タクシードライバーぐるぐる日記――朝7時から都内を周回中、営収5万円まで帰庫できません

著者 :
  • フォレスト出版
3.45
  • (6)
  • (28)
  • (40)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 288
感想 : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866809205

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『日記』シリーズ最新刊!!
50歳で失業、以降15年間にわたってタクシードライバーとして勤務した著者による、怒りと悲哀と笑いの録。

「おい、どこ行くんだ!」
後部座席のお客が大声で怒鳴る。私は思わず急ブレーキを踏んでいた。
「すみません。お話し中だったものですから」私は詫びた。
「しょうがねえなあ。八重洲と言っただろ?」
「まだこのあたりに詳しくないもので……」
「チッ」 30前後と思われるお客はあからさまに舌打ちをした。(「はじめに」より)

今回もすべて実話の生々しさ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この日記シリーズは面白くてどれも好きだが、元タクシードライバーの内田さんの人柄の良さがよく出ていて一番好きかもしれない。

    週末にちょうどタクシーに乗る機会があり、助手席前の運転者証をまじまじと見てしまった。

    私のタクシー最高乗車は青森県六ヶ所村から三沢空港まで1h弱、1万数千円かな。
    あの時の高齢の運転手さん、喜んでくれてたのかなとふと思い出す。

    感じの良い人、運転が上手な人、おしゃべりな人、偉そうな人(つり銭がないから崩して来てと途中でコンビニで降ろされたことがあったな!)、飴くれる人など仕事で色々な運転手さんに乗せてもらったけど、多くは存在感を消した静かな人だったような気がする。

    丁寧な接客をしてくれそうな内田さんの車に乗ってみたかった。

  • 重めの長編小説を読んだあとなので、気分転換にサクサクと読破。

    タクシー運転手という密室での接客業が、苦労無しとは思わない。

    良い客などそうそう期待できるものでもないし、淡々と無事に到着地点まで送るのみになるだろう。

    いろいろな人との出会いはあるが、それがほっこりとするような頑張れる気持ちになれるものであれば嬉しいと思う。

    タクシー中心に限らず、それまでの経験や家庭のことなど織り混ぜていて、日常がよくわかる読み易い日記だった。

  • やっぱりこのシリーズは読みやすい。他の仕事の裏側が知れて、おもしろい。

    普段は本を一切読まない父も、読みやすさとおもしろさに心を掴まれて読んでいた。筆者と同年代なだけに、就職難な部分など「分かる〜」と思える部分が多かったそう。

    これだけ先の見えない時代、自分が将来今の会社にいられなくなったらどうなるんだろう、と不安になった。どうにか頑張って、どうにかなるんだろうなと思うだけ。

    いろいろ考えるところはあったけど、タクシードライバーさんのことが違った面から知れておもしろい本だった。

  • 会社が倒産し、タクシー運転手として働くことを決意した筆者。
    一か月の研修を終えた後、二種免許の試験に合格するとタクシー運転手として勤務を始めることができます。

    タクシー会社への入社面接や研修の様子なども細かく書かれています。
    業界にいなければわからないような採用事情や、タクシー運転手の勤務形態、いろいろなお客を乗せた筆者の体験談など、楽しく気軽に読むことができました。もちろん、「こういうお客はいるんだろうなあ」と想像できる話もあれば、予想を超えるトンデモなお客もいました。これまでに4万人をこえる乗客を乗せてきた筆者が出会った一つ一つのエピソードは起承転結と筆者の感想がはっきりとしていて、ストレスなく読み進めることができます。
    「丁寧にお客様に接する」ということを大切に仕事をつづける筆者のプロ意識には驚嘆させられますが、なんとなく「いい子ぶっている」ようにも感じられたのは、私の性格がひねくれているからでしょうか…

  • サービス、接客態度は誇れるものだったと仰っていたので、具体的にどんな風に心がけていたかも併せて知りたかったな。

  • 第1章 汗と、涙と、罵声の日々
    第2章 ドライバーの事情、お客の事情
    第3章 警察なんて大嫌い
    第4章 さよならタクシードライバー

  • 想像していたより悲惨な話はなかったけれども。18時間勤務は辛いて。車の運転が苦手な私には絶対無理だあ。挙句に下に見られるこの職業、タクシーという密室で暴言を吐かれたり怒鳴られたり、料金を踏み倒されることも。やはりキツい仕事なんだなあ。タクシー業界の内情も知れて読み応えありました。

  • ふむ

  • 2022.10.14

    この日記は面白く飽きずに読めた。
    この著者の方だけ、前職は文章に関係なく、文章や小説も特に好きという記述はなかったけれど読みやすく私には合っていた。
    どの日記も同じような構成なのに飽きるものと飽きないものがある。不思議だなあ。

  • 著者は、家業の日用品の卸問屋を継いだが倒産し、やむなくタクシードライバーで生計を立てる。タクシードライバー採用までの経緯、見習いから独り立ち、ドライバーの裏事情、お客さんの話、警察との関係、著者の家庭の事情、タクシードライバーを辞めるまでを様々なエピソードと共に語る。 他の日記シリーズ本同様、大変面白かった。 タクシードライバーの苦労がよくわかる。 客として乗ると世間話ぐらいしか接点がないが、客を乗せるまでは他社との駆け引きとか、様々なテクニックが必要で、その苦労話が印象に残った。
    自分も学生時代に運転代行のアルバイトをしたことがあり、その時の経験や記憶が色々と蘇ってきた。 無線による客の取り合いもやっていたし、遠方へ行く人を乗せた時の気分もよくわかる。 いずれこのシリーズで、運転代行日記も出るのではないかと思う。

全35件中 1 - 10件を表示

内田正治の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐藤 正午
矢部 太郎
凪良 ゆう
山崎 聡一郎
辻村 深月
雨穴
馳星周
小野寺 史宜
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×