デジタルマネー戦争 (フォレスト2545新書)

  • フォレスト出版 (2021年9月8日発売)
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本 ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784866808123

作品紹介・あらすじ

次世代の世界覇権をめぐる戦いは、すでにはじまっている!
人類史上最大の変化「お金のデジタル化」で、世界経済のルールと私たちの生活はどう変わるのか? デジタルマネー、量子コンピュータ、AIによる完全DX化された新しい世界で、日本が先進国として生き残るために必要なものは、いったい何なのか?
世界最強のセキュリティ技術を誇るフィンテック・ベンチャーの共同創業者と、日本で唯一のルール形成戦略機関の専門家が、日本が米中に勝つための「4つのS」(シナリオ思考、スピード、セキュリティ、サイエンス)を徹底解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 現金がなくなる時代になる。世界はもうそっちに進んでいて日本は遅れている。遅れているという事を知る人は少ないんだろうなと思った。便利だとか不便だとかの問題ではなく、国力としてこのまま堕ちていく未来しか浮かばない。というのが感想。4つのSとSTEMを覚えておく。

  • 本書はお金のデジタル化に伴う世界の動きと
    ルールをどう書き換えるか。
    お金のデジタル化に日本はどう動くかを述べている。
    興味深いのはstem教育というものがあるということ。これは科学、技術、工学、数学に力を入れている21世紀の教育システムらしい。



  • メンタリストDaiGo氏が紹介していたので読んでみた。
    内容はデジタルマネーに今後確実に移行していくので、日本はその技術を先行していくべきだという内容。
    中国の一帯一路構想についての記述は参考になった。

  • シナリオ思考
    長期的な理想をどこに置くか。今後何が起きるのか。世の中がどのように変わっていくのか。また変わっていくべきなのか。
    それを徹底的に考え、そこにビジネスチャンスはある。
    →ビジョンが重要

    30 年後の姿と現在の歪みがあるのであれば、それを解消するソリューションを提供していくのがビジネスである。
    →現在と未来のギャップを意識する

  • 内容がスッと入ってくる…わけもなく、
    なんなら途中で降参しかけたレベルの自分だが、

    デジタルマネーの話を軸に、
    今の世の中に感じていた危機感が何なのかが、形として見えたように感じた。

    日本が得意なこと、
    日本が遅れていること、
    そして世界と繋がってこれからを生きるにはどんな思考が必要なのか?
    示されていた【4つのS】を、今からでも意識していきたいと思った。

  • ●お金は「人類で最高のストーリー」と表現しています。信じる人々にとっては価値があり、信じない人々にとっては何の価値もありません。
    ●デジタル化で決済コストが今までの100分の1になる。
    ●イノベーション企業のトップ100社のうち29社までを日本企業が占めています。アメリカの42社に次いで2番目に多い数。中には富士通、日立、ホンダ、NEC、NTT、パナソニック、ソニー、東芝、トヨタなど。
    ●サウジアラビアは55兆円をかけてデジタルの未来都市を作る計画。エストニアは、2代目の総理大臣がいわゆるITオタクであり、ITによる国づくりを進めている。
    ●デジタルのお金を守れるだけの高いレベルのセキュリティーを確保できれば、他のどのようなデジタル化のサービスにも対応できると言うこと。
    ●世界初のモバイル決済は「おサイフケータイ」2004年NTTドコモ。
    ●中国は金融インフラも海外に持っていくことで「一帯一路」の広域経済圏をいっそう強化しようとする。支援プロジェクトであっても自国の労働者を送り込み、自国の技術や機械を使うため、結果として自国のお金が海外で回ることになる。
    ● 1929年の世界大恐慌の反省から、為替相場切り下げ競争の再発を防ぎ、安全な決済システムを作ろうと言う意図で、1944年に合意されたのがブレトンウッズ体制。米ドルと金の交換比率を固定。1971年のニクソンショック以降、固定為替制度廃止。ドルは金による裏付けを失ったがアメリカ経済そのものの信頼により現在まで基軸通貨としての性質を維持している。
    ●日本の新幹線が高すぎて海外に売れないと言うのも、高速道路、パイプライン、送電線、ファイバー、水道などをパッケージにすると言う発想がないからです。それに加えて、中国はインフラ総合パッケージにファイナンスまでのパッケージにしています。
    ●スリランカの港湾設備。債務の罠。
    ● 2007年、エストニアに大規模なサイバー攻撃。2017年にはマイナンバーの半分が抜き取られた。反ロシア的な姿勢をとるエストニアに対する嫌がらせとしてロシアのチームが仕掛けたとみられている。
    ●世界中の人や会社が固有のIDを持ちつつ、それぞれのIDに紐付けられたデータはサービス提供主体(管理者)ごとにバラバラに管理されており、サービス提供者間では情報を融通しあえないようにすると言うシステム。
    ●大事なのは本人確認の問題。Facebookのリブラの構想が大きく離陸しなかったのは結局この本人確認の問題。
    ●ビットコイン、ブロックチェーンのセキュリティーレベルは実は高くない。セキュリティー基準やエネルギー消費量と言う点で、実は欠点の多い技術です。何万台もの分散型台帳に振り分ける必要があるのか?
    ●アマゾンと楽天の違い。前者はショッピングをするユーザの利便性を第一に最終顧客目線で事業を進めたのに対し、楽天は出店料を払ってくれる店舗側の目線が強かったこと。
    ●iPhoneの指紋認証が破られる確率は5万分の1。顔認証は100万分の1。組み合わせると500億分の1までハッキングの可能性を減らすことができる。こうなると誰かをしたかわからない印鑑とスマホのセキュリティーレベルの違いがわかります。

  • 4つのS。シナリオ思考、スピード、セキュリティ、サイエンス。
    これが世界をリードする。

  • 2兆件のお金の取引コスト300兆円=1件150円
    Felica おサイフケータイ は世界初の技術だった
    金融のデジタル化 ナローバンキング 決裁用と貸付用でお金を色分けする

    ビジョンの実行スピードとルール形成
    中国 パッケージインフラの輸出 技術やノウハウは輸出しない デジタル人民元へ
    おかね=インフラ=経済の覇権 お金のセキュリティは軍事レベル

    4つのS
     シナリオ思考 ⇔ MBA=ビジネスの管理
     スピード   意思決定
     セキュリティ 日本はセキュリティより利便性の重視?
     サイエンス  データ分析とシミュレーションから経営判断
    国の源泉の企業の支援
    地球市民全体の利益
    STEMをベースとした知識と教養

    Compliance or Explain ルールは作り出すもの 従わないときの論理的根拠

  • ノートに記録済み

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著者プロフィール

GVE株式会社CEO、オックスフォード大学特別戦略アドバイザー(小児学部)、アストン大学サイバーセキュリティイノベーションセンター教授。1959年生まれ。英系インベストメントバンクS.G.Warburg社の元M&Aバンカー。インベストメントバンキング部門において97年に日本でナンバーワン。クレディ・スイスの立て直しにヘッドハンティングされ、2003年まで、DLJディレクトSFG証券(現楽天証券)の取締役。設立6年目の会社GVEは日本のユニコーン企業。有名大学での講演多数。

「2023年 『リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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