ひきこもり×在宅×IT=可能性無限大! 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 67
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866672489

作品紹介・あらすじ

社員全員がひきこもり当事者・経験者である、「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」。代表である著者が見出した、ひきこもりの方の可能性、ともに仕事をする中で気づいたこと、変わったこと、今後の展望とは。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍で今でこそ当たり前になってる
    在宅ワーク、リモートワーク、出勤しない家の中での仕事。
    それらをいち早くやってるし、いち早く出来ていると言っても過言ではないと思う。
    表紙に書いてある通り「ひきこもりの人たちは人材の宝庫だった」と読めば納得する内容だった。
    最初はなんちゅー社名だ?!と思わず笑ってしまったけど
    どういった経緯でその社名にしたのかも具体的に書かれている
    人それぞれ感受性が強かったり事細かなことまで気付いてしまったり
    数字!期限!に滅法うるさい現代社会にズタボロに疲れてしまう人もそりゃいるわ〜
    ネガティブな面ばかり見てしまいがちだけど
    あぁそうかなるほどなと良いなと思うことが多々あった
    それにしてもちゃんと株式会社にしているのが本当に素晴らしい

  • おもしろかったです。
    キラキラしたきれいごとではなく、かと言って苦労話ぎゅうぎゅう詰めとかでもなく。
    リアルに、率直に、苦労もうまくいかなかったできごとも、まるっと含めて今までの歩みを紹介してくださっているところがよかったです。

    ひきこもりの方たちと一緒に働いていくための配慮の観点は、すべての人にとって参考になると思いました。

  • 会社を作られて、「自分が働ける場所があるなら働きたい」というひきこもり者の人たちに在宅ワークなどの少しでもたくさん働く居場所、職場をつくって収益を上げていく取り組みはとても画期的で希望の持てて素晴らしいと思います。

    佐藤啓さんは
    やってみてうまくいかなければ、途中で軌道修正します。変化の速度の早い現代においては、動かないと即取り残されてしまいますし、動かないこと自体が一番のリスクなのです。
    「やりながら軌道修正する」
    ひきこもった状態でも、在宅で働けて生活費を自ら稼ぐことができるのであれば、誰に迷惑をかけるわけでもありません。何が問題なのでしょうか?
    ひきこもり者だけでなく、精神・発達障害で悩み在宅をメインで過ごしている人は500万人近くいて、かつ仕事に就いていないわけです。
    私はこの500万人は「宝の山」だと思っています。
    人間が困難な場面に遭遇したときにとりうる防衛反応は、大きく三つあります。
    戦うこと、逃げること、そして隠れることです。
    ひきこもりは、戦ったり逃げたりしてみたけれど、それでも解決しなかったから隠れることを選んだ、という人もいるのです。
    「めちゃコマ」は、まだまだ発展途上の会社です。この会社を成長させ、ひきこもりの方をはじめとする生きづらさを抱えた人達が、安全・安心に、そして私自身を含めて楽しく働くことができる環境をつくり上げていきたいと思います。
    これからも一歩ずつ進んでいきたいと思います。
    と本の中で書かれています。

    確かに日本中で500万人近い人達が仕事に就いていなくて在宅をメインにしているわけですから、それらの人たちを大切な日本の人材・人財として「宝の山」にしていけるようにしていける社会にならなければいけないと思います。

  • [NDC]367.68
    [情報入手先]
    [テーマ] でーれーBOOKS2022/エントリー作品

  • ひきこもりを人材として生かした、「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」の設立から今日までの道のり。

  • 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで
    ホームページ制作、プログラミング教育などをひきこもり経験者が細かに対応します
    https://mechakoma.com

    2021/06/28 更新

  • ひきこもり当事者・経験者主体の会社として2017年に設立された株式会社ウチらめっちゃ細かいんで(通称めちゃコマ)の創業から現在までの物語。

    ここに紹介されているひきこもり当事者への就労支援は、採用から定着まで、多くの障がい者雇用現場にも転用できる具体的な好事例が多いと感じた。
    障害者雇用の現場にもあるトライアル実習でマッチングミスを防ぐ採用システムはもちろんのこと、超短時間労働の契約や単発業務の紹介など現行の障害者雇用促進の制度では、まだまだ例の少ないサポートもあり興味深かった。
    国の制度よりもひとつの会社の方が環境整備が進んでいる。
    これはめちゃコマの社長である著者が語る通り「利益よりも理念を優先した」という想いがあってこそなのだ。
    だからこそ著者は、もっと多くの当事者が活躍できる場作りが行われるように、雇用側にもっとメリットのある制度や仕組みをつくる必要性も説いている。

    ITを活用した在宅ワークがメインのめちゃコマだが、住み込みボランティアとしての農業体験の紹介なども行い地域と連携した事例も面白い。

    特に共感したポイント2点
    【サードプレイスとして機能する出戻り可能な卒業制度】
    めちゃコマで働き、自信を取り戻し、本来やりたかったことに挑戦するため退職(卒業とよんでいる)するスタッフには、OB,OGとしての参加はもちろん、戻りたいと言ったときの体制を整備し、いつでも彼らにとって通過点であり港であり、安全地帯でありたいという姿勢には大変共感した。元気になってその人らしく活躍できるようになった人との縁は就労支援者にとって人生の宝物だ。彼らのために自分もいつでもサードプレイスとして在り続けたいと思っている。

    【失敗を学習と捉え直す為の仕組み作り】
    著者は失敗を「想定していた結果にならなかった」ことと定義し、成功の対義語は失敗ではなく学習だと記す。
    失敗を怖がる引きこもり当事者のマインドセットのために、失敗から学び解決策を出せたら評価する仕組み作りをして、当事者の仕事のモチベーションを上げることに成功した。

    ひとは「想定した結果にならない」方法を何通りか体験しながら「想定した結果」にたどり着く。これはレベルアップだ。ゲームで言うなら失敗は経験値が高いということだ。はぐれメタルを叩いていると思えば、いくらか挑戦が気楽に思えるかもしれない。

    本著を読んでひきこもり支援をより掘り下げていきたいと思った。
    そして、障害者雇用の場、福祉現場でよくいわれる安全安心の担保といついて、自分は答えを持っていないことに気がついた。他者との関わりの中で、安心安全とはなにをさすのか。深く考えていきたい。

  • メンタルを病んでいる・病みそうなメンバーのいるマネージャーが読んでみて損はない本。

    「鬱病やメンタルを病んでしまう人ほど真面目な人が多い」という言葉を聞いたことがある・実感したことがある人には、「ひきこもり」を具体的な事例として書いてくれているこの本がとても刺さると思う。

    淡々と書かれている感じで、アピールとか押し付けがましさがない。それでいて、ご自身が失敗されたことなどを書いてくれているので、共感もできるし、言葉が重い。

  • ひきこもりの人たちは、何らかの事情でもって社会とのつながりを絶っている状態なだけで、働けたら働きたいと思っている人も多く、しかも真面目で、優秀な人材が多いと、佐藤社長は言う。一人ひとりに聞き取りをし、どう援助すれば良いか、その方法を考える。「ひきこもり」する人たちに対する新しい視点を見いだせた。この本は、ビジネス書と言うより、人生の本かもしれない。

    画期的な、ひきこもり者に働くチャンスを、というシステムを構築した会社、その名も「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」略称「めちゃコマ」。この命名や、マスコットキャラクターも、ひきこもりの人たちがコンペしたり、意見を言って決められたものだ。
    佐藤社長はひきこもりの人たちの強みと弱みを徹底的に聞き出して、無理強いをしない状態で仕事ができるよう、的確にマネジメントしていく。そのマネジメントも、ひきこもり経験者が行うことになる。
    入社してきた優秀な(元ひきこもりの)人材が、退職して他の会社を立ち上げたりすることも、容認する。(初期には意思疎通を怠ったために退職者が続いてしまい、これは失策であったと社長も言っているが、反省し、後の運営に生かしていく。)
    優秀な人は会社にいて欲しい、でも、それがその人の人生の選択なら、それを尊重する。しかも、会社は彼らのセーフティネットであり続けるのだ。職種は主にITだが、苦手な人のために農園と手を組み、農業で社会復帰を試みる、という場も提供する。農場主も、ひきこもり経験者だ。
    残念ながら、この会社だけで採算はとれていないが、それでも存続していく佐藤社長の決意に変わりない。
    最近とみに注目される在宅ワーク。今はひきこもりではない人も、自宅での仕事を余儀なくされている。それが苦痛と思う人は、是非読んで欲しい。ひきこもりも、そうでない人も、一緒になって働こうよ。
    アフターコロナの時代に、新たな可能性を見た気がする。

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著者プロフィール

佐藤啓(さとう はじめ)
1962年生まれ。愛知県出身。1986年、南山大学文学部教育学科卒業。損害保険会社勤務を経て、1990年5月、 中京テレビ放送にアナウンサーとして入社。同年6月、巨人中日戦「ドラゴンズ応援放送」の副音声実況でデビュー。1991年から日本テレビの「ズームイン‼︎朝!」、「ズームイン‼︎SUPER」で中京地区キャスターを20年担当。他に「スポーツスタジアム」、「ストライク!」MC。プロボクシング世界戦を10試合実況し、サッカー、プロレス、アイスホッケー、 バレーボール、フットサル、ソフトボール中継も担当。2010年から5年間アナウンス部長。2013年、野球雑誌の記事で大学の先輩である滝良彦氏の存在を知り、その半生をまとめた。趣味は旅行、読書、映画鑑賞、スポーツ観戦。

「2020年 『無名の開幕投手 高橋ユニオンズエース・滝良彦の軌跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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