レッドベリルにさよなら 3 (ダリアコミックス)

著者 : みちのくアタミ

• フロンティアワークス (2019年4月22日発売)

作品紹介・あらすじ

人間と吸血鬼の許されない恋、堂々完結！

昭彦は将門から「吸血鬼」になることを持ち掛けられる。それは、和重を一人にさせないためのたった一つの方法だった。
断ったものの、和重への想いが日に日に増していく昭彦。先に逝く覚悟が揺らぎ始め、それを察した彼とすれ違いが生じる。
そんな中、昭彦が事故で瀕死の傷を負ってしまう。
「助けるためには、吸血鬼にするしかない――」
決断を迫られた和重は、昭彦の血を吸おうとするが……。

感想・レビュー・書評

[komopyさんの感想 · 2019年4月24日]

大型わんこ×善良な吸血鬼の完結編。孤独な魂と魂が出会って、徐々に純粋な愛が芽生えて、待望のラブラブＨもできて良かったと思えた前回だったので、最後は絶対幸せになってほしいな…と思っていましたが、何しろ人間と吸血鬼のcpですからね～
二人の未来に立塞がるのは「寿命」です。
バンパイアものの切なくて悲しいロマンはこれに尽きるといってもいいんじゃないかと思います。
和重は昭彦を愛しているから絶対に彼を人では無いものにしたくないと考えているし、昭彦もまたそんな和重の気持ちをしっかり受け入れているのが将門によってさらにはっきりした今回。でも、やっぱりずっと孤独だった二人だからこそ、幸せでいてほしいと思っちゃいますよね…

吸血鬼になる以前の師夏を描いたエピソードがすごく印象的でした。将門と出会ってから一緒にいることになるまでの経緯がとても切ないのだけど、やっぱりこの二人も互いにかけがえのない存在になってるんだなと思いました。

エロ的には昭彦と和重が1巻とは別物のようにエロエロでイチャコラしていてごちそうさまとしかいいようがないですwwとにかく大型わんこが絶倫！

最後はどうなるのかと心配でたまらなかったんですが、とてもBL的着地になっていて私的にはすごくほっとしました…
まあ、一般的な感覚でいけばこのラストではなく、悲しみを帯びた方向に行かなくちゃいけないんだろうけど。
やっぱり、安易といわれようと愛し合う二人にはずっと永遠に幸せでいてほしいです。
それと、ちゃんと1巻冒頭お墓参りと繋がってるというところも良かったです。長髪じゃない昭彦もカッコいいです。和重はずっとお前さん呼び変わってない…！

描き下ろし「永遠の恋人」はさらにその後の二人の様子が確認できて安堵できます。…わりといろいろと変りばえしてない(笑)かわいいままの二人でした！

[のこさんの感想 · 2021年7月23日]

初めての作者さんで、絵が好みだったので思い切って手にしました。
嫌いじゃないけれど、これからが楽しみな作家さん。
絵もきれいだし、物語もいいですね。ただ、もうちょっとひねってほしかったかも。

[banri08さんの感想 · 2019年10月22日]

積本、完結巻。1巻冒頭のお墓のシーンはそういう意味だったのね… 昭彦らしいかなって思いました。将門様と師夏くんの出会いの話しもあってスッキリ。今は今で生きづらい所もあるだろうけど、2人なら結構上手く渡り歩いていきそうですね。

[ぎょうざさんの感想 · 2019年5月7日]

人間×吸血鬼。1〜3巻借りて一気に読みました。
とりあえず顔がいい。そしてHシーンがエロい。
どちらもピュアで相手のことを思うが故に未来を不安に思ってしまう、吸血鬼ストーリーにありがちな寿命の問題。
3巻ではまさか〜な展開で結局お互い吸血鬼になるんかい！って感じやったけど二人とも最終的に幸せそうで安心して読めました〜

著者プロフィール

１月１日生まれ。代表作に『腐男子高校生活』（一迅社）、『真夜中ラブアライアンス』（竹書房）、『アダムの肋骨』（大洋図書）、『カリギュラの恋』（幻冬舎）、『Grr』（笠倉出版社）ほか。

「2022年 『かえるのおうじさま（1）』 で使われていた紹介文から引用しています。」