城の少年

著者 :
  • マイクロマガジン社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867161005

作品紹介・あらすじ

たった一人で城に暮らしていた少年と放浪者の少女が織りなす、美しくも優しくて残酷な吸血鬼の物語。菊地秀行&Naffyの感動絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 吸血鬼ハンターの菊地秀行 作。Naffy 絵。
    丘の上の城に一人ぼっちで住む少年は,足を挫いて踊れないロマニーの少女を助け,窮地に陥る。束の間の幸せが切ない。

  • 胸が痛くなるファンタジー。「無垢」な少年。彼が愛し、それゆえに手放した少女。そして年老いて彼の元に戻って来たかつての「少女」。彼女に彼は「永遠」を与えず、束の間の生を共にすることを選んだ。選んだのは彼女か。知らなかったのかもしれない。その思い出を胸に彼は生き続ける。

  • 文章が好き
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他

    寂しくて素敵な作品。

  • 独特な、ひきこまれる世界観。
    一つの出会いと幸せ。

  • 「丘のいただきにそびえる大きな城に、少年がひとりで住んでいました。その城には、昔はたくさんの人たちが暮らしていたのです。しかしある日、みんなは忽然と姿を消してしまいました。秋のある夜、そんなひとりぼっちの少年の住む城の庭に、芸を見せて生活する放浪者たちがやって来ました。無人の城だと勘違いをした彼らは、たくさんのテントを張って、賑やかな音楽をかなではじめます。ただ少年は、彼らの前に姿を現す気はありませんでした。でも深夜に城の大広間で踊りの練習をしているひとりのロマニーの少女を見た少年の心の中に、ある感情がめばえます。それは―?ひとつの場所にしばられた少年と流浪の少女がつむぐ、永遠の愛の物語。」

  • 丘の上の大きな城に、一人で住んでいる少年とロマニーの少女とのお話。少年の正体と、少女との出会い、二人のその後の物語。

    切ないけど、美しくまとまったお話で、大人絵本の良いとこどり。
    絵が素晴らしい。
    吸血鬼?になってしまった少年の孤独と、少女との切ない恋が、とてもきれいで泣けてくる。

    大人向けの絵本だな。

  • 人魚姫の物語と手がハサミで出来た彼を想起させます

  • この絵の雰囲気は好きだけど、なんか理不尽だな。

  • なんだか悲しい話。一人ぼっちで一生あの家で生き続けなきゃいけないのは寂しい。

  • 何の事前情報もなく、菊池先生の絵本ということで興味を抱き、購入。
    ある意味、正しく「菊地秀行の絵本」であった。ぶれない。見事に。
    繊細なタッチで描かれるNaffyさんの絵も世界観に合っていて、大変好み。
    夜空にある小さな星の瞬きのように、寂寞と無垢と幸福を内包する(もしくは、せざるを得なかった)主人公の、切なくも美しい話。

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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