- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866809366
作品紹介・あらすじ
『ザイム真理教』を上回る衝撃作! ~日本経済墜落の真相~
‥2023年12月、私はすい臓がんステージ4の告知を受けた。告知の瞬間、私は、何かを食べたいとか、
どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。
なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。
そのことだけを考えた。
その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。(本文より)‥
【目次】
第1章 ジャニーズ事務所
第2章 ザイム真理教
第3章 日航123便はなぜ墜落したのか
第4章 日本経済墜落の真相
感想・レビュー・書評
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けっして触れてはいけない「タブー」の存在。
①ジャニーズの性加害
②財務省のカルト的財政緊縮主義
③日本航空123便の墜落事件
この件について切り込んでいる。
大手の新聞社や出版社は避けているというのもわかる。みんな己に降りかかってきては困ると思ってしまうからだ。
何かおかしい、何故みんな口を閉ざすのか…
どれもクサいもの、危なそうなもの、見たくないものにはフタをしてしまう。
『日航123便墜落の新事実』を以前読んだことがあるが、隠蔽し記録を捏造していたこと、あることを無かったことにしたという事実に驚愕したことを思いだした。
捏造、改竄が普通に行われていることが信じられないと改めて感じた。
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私が知らないだけで、この世の中には沢山の闇が、隠されているのだろう。
告発本を読むのは初めてだったので、読んでいる最中から、そんな気持ちになる一冊でした。
ジャニーズの性加害
財務省のカルト的緊縮主義
日本航空123便の墜落事件
この3つのタブーに対して、森永さんが真相を語っています。
片方の意見だけを鵜呑みにするのは、公平性がなく、偏った考えになってしまうので、森永さんの語る真相を全て信じることはできません。
しかし、理論立てて説明されていること、証拠が数多く存在すること、何より膵臓がんステージ4の方が、3つのタブーを今語る理由を考えると、信じるに値するものではないかと、揺れてしまいます。
日航機の事件に関しては、去年「ザ!世界仰天ニュース」を観て、いたたまれない気持ちになりました。
しかし、森永さんが語ることが真実だとしたら、国、メディアが国民を洗脳しようとしていることになります。
もしかしたら目に見えない何かが、マリオネットのように私を動かしているかもしれないと思うと、急に恐ろしくなりました。
新聞やテレビ、ネットニュースで報道することが全て正しいと思うのではなく、疑う気持ちを持つことも必要であると、学びました。 -
「これは…日本経済も墜落するわ」と、テンションが低くなってしまった。
特に、日航機墜落事件の真相は、かなりショッキングだった。
書かれていることが事実だとすれば、私たちはどうしたらいいの?
森永さん教えてください。 -
初版2024年
やや長文です。
第1章 ジャニーズ事務所
ジャニーズ事務所創業者・社長の故ジャニー喜多川氏の性加害事件についてで、報道されている通り。明るみに出たのはつい最近であるが、芸能・マスメディア関係者の間ではジャニーズには忖度するという暗黙の了解があり、口を閉ざすことが慣行されていた。芸能界史上とてもインパクトが強い事件。森永卓郎はジャニー氏に女性と同じように魅力的な男を嗅ぎ分ける力があったと分析している。事件が闇の中であったのに、明るみに出た今ジャニー喜多川氏が死去していることがまた更に輪をかけて闇の中にあり、ブラックホールの存在のような事件になってしまったと感じる。
第2章 ザイム真理教
前著『ザイム真理教』と少し視点を変えて述べている。以下引用を多めに述べる。
この30年間、先進国では、日本だけが経済成長をしていない。統計データをきちんと見ている経済学者なら、その最大の原因の1つが緊縮財政であることは、みなわかっている。だから、まともな経済学者は、財政緊縮路線を批判する。
ただ、私には不満があった。それは、なぜ財政緊縮が行われているのかという分析がないことだ。
(略)
私の答えは明確だ。それは財務省が「宗教」を通り越して、「カルト教団」になっているからだ。
(p67)
2020年度末で、国は1661兆円の負債を抱えている。しかし、国は同時に資産も1121兆円持っている。政府がこんなに資産を持っている国は、日本以外にない。
(略)
2020年度の名目GDP(国内総生産)は527兆円なので、GDPと同じ程度の借金ということになり、これは先進国では、ごくふつうの水準だ。
(略)
通貨発行益も含めて考えれば、日本は現在、借金ゼロの状況になっているのだ。
にもかかわらず、財務省は「財政赤字を拡大したら、国債が暴落し、為替が暴落し、ハイパーインフレが国民を襲う」と国民を脅迫する。だが、アベノミクスが図らずも、それが間違っていることを証明してしまった。
新型コロナウィルス感染症の拡大で、(略)税収を上回る赤字を出したにもかかわらず、国債の暴落も、為替の暴落も、ハイパーインフレも、まったく起きなかったのだ。
(p69,70)
そこには、財務省内での人事評価が大きく関わっている。
増税を実現した財務官僚は高く評価され、その後、出世して、天下り先が用意される。
一方、財政出動をした結果、経済が成長して、税収が増えたとしても、財務官僚にはなんのポイントにもならない。だから、財務官僚は増税のことしか考えない。財務省の思考には、経済全体の視点や国民生活のことなど、まったく入っていないのだ。
(p71)
結果として、新聞でもテレビでも、「日本の財政は世界最悪の状況であり、消費税を中心とした増税を続けていかないと、次世代の禍根を残す」という根拠のない神話が繰り広げられていく。メディアがそうであれば、多くの国民が騙されてしまうのも仕方がないことなのだ。
(p73)
財務省は、消費税の引き上げなどの増税策ばかりを示して、経済規模拡大による税収増というビジョンはほとんど出てこない。いったいなぜなのか。
増税を実現した官僚は栄転したり、よりよい天下り先をあてがわれる。(略)一方、経済規模を拡大して税収を増やしても、財務官僚にとってはなんのポイントにもならない。
(p79)
日本のメディアでは、財務省批判は絶対のタブーだ。それは財務省が独裁者だからだ。(p101)
教科書には、「日本は、司法と立法と行政がそれぞれ独立する三権分立」だと書かれている。しかし、エリート中のエリートである財務官僚だけは別だ。彼らは司法の上に立ち、政治家を洗脳することで立法の上にも立っている。その地位は絶対君主に等しい。(p111)
国民は財務省の官僚を選挙で選んだわけではない。国民に選ばれていない人が、国権の最高権力者として君臨するという統治機構は明らかにおかしいのだ。(p114)
私は、ザイム真理教問題を解決するためには、(略)財務官僚の究極の目的である天下りを完全禁止するとともに、彼らの権力の大きな源泉となっている国税庁を完全分離することだ。(p114、115)
財務省という公務員最難関の組織に属するのは、最高権力者の座に就くことである。財務省は国のためというよりも、自身の保身のために行動してしまう。そして彼らの言うことを国民は盲信しているので高い税金を払うことに疑問を感じないという現状が作られてしまった。
第3章 日航123便はなぜ墜落したのか
大抵の日本人は御巣鷹山への墜落だと思っていた日航123便が、実は自衛隊機による撃墜であったという衝撃的な結論で、頑なにボイスレコーダーは公開されていないという事実。
撃墜が事実として第4章で語られることに続く。
御巣鷹山に墜落した航空機事故の真相は、ボイスレコーダーの公開を待たなければならない。
第4章 日本経済墜落の真相
日航123便の墜落からわずか41日後、プラザ合意があり、日本は円高になり、輸出品が売れなくなって、経済不況になる。
さらに、墜落からほぼ1年後、日米半導体協定の締結。目的は2つ、価格設定はアメリカ、もう1つは国際法を無視してまでの、日本市場で外国製品のシェアを5年以内に20%以上にするという合意。
凋落のきっかけとなった。
これらの政策決定の背景には、墜落事件があり、日本政府は日航123便の墜落の責任をボーイング社に押し付けたことになり、顔に泥を塗ったのだから、大きな見返りが必要になる。それだけではなく、日本政府はバレたら、政権が確実に崩壊するほどの大きなウソをついてしまった。だから、「123便のことをバラすぞ」と脅されたら、なんでも言うことを聞かざるをえなくなってしまったのだ。
日米構造協議は交渉なのに全部アメリカの言いなりになんでも受け入れる。対米全面服従。
プラザ合意による超円高の後、日本経済は深刻な景気後退に突入。
日航123便の事故をきっかけに日本経済は30年間悪夢を見続けたという見立てで、説得力ある。
あとがき
この30年間、日本経済は転落の一図をたどった。私は原因は2つだと考えている。1つは財務省による財政緊縮政策。財政をどんどん切り詰め、国民の生活を破壊する。前著『ザイム真理教』に詳しく書いた。
そして、もう1つが日航123便の墜落事故に起因する形で日本が主権をどんどん失っていったという事実。国の経済政策をすべてアメリカにまかせてしまえば、経済がまともにうごくはずがない。
発想を変えれば、コックピット・ボイスレコーダー、そしてフライトレコーダーは現物が残されている。原因を国民の前に明らかにする。これだけで日本は主権を回復する独立国家への道を歩むことができるようになるはずだ。
ジャニーズの事件はとても重いが分かりやすい。ザイム真理教については前著と本書とを合わせて、独裁の怖さが伝わる。日航123便墜落事件は初めて真相を知った。墜落事故に隠された新事実によって日本経済も大きく墜落。物事に直面した時何でも疑ってかかる必要があるが、森永卓郎の読みは正しいと思いたい。嘘のような本当のような、それでいて衝撃的な、そして口にすることも憚れることを本に書くのには相当勇気が必要であったであろう。真相を語る才能に恵まれた森永卓郎がすい臓ガンのステージ4であることは寂しく思う。 -
多くの方に読んでもらいたい一冊。
色々と考えさせられました。
森永さんや、この本の出版社の元に税務調査などが入らなければいいのですが、、、 -
ジャニーズ事務所
ザイム真理教
日航123便
日本経済墜落の真相
なぜ日航123便は墜落したか。
ずっと気になっていた。
青山透子氏の本は、以前読んでいたので、
内容は何となく予想していたが、もしこれが本当のことであったらと思うとゾッとした。
財務省、経済についても同じ。
-
日本メディアでは触れてはいけない3つのタブーがある。
それは、「ジャニーズ性加害」「財務省の緊縮財政主義」「日航機123便墜落」である。まだまだヴェールに包まれているこれらの問題について、下手にコメントをしたら、社会的立場を失う(仕事を失う)というもの。
特に、本書後半では、日航機事件の真相に迫り、その事件が日本経済に悪影響を及ぼした(戦後復興した日本の主権が失われ、経済政策を乗っ取られた)と力説している。毎年8月になると、日航機墜落のドキュメンタリー放送が流れるのだが、毎回本当の原因が分からず、モヤモヤとしていた。森永氏の説が事実であれば(おそらく事実という前提で書かれているのだが)、大変な衝撃である。
権力者からの「恐怖の支配」という圧力に負け、事実を報道しない、できれば話題にもしないという黙殺行為が、日本のメディアは長年行われてきた。規模の程度はあれ、似たような問題構造はどの日本企業組織にも存在するのだろう。
森永卓郎さんは、末期がんの闘病をしながら、ジャーナリスト人生の集大成として、決死の覚悟で独自に調べ上げた見解を記している。これを世に出さずには死にきれないという思いがあるのだろう。また、この本の出版に協力した方も、相当な覚悟を持っているのだろう。
ジャニーズの性加害問題は、最近になってようやく議論されるようになった。財務省にしても日航機事件にしても、積極的に議論して、多くの人が真相を知る日が来て欲しいと願う。日本人として、森永さんが残してくれた灯を引き継いでいきたい。 -
すい臓がんステージ4の告知を受けた経済アナリストの森永卓郎さんがなんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたいという思いで書いた40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に遺書でもある本。
メディアが決して取り上げないジャニーズ事務所問題やザイム真理教問題、日航機123便墜落という3つのタブーについて、長年に渡る研究と調査に基づいて真実を明らかにしている。
特に、日航機123便墜落の話は衝撃的な内容だった。
心に残った言葉
『ジャニーズ事務所』
・制作現場にとってジャニーズタレントは「飯のタネ」だ。それを排除することはできない。人間は自分の周りで起きていることの整合性が取れなくなる「認知的不協和」を避けようとする。つまり、矛盾する状態を解消するために、事実を過小評価し整合性がをつけようとする。制作現場で働く人たちは、無意識のうちに自分たちに都合の悪いジャニー氏の性加害について、目をつぶってしまったのかもしれない。だから、本来は、報道局がもっと頑張らなければならなかったのだ。
・ジャニーズ事務所から報道部門に直接圧力がかかったことはなかった。ただ、社内の編成・制作部門への配慮や忖度が、報道部門の完全な独立性を奪い、その結果としてテレビ局の沈黙につながったのだ。
・ジャニーズ事務所は「なんとなく怖い」「関わるのは面倒」という意識が広く浸透して、報道部門を沈黙させる。それが「恐怖の支配システム」なのだ。
『ザイム真理教』
・もし、財務省が財政緊縮政策をやめて、適切な財政出動(減税を含む)をすれば、経済は大きく成長する。その結果、税収が増えて、財政緊縮策を採るよりも、財政収支が改善するのは明らかだ。それなのに、なぜ財務省は増税や社会保険料負担増、そして社会保障や公共事業のカットを続けるのか。
・「日本は世界最大の借金を抱え、財政破綻が国民生活の破綻をもたらす」という恐怖心を植え付けることで、増税や社会保険の負担増を正当化する。もちろん、それは真っ赤なウソだ。
・日本のメディアでは、財務省批判は絶対のタブーだ。それは財務省が独裁者だからだ。誰も「王様は裸だ」と口にしてはいけないのだ。
・教科書には、「日本は、司法と立法と行政がそれぞれ独立する三権分立」だと書かれている。しかし、エリート中のエリートである財務官僚だけは別だ。彼らは司法の上に立ち、政治家を洗脳することで立法の上にも立っている。その地位は絶対君主に等しい。
そんなおかしなことがまかり通っているというのに、メディアの追及は、表面的なところにとどまっている。財務省はメディアの上にも立っているということなのだろう。
・安倍晋三元総理は『安倍晋三回顧録』のなかで「予算編成を担う財務省の力は強力です。彼らは、自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来ますから」と述べている。
・国民が選んだ国会議員の投票によって、内閣総理大臣、すなわち行政機関のトップが選ばれる。財務省は当然その指揮下に置かれる。ところが、こと財務省だけが、総理大臣の上に立ち、総理の打ち出す政策が自分たちの意向に沿わないと、総理大臣を切り捨てに来るのだ。
国民は財務省の官僚を選挙で選んだわけではない。国民に選ばれていない人が、国家の最高権力者として君臨するという統治機構は明らかにおかしいのだ。
『日航123便はなぜ墜落したのか』
・米軍も、自衛隊も政府も墜落直後に現場を特定していたのだ。それどころか、意図的かどうかわからないが、政府は長野県に墜落したというウソの情報をメディアに伝えていたことになる。
さらに驚いたのは、米軍キャンプ座間から救援ヘリを飛ばして、隊員を現地にロープで降ろそうとしたときに、日本政府から救援中止の要請が入ったという事実だ。
墜落直後、4人の生存者のほかに多くの乗客が生きていたことは生存者の証言でわかっている。「幻の米軍による救出作戦」が実行されていれば、多くの人命が救われたことは間違いない。
なぜ日本政府は救援を断ったのか。小川和久氏の言う自衛隊と警察の主導権争いだけで本当に多くの人命を見捨てるようなことが行われたのだろうか。
・ところが、メディアの動きは真逆だった。疑惑の追及どころか、どんどん疑惑を封印し、運輸省航空事故調査委員会の報告書が作ったストーリーどおりの記事や番組ばかりが登場するようになった。
・123便の墜落原因に関して調査も報道もしなくなったのは、大手新聞社もまったく同じだ。大手メディアが知らぬふりをするという、ジャニーズ問題やザイム真理教問題とまったく同じ構造が、現在に至るまでずっと継続しているのだ。
・同書(『日航123便墜落の新事実』青山透子)のなかで私がまず驚いたことは、墜落直前の123便を2機の自衛隊のファントム機が追尾していたという複数の目撃証言だ。
・墜落場所を最初から把握していたにもかかわらず、自衛隊と日本政府は、なぜ墜落場所を公表せず、翌朝まで捜索隊が到着するのを遅らせたのか。それは、証拠隠滅に一定の時間が必要だったからと思われる。
・つまり、航空事故調査報告書自体が、尾翼に後ろから何かが追突して、それが尾翼の破壊につながった可能性が高いことを認めていたのだ。
・図の黒丸のところに、なんらかの飛翔体が衝突し、それが原因で尾翼後部の大部分が吹き飛び、油圧系統を破壊した。そして、この尾翼の破壊によって、与圧された機内の空気が緩やかに噴出した。そう考えれば、すべての辻褄が合うのだ。
それでも、政府は一貫して圧力隔壁破断説を譲らない。
・それでは、尾翼に衝突したものはなんなのか。
『日航123便 墜落の新事実』によると、123便の乗客が窓の外を撮った写真を解析したところ、オレンジ色の飛翔体が123便に向かって飛んできていることがわかったという。それは地上からも目撃されている。
・国産巡航ミサイルの洋上飛行実験中に突発的事故が起きて、日航123便の飛行中、伊豆稲取沖で垂直尾翼周辺に異変を発生させた。即座にファントム二機が追尾してその状況を確認した。自衛隊はそのミスを隠すために一晩中墜落場所不明としていた、と考えると筋が通る。
・航空自衛隊百里基地の稲吉司令官は、戦時中の軍隊で同期だった友人(岩田祐次郎氏)に電話でこう語っている。
「えらいことをした。標的機を民間機(日航機)に当ててしまった。今、百里基地から偵察機(F4E改造機)2機(式地豊二尉ほか)に追尾させているところだ」
・小田氏が提示した123便の最後にはさらに驚くべき推測が書かれている。
墜落の直前、123便の右側第4エンジンが自衛隊機のミサイル攻撃を受けて、それが直接の墜落原因になったというのだ。
・「飛行機が飛んで行った後から、流れ星のようなものが飛んで行くのが見えた」(『読売新聞』8月13日掲載の長野県南佐久郡南相木村の住民3名による目撃情報)
飛行機を流れ星のようなものが追いかけ、やがてその飛行機は炎や煙を噴きながら墜落して炎上した。
・青山透子氏の『日航123便墜落 遺物は真相を語る』で明らかになった一番衝撃的な事実がその部分だった。この本に掲載された証言によると、現場にはガソリンとタールをまぜたような強い異臭がしめいたそうだ。また、現場の遺体は、通常の航空機じこではありえないほど完全に炭化したものが多かったという。
・自衛隊を含む軍隊が使う火炎放射機は、ガソリンとタールを混合したゲル状燃料を使用している。つまり、墜落から翌朝までの間に、何者かが証拠隠滅のために火炎放射機を使って、証拠や証人を焼き尽くしたのではないかという疑念が生まれるのだ。
・検死を担当した医師は、遺体の状況について「まるで二度焼きしたようだ」と言ったという。
・群馬県上野村が保管していた日航123便の遺物の化学成分分析を行なったのだ。遺物とは、墜落時の火炎に巻き込まれて、ドロドロに溶けた機体が固まったとみられるものだ。
すると、その遺物からベンゼンが検出された。航空燃料にはベンゼンは含まれていない。一方、ガソリンには含まれている。さらに硫黄濃度など、さまざまな観点から、遺物を溶かしたのは、航空燃料ではなく、火炎放射機の燃料であることを科学的に立証したのだ。
特殊部隊が証拠や証人をすべて焼き払う。そのためには一定の時間が必要になる。それが「墜落現場が特定できない」とウソをつき、メディアを混乱させた理由だったのだろう。わ
・ブラックボックスの生データの情報公開は、日航123便の事件解明のために最大のカギになるのだが、日本航空も裁判所も情報公開に後ろ向きだ。
・一番の問題はマスメディアだと私は考えている。国家的な大問題だというのに、日本航空に対する情報開示請求裁判を報じているのは、地元・群馬県の上毛新聞だけで大手のマスコミは完全無視なのだ。
『日本経済墜落の真相』
・経済評論家のなかには「円高は日本経済が強くなった証拠なので円高のほうが望ましい」と言ったり、「輸入品を安く買えたり、海外旅行に安く行けるのだが、、国民生活にとっては円は高いほどよい」などと解説する人もいる。もちろん、そういう側面もあるのだが、経済全体としてみると、円高は必ず経済にマイナスの影響を与える。
・円高は輸出の減少を通じて、必ず経済の失速をもたらす。
・日本政府は日航123便の責任をボーイング社に押し付けたことになる。ボーイング社の顔に泥を塗ったのだから、大きな見返りが必要になる。それだけではない。日本政府はそのことがバレたら、政権が確実に崩壊するほどの大きなウソをついてしまった。だから、アメリカに「123便のことをバラすぞ」と脅されたら、なんでも言うことを聞かざるをえなくなってしまったのだ。
・小泉内閣の打ち出した大きな政策は、郵政民営化と不良債権処理だった。国民の目には、一見、新しい政策に見えたようだが、両方ともアメリカが突き付けていた対日改革要求だった。小泉構造改革とは、アメリカの思い通りに日本経済を改造する政策だったのだ。
・ざっくり言うと、木村氏(金融庁顧問)の主張は、流通・建設・不動産の大手30社を不良債権処理で潰せば、日本経済は復活するという珍妙な理論だ。
・本来は処理する必要などなかった企業資産が〝不良債権処理〟の名のもとに二束三文でハゲタカに売り飛ばされた。日本が戦後営々と築いてきた大切な企業資産がまるでマグロの解体ショーのように次々と叩き売られていった。これこそが小泉不良債権処理の正体だった。
『あとがき』
・この30年間、日本経済は転落の一途をたどった。
・なぜ、こんなことが起こったのか。私は原因は2つだと考えている。
1つは財務省が進めてきた必要以上の財政緊縮政策。財政をどんどん切り詰め、国民生活を破壊する。
・そして、もう1つが本作で述べた日本航空123便の墜落事故に起因する形で日本が主権をどんどん失っていったという事実だ。国の経済政策をすべてアメリカにまかせてしまえば、経済がまともに動くはずがない。
・日本がいつまでたっても主権を取り戻せないでいるのは、単に日本航空123123便の墜落原因についてボーイング社に泥をかぶってもらったという事実だけではない。123便墜落の根本原因をアメリカに口裏をあわせてもらい40年近く隠蔽し続けている日本政府は、ウソをついたという事実に服従せざるをえなくなっているのだと私は考えている。
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ジャニーズ事件でマスコミや芸能事務所含め隠蔽していた事実がある以上、本作に書かれている財務省の財政緊縮や日本航空123便の墜落事件がありえないと一笑に付すことは出来ないなと思いました。(これが事実だとすると驚愕ですが、、)
マスコミで報道される内容はあくまでほんの一部の事実もしくはバイアスのかかった曲げられた創作の可能性があることを疑いながら物事を判断する力をつけていかなきゃいけないなと実感。そのためには多角的な知識が必要なので、色々勉強したいなと思いました。
あと、三浦綾子さんの本をすごく読まれてて驚きです。こんなにあるのかと。
私は若いころ「銃口」...
あと、三浦綾子さんの本をすごく読まれてて驚きです。こんなにあるのかと。
私は若いころ「銃口」に震えました。人にも勧めたなあ。
青山透子さんの本、読んでみます。
三浦綾子さんの「銃口」
私も震えました。また読みたくなりました...
青山透子さんの本、読んでみます。
三浦綾子さんの「銃口」
私も震えました。また読みたくなりました。
ありがとうございます。