非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます

著者 :
  • フォレスト出版
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本棚登録 : 342
感想 : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866809175

作品紹介・あらすじ

当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます。
56歳から現在まで非正規の介護職を続ける著者による、怒りと悲哀と笑いの記録。
ベストセラー日記シリーズ第7弾!!今回も実話の生々しさ。-介護職は最後の手段-

感想・レビュー・書評

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  • 年老いて、新しい仕事に就いた非正規シリーズ。今回は介護職、最後の手段、どうしても仕事が見つからない時に就く職業と。

    仕事は、汚く、危険で、きつい、そして給料が安いと、「介護職の4K」と呼ばれる内容だが、この本はそういう仕事の愚痴ではなく。介護施設に入っている老人たちが主役。人生の縮図、今までの多様な生きざまを悲喜こもごもに紹介。

    非正規ながら作者の真山さん、人間関係やストレスや腰痛などの体調不良におそわれる仕事ですが、一人ひとりを大事にする気持ちがあるので何とか続けておられる。

    家族でも逃げ出したくなる介護の仕事、高齢者時代、介護を受けるのも、介護をするのも、どんどん年老いたものどうしになっていくんでしょうな。

    いずれにしても。健康で頭がクリアである事が大切ですな。

  • 自分の老後が怖い。
    ただでさえ短気なのに、認知症になって家族やケアしてくれる人に怒鳴り散らしたり暴力を振るったり、ワガママ放題になったら。
    考えるだけで恐ろしい。
    人様に迷惑を掛けずにぽっくり逝きたいというのがよく分かる。

    介護職の方は本当に大変だろうな。
    やり甲斐だけでは勤まらないが、賃金は高くない。

    介護、保育、家事、育児など一昔前は妻や嫁が当然のようにやっていた無償労働が、今も軽視されている。
    もっと地位と賃金が向上すると良いのだけど、日本は…どうだろう?
    そういう労働を女性にやらせてきた時代の政治家達を一掃しないと無理だろうな、といういつもの悶々とした気持ちになる。

    ところで、面白いなと思ったのは、
    施設に入所している女性は夫の遺影を飾るが、
    妻の遺影を飾る男性はいないというところ。
    不思議だけど何となく分かるような気がする。

  • 真山さんが実際に経験したことがユニークに描かれています。
    大変なお仕事なのに、ここまで描けるとは尊敬します。介護の現実が分かる一面、その良さや学びが感じました。

  • 私も介護施設で相談員をしていたことがあり、読みながら「あるあるー」と共感できた。
    きつい仕事だけど、人と接する事が好きだという著者。きっと利用者さんも楽しい時期を過ごせるに違いない。

  • このシリーズ、欄外の一口メモも面白いんだよなぁ。うまくできてる。
    「介護職って実際どうなの」という興味もあり。

    一気に面白く軽く読んでしまったけど、
    もう一度読み直したい。

    ---
    ・「病院へ搬送されて戻ってくる人は1割程度かな。・・・たまたま病院から戻ってきた人を見かけると、心の中で「この人しぶといな」とか、「生還したんだな」と思うけどね」(p.40)
    ・その時、彼は80歳超え。前向きにもほどがある、とまたしても感心してしまった。(p.40)
    ・施設の見学 入所する側も勤める側も、施設の見学・下見は必ず何度かした方がいい。大切なのは施設内の臭い。トイレはもちろん、食堂から漏れる食べ物の臭いや、逆にきつい消毒液の臭いが充満している施設もある。清掃が行き届かず、悪臭を消毒液や芳香剤でごまかすケースだ。換気の観点からも臭いは施設を選ぶ判断材料のひとつになる。(p.41)
    ・さすがに県の職員へ現金を渡すのはまずいので、換金可能なビール券などを贈答する会社も多かった。(p.45)
    ・経験が人を育てるのではなく、むしろ鈍感にしてしまうケースもある(p.47)
    ・彼らとの朝の会話は、挨拶より先にこんな感じで始まる。「ねぇ、○○さんと△△さんの便、出た?」(p.59)
    ・カオスな空間

  •  世間的に日の当たらない?職業に従事する人の悲喜こもごもの日常を日記の形式で綴る人気シリーズ。本書の筆者は56歳にして介護職員となった経歴を持つ。
     報酬もいいとは言えず、要介護者や上司同僚とのストレスや腰痛などの体調不良による離職率もかなり高いとのこと。そんな職場でも筆者は働き続ける。
     「彼らの人生に触れられることが喜び」とあとがきに綴っているが、本書の中に出てくるエピソードは面白おかしく描かれてはいるが、どれも壮絶そのものだ。
     「ささっとやれよ。」とヘルパーを罵りながらオムツを替えてもらう老人、施設の入居者同士の不仲によるトラブルなどのばかりでなく、効率優先と介護現場の実態や介護に対する葛藤なども描かれている。
     少子高齢化が深刻化する現代日本において介護の問題と無縁ですむ人は少ないのではないだろうか。
     本書に出てくる老人たちはあと十数年後の自分自身だと思う。

  • 身内や友人に介護関係者が居ないので全くの未知の世界ではあったが、ユーモア溢れる内容で笑いながら読んでいた。
    実際の現場は本当に大変だと思うが、生活の為と割り切っている著者の視点はアリだと思う。

  • 赤裸々なのに笑えて、深刻で、少し怖くて、情けなくてとにかく不思議な本でした。

    介護のことは良く知らないけど、そんなことは関係なく読み物として楽しいし、自分の世界が広がった気がします。読みやすい。

    作者がまじめなのが、逆に笑いを誘います。両親にも勧めたいと思います。 何だろう、とにかく面白いし、いい気分になる、それしか言葉がでません。 

     この著者の本、また読みたいです。

    • ritu2113さん
      不思議で魅力的な本ですね。
      不思議で魅力的な本ですね。
      2021/06/17
  • 2022.10.10

    読んでて暗くなるかな?と思ったけど大変な介護職とお年寄りの言動を面白おかしく茶化しながら描いていて思ったより楽しく読めた。
    うちの母がこうなる日も近いかもしれないし、自分もいつかこうなるとわかっていても今から怖い。
    認知症になったとしても不安や孤独の記憶の中で過ごすより、楽しく幸せな記憶の中で生きていたいなーと思う。

  • 介護職員の日常を描いたノンフィクション。 著者は、建設コンサルタント、居酒屋経営、広告代理店など様々な仕事をしてきて、介護職員に行き着いた。 老人たちとの付き合い方、身の回りの世話、患者の周辺の人々、上司の話、認知症の事例などなど介護に関わる様々なエピソードを紹介する。
    著者の現場が同郷ということもあって親近感が湧いた。 この地域の人たちの言葉や行動は、大体想像できるので「なるほど」と思うことも多かった。著者の苦労は、一般的な介護職員の問題もあるか、地域性も関係しているかもしれない。
    自分の親も、近い将来介護職員のお世話になるかもしれない。 その時は職員さんの実態を考慮して、接してあげたいと思った。

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