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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784866800523
作品紹介・あらすじ
スピーチや面接、ビジネス上の会話で頻出する「えーっと」「えー」「あー」「あの」などの意味のない言葉。無意識に出てしまうこともあれば、出さないように意識しても出てしまうことがあります。反対に、普段出ているのに、あるシーンではまったく出ないこともあります。なぜでしょうか? そして、それが出る人と出ない人は何が違うのでしょう?
本書ではこの「えーっと」などが頻出することを、「えーあー症候群」として定義します。「えーあー症候群」の人は「自信がなさそう」「口下手そう」「本心ではなさそう」「仕事ができなさそう」という印象を持たれてしまいます。しかし、これをなくすだけで、説得力が上がり、より相手に内容が伝わり、まわりからの評価が上がります。
「えーあー症候群」の人はかなり多いはずですが、これを改善するための方法を1冊にまとめた話し方本は今までありませんでした。そこで本書では、スピーチトレーナーの著者が科学的に解説、改善方法をしっかりと伝えていきます。
感想・レビュー・書評
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タイトルの通り、うまい話し方と言うのは、心、思考、声、の3つがうまく重なり合っている状態のことを指します。例えば、声で言えば、発声や声量、そして歯切れの良さなど滑舌をコントロールする要素であります。思考で言えば意見をまとめたり話す内容や順番の整理を行います。各要素の力にばらつきがあれば、重なりが少なくなり、話し方が悪くなります。
ただし、どれか1つが不安定であっても、残りの2つがそれを十分に補うことができれば防ぐことも可能です。まずは頭で考えながら練習をしていくことで、そのうち体が覚えてきます。
も、なぜ無意味な言葉が出てしまうのか、無意味な言葉、別名フィラーとも言いますが、話が長くなり、文章が複雑化することで、不快に感じられやすくなります。長文はわかりづらく、短文はわかりやすいといった感覚です。つまり、このフィラーと言うものが頻発することで、心が定まっていないと聞き思われかねないのです。次に何を語るべきかを探している状態の時に出る典型的なフィラーがまさにその通りです。
さらに言うと、自信がない人と思われてしまいます。フィラーを連発することに頼りない、自信がなさそう、そして仕事を任せられないと言う結論に行き着いてしまうのです。また、嘘をついているとも思われかねません。人は自分の家に反すること、内面と逆なことを言うと、フィラーが出やすいと言われています。
フィラーが出やすいシチュエーションとしては、外圧がかかったシチュエーションです。フィラーが出ることも受け入れてくれるようなコミュニケーションを築くことが大切です。
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会話やスピーチで出てしまう「えー」「あー」のことを、フィラーというらしい。ほとんどは無意識に発せられているもの。
聞き手にゆるみをもたらす効果があることもあるが、たいていは、自信のなさ、あいまいさ、何を言っているかがわからない感じを相手に与えてしまう。フィラーを連発している方にとっては直したいと思っているに違いない。当然私も。
フィラーは幅広く、「えー」や「あー」だけではない。
基本的には、なくても会話やスピーチが成り立つのに、ある特定の言葉を連発することで、相手に自信のなさや不快感を与えるものはフィラーに入れて考えてよさそうである。
具体的には、「やはり」「いわゆる」「つまり」「ということで」「結果的に」「いわば」「ちょっと」「少し」「なんか」「あまり」「ある意味」「ある種」「〇〇とか」「というか」。
いっぱいある。私も心当たりが多すぎてドキッとしてしまった。
フィラーを防ぐためには、
会話やスピーチ時における「心」「思考」「声」の3点が安定している必要がある。
ちょっとやそっとの外的要因で「心」がぐらつかないくらいの度量があれば一番いいのだが、
そうではない場合は「思考」「声」で場をカバーしていく必要がある。つまりは、「思考」「声」の訓練をして、自身をつけることが大切。
訓練はやはり地道である。本で紹介されている方法をいくつか抜粋。
〇コンビニで「お願いします」と言って、レジにかごを出す。
〇会議において、当てられていないのに自分から発言する。その後、皆さんはどうですかと聞いてみる。
〇席が一緒になったら、知らない人でも何か話しかける。
〇昼食は誰かと一緒にとる。新しい人を誘う。その間、ずっと雑談し続ける。
〇フィラーなしで話そうとする。
そして、もっと実践に近づけた練習として、
〇家で鏡の前でスピーチの練習をしてみる。
〇家族の前でスピーチをしてみる。
…ここまで読んで感じたことは
フィラーをなくす為だけではなく、勤める人はそもそもこういう訓練した方が強みになりそう…ということだった。
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フィラーと上手く付き合おう
「空く間(あくま)」はこわくない -
つまるところあとがきに書いてある、正の感情で話せというのが全て。原稿は目次を示すのみがよい。これを実践してみたい。
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フィラーが出る原因の解説と減らすための考え方。近道はないが継続すれば減らすことが出来そうと実感できた。
- フィラーのメカニズムは「心(感情・性格)」「思考」「声」の3つ
- 感性・理性・声 の3つ
- 性格とフィラー
- 責任転嫁しがち → 結果的に、○○ということ、やはり、
- 物事を曖昧化しようとするとフィラーが入る
- 読点(、)を使うとフィラーがでる。
句点(。)を使うと間が出来てフィラーが出ない
- アナウンサーは何を言って良いか分からないときは口にストッパーがかかる
同じようにちゃんとした単語をまず出そうとすること
- 普段からフィラー無しで話すように心掛ける
- エア写真:頭の中にイメージを作ってそれについて解説する
- 他動詞ではなく自動詞で自分事にする。決まらない× 決めません○
- スピーチは言いたいことから単刀直入に。注目してもらうにはあっと言わせてやろうを考える
- スピーチで記憶が飛んだらそこからは新たな内容を考える。思い出したという人は見たこと無い
- 相手が繰り返して言えるようにいうとわかりやすくなる。文章がちょうど分かれる
- この話を聞いて欲しい、と思って話すと人はフィラーを気にしない -
昇格面談の練習でフィラー禁止と言われて出さなくした記憶があり、「えー」「あー」は言わなくなったけど「とか」と無意識に足していることに気づいた。
すごく優秀な同僚で自信もある人なんだけど、発言にえーを多用するのが気になってた。気が小さいわけでもないし、責任感からだろうか。
フィラーにも有効な使い方というのもあるのか、なるほど。
(読みながらずっと古畑任三郎を思い浮かべてた)
218冊目読了。
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タイトルに惹かれたけど…期待に届かず
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フィラーの発生原因が分かりやすく書いてあった。
6章の実践的内容については繰り返してみて練習していきたい。 -
フィラーを排除するのに必要なのは、心情、思考、声。確かにそのとおりだと思った。
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スピーチ本番が終わってから読んだ。
「えーっと」フィラーについて。
自然と私がやっていた練習法が書いてあった。
・鏡の中の自分の目を見て練習。
・歩き回りながら練習。
・誰かに聞いてもらう。
・相手に自分のスピーチを繰り返してもらう。→相手にわかりやすく、相手の頭に残る言葉選びができるようになる。p203 -
2024.07.19 社内読書部で紹介を受ける。「えーっと」等は、フィラー効果と呼ぶ。
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文頭のフィラーだけは絶対に出さない、
そんな決意で練習していきたい。
「想定される質疑応答を順に説明していく」
というスピーチの組み立て方、いいかも。 -
「、」のあとの間と「。」のあとの間はちがう。
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なぜフィラー(えーっとなどの間を埋める言葉)が出るのかを前半で説明し、後半で対処法について述べている。メカニズムの理解というより、後半部分のトレーニング内容に価値のある本である。
正直フィラーが出てくるメカニズムは抽象的で、緊張したら出るんだなという理解しかできなかった。
そのため前半部分はあまり新鮮さはない。
後半部分はフィラーを出さないようにするにはということが述べられている。
斬新な手法は載ってはいない。しかしながら紹介されているトレーニングに真摯に向き合った人はほとんどいないのでは無いかと思われる。
とにかく場馴れしろというメッセージが伝わってきた。
少し前半が冗長であるので、読むのに苦労したが、スピーチ上達のトレーニング法を探している人におすすめの本である。
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私は話すときフィラーが出ないようにしたい
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簡単にこれをすれば口癖がなくなるような魔法のアクションは存在しません。
自分で意識し、口癖が出にくい文章構造で、自信をもって話すことを習慣にすることが大切だと学びた。一朝一夕で身につくものではない、まずはできることから実践していきます。 -
感性 理性 言葉。。。この三つ巴の状態が重要。どう作るか。練習しようと思う。
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タイトルと目次内容に興味持ち、読んでみた。
著者も書いてるが、本書はフィラーに焦点を置いているという点が目新しい。
フィラーの要因を「心(感情など)」、「思考」、「声」の3点から解説しているのが、読んでいてとても腑に落ちた。
対策も色々書いており、実践してより自分の伝え方を強化していきたいと思えた。
高津和彦の作品





