金魚姫と隠世の鬼灯 (ことのは文庫)

  • マイクロマガジン社 (2024年5月20日発売)
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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784867165751

作品紹介・あらすじ

 〈隠世〉。大妖怪・九尾の狐――鬼灯の統べるあやかしだけの世界で生きる翠は、その中でも特別な力を持つ金魚の姫。それ故、あやかしからも〈現世〉に住む人間からも狙われる翠は、水面に映した〈現世〉の世界を覗き見ることを慰めに護衛役の猫のあやかし・木蓮とともに息の詰まる日々を送っていた。
 ある日、翠は迷い込んだ人間の亡者と出会うが、それがいつも覗き見ていた〈現世〉の青年・晴太の祖母であったことから、〈隠世〉も巻き込む騒動へと発展する――。


人間とあやかし。それぞれが強い想いを心に秘め、誰かを想う。
恋の物語がぎゅっと詰まった、大人のための恋愛奇譚!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙も含めて、とても好きだった。
    一途な恋、初めての恋、最初で最後の恋、尊くてあたたかくて、いい気分になった。

  • ことのは文庫様のXキャンペーンで色校をいただいてから気になって手にとったお話。
    ほんのり切なくて、美しい隠世と現世を繋ぐ優しい恋の物語、じんわりと心に沁みました(•ᵕᴗᵕ•)

    まだ恋を知らない金魚姫と護衛の猫。
    そして大きな病を抱えながらも小学生の頃からの恋を実らせようと頑張る晴太と夏菜。
    天真爛漫で好奇心旺盛な金魚姫の翠の純粋な気持ちは果たして恋なのか......止めたいけど止められず、伝えたいけど伝えられないもどかしい思いを抱えたまま護衛として傍に居続ける木蓮との関係が、晴太を助ける時どう変わるのか、目が離せませんでした...!!

    あやかしにとって恋は一生に一度のものであり、叶わなければ忘れてしまいたいと願うほどにその生は永く、気が遠くなるほどで......翠が晴太に惹かれたのは過去からの因果でもあり、運命だったんだと感じました(* ˘͈ ᵕ ˘͈ *)✾
    薬を作ってそれでも薬を飲めずに忘れられないでいる悲しい鬼灯にも救いのある結末でほっこりしました。

    桜蘂降る儚くも美しい光景がまな裏に浮かぶような優しくて素敵なハッピーエンドに癒されました(* ´ ` *)ᐝ

    恋とは何なのか。一生に一度の特別な恋が叶わない時、忘れたいのか忘れたくないのか。そして恋はいつしか愛に変わる......色んな気持ちを考えさせられるお話だなぁと思います。

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