注文をまちがえる料理店

著者 :
  • あさ出版
3.88
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本棚登録 : 156
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866670294

作品紹介・あらすじ

まちがえることを受け入れてまちがえることを一緒に楽しむ「認知症を抱える人」が接客をする不思議であたたかいレストランのものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • あ、間違った。

    タイトルの印象から思わず『宮沢賢治』関連の本かと思って借りたが、賢治は一切出て来ず。(笑

    内容は
    認知症の人に働く場を与えたくて開いたレストランでのエピソード集。「だから、注文間違えちゃうこともあるけど大目にみてね♪」がタイトルの由来。

    以前『世界の果てまでイッテQ』の番組内で、
    女優業にも手を出し始めたイモトに内村さんが
    「イモト!お前の居場所はここだからっ♪カン違いすんなよ」と一喝したシーンを思い出した。
    あの時
    (イモト、居場所があっていいよなぁ~)なんて羨ましく思ったものだが、
    認知症の人達にとっても、どれだけ嬉しい事であっただろうか。
    働く場を与えられて、お給料をもらって♪

    広い心と温かい目をもって、訪れてくれるお客様も素敵♪

  • 読みやすいし、なんかほっこりする
    ただ、実際介護をされている家族や介護士さんにとってはやっぱり大変なことで・・・
    一部分だけのほっこり感なんだろう
    介護してる母は「もう一度子育てしてるみたいなものよw面白いw」とは言ってるけど、体力的にも大変だろう・・・

  • 注文を間違えるというコストと思われるところを
    少しワクワクというメリットに変えてしまうところが良い。
    あとは、筆者の巻き込んでプロジェクトを進めていくバイタリティーもすごい。
    本の構成もおもしろい。

  • 年齢関係なくたくさんの人に読んでほしいと思った!!

  • 2018年52冊目。

    認知症の方々がスタッフを務めるカフェの物語。その店では、注文したものとは違う料理が運ばれてくることが少なくない。ただ、お客さんはみんなそれを分かったうえでやってくる。

    この取り組みは、二つの面からとても面白いと感じた。

    一つは、認知症の方々への効果。どんな状況に置かれても、人は役割を持つことで自己効力感を保つことがとても大切だと思う。支援される人たちは、周囲に「ありがとう」を言う機会が多い。それが次第に、「ごめんなさい」に変わっていく。彼ら/彼女らが「ありがとう」を言われる機会は少ない。この一方向的な関係は健全ではないと思う。だから、役割を持ち、人から「ありがとう」を言われる機会があり、自分の存在意義を感じられる場を増やす取り組みの意義は大きいと思った。詳しくはわからないけど、この自己効力感の低下は、認知症の悪化とも関係があるのでは、とすら思う。

    もう一つは、お客さん側の変化。注文が間違えられることを覚悟して来るどころか、間違えて運んで来られることに期待さえしたり、不思議な効用が生まれている。「まあ、いっか」の精神を世の中に育むことは、認知症という分野だけに限らず、あらゆる課題に対する寛容さを醸成することにつながると思う。『赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。』(三輪舎)を読んでも、周囲の寛容さはとても大切だと感じていた。

    一方で、この企画は不謹慎だと思われることも少なくないらしい。認知症の人たちをネタにしているのではないか。実は僕自分も、この企画名を知ったときに、最初は少し違和感も感じていた。本人たちは決して「間違える」ことに対して開き直れているわけではなく、やっぱり間違えたくないし、間違えたら恥ずかしいという気持ちも持っている。このことは見逃してはいけないと思う。

    でも、それを考慮したうえでも、間違えることへの寛容さを育んでいくことは大事だと思う。間違えること自体は致命的ではないし、間違えないこと自体はそんなに重要ではない。周囲の理解や助けも手伝いながらも、その人の役割が遂行されて、周囲が喜ぶ結果になっているのであれば、間違えること自体は問題にならない。誰だって欠点は持っていて、完璧になる必要はない。枝葉の欠点に目を向ける以上に、全体で支え合って成り立てばいい。

    それにしても、謝礼を受け取ったことや、この料理店で働いたという事実すらも忘れていってしまうという現状には、正直認知症の現実を思い知らされた。高齢者の数がますます増え、85歳以上の人の4人に1人は認知症という調べもあるなか、認知症の方と接する機会はそんなに特別なことではなくなっていく。そこに向き合ううえでも、考えるきっかけを与えてくれる一冊だと思う。

  • 493.75||O26

  • あわせてよみたい。これはこれでよいが、デザインと人の表情は写真がよいな。一見は百聞を実感。

  • 認知症の方がはたらくレストランの話
    - それぞれのエピソードがいい
    - こんなレストランが受容できる世の中になるとよい

  • 認知症の方がホールを担当し、「間違えても許してね」というコンセプトで期間限定で開店した飲食店の物語。

    祖母が認知症ですし、身内に認知症を患っていた方が何人もいます。
    身近に接していれば、笑ってすませられないこともありますし、朗らかに接する事ができなかったりもします。
    でもこの本を読んで、「良いな」と思いました。
    間違っても、忘れても、「まあいいか」と容認できる場所があるというのは素敵です。
    それにやはり人は、働いたり、誰かの役に立ちたいと願うもの。
    認知症になれば仕事は無理。人の役にも立てない。と決めつけるのではなく、こうして活躍できる場があれば、本人も嬉しかったり楽しかったり、やりがいを感じたりできるのではないでしょうか。
    我が家の祖母は、デイサービスで洗濯物を畳んだり、掃除をしたりして職員さんを手伝う事で、達成感というのか、満足感を得ているようです。

  • 2018 4/4

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著者プロフィール

「注文をまちがえる料理店」発起人。
普段はテレビ局ディレクター。2013年に心臓疾患を抱えたのをきっかけに、“番組を作らないディレクター”として生きることを決意。「失うものがあれば、得るものもある」。大手広告代理店への9か月間の企業留学などを経て、150万ダウンロードを突破したスマホアプリの企画開発や「注文をまちがえる料理店」などを手掛ける。「あいつの仕事ってなんだっけ」と周りから言われるようになったが、「こちらが教えてもらいたいくらいです……」といつもドキドキしている。香川県生まれ、埼玉育ちのアラフォー。好物は、ハンバーグとカレー。

「2017年 『注文をまちがえる料理店のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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