好感が持てる。表紙の絵も想像通りなキャラクターが並び、可愛らしい色使いに惹かれて読みたくなったのが理由。ベタな展開もあるが、全体的にまとまっていて嫌味なく、好きな作風だった。続編があれば読みたいくらい。
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人に興味がないような雰囲気なのに世話好きな主人公とお節介で明るい友達がいて、
その友達がお店を潰してしまったことから物語が始まります。
その友達のお金管理や経営をするのと同時にフリースクールをしてほしいと頼まれ、
断り切れずに生徒3人からスタートします。
その生徒も中学生からおばあちゃんまでいて、ちょっとしたことの繰り返しで成長し、
主人公も先生として接している中で影響を知らずのうちに受けていく感じがとてもよかったです。
何気なく発した台詞が生徒の背中を押し、物事をはっきり言えけども、傷つけることは言わないとか自分に当てはまるような生徒が登場するので、いろんな台詞に共感して面白かったです。
やっぱり人は一人じゃ限度があるとか、目標がないと生きづらいんだなぁと思いました。