おまわりさんと招き猫 秘密の写真とあかね空 (ことのは文庫)
- マイクロマガジン社 (2024年7月20日発売)


- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784867166079
作品紹介・あらすじ
海辺の町・かつぶし町のちいさな交番では、今日も「しゃべる猫」のおもちさんと、おまわりさんの小槇くんが仲良く勤務(?)中。ある日、町の写真館の少年・弘樹くんが、県主催のフォトコンテストに「おもちさんのいる町の風景写真」で挑戦することに。モデルに抜擢されたおもちさんも、満更ではなさそう。撮影されたなじみ深い風景の数々は、どれも町の人の目を喜ばせてくれるもので、でもその中にはなぜか、「神社の写真」だけが一枚もなく……。「小さくっても、傷は傷ですにゃ。他の人から見えにくくても、すぐに消えても、直っても」海辺の町の優しいあやかし物語、待望の第4弾!
感想・レビュー・書評
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海辺の町・かつぶし町の優しいあやかし物語、シリーズ第4弾。
『小さくっても、傷は傷ですにゃ。他の人から見えにくくても、すぐに消えても、直っても』
今回もおもちさんの言葉が不思議と心を温かくしてくれます。
おもちさんがしゃべることや鳩の郵便屋さんなど、かつぶし町にはまだまだ謎が多いです。
この物語は続いているということなので、続きが楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
植原翠『おまわりさんと招き猫 秘密の写真とあかね空』
2024年 ことのは文庫(マイクロマガジン社)
おまわりさんと招き猫シリーズ第4弾。
とてもノスタルジックで切ないけど、心の奥が温かくなる物語でした。
自分の年齢的なこともあるのだろうけど、自分の子供時代の空気感をすごく感じました。子供たちの性格や生活、ご近所さんたちとのつながり、そしてコミュニケーションとして会話や会うとことを大切にしているところとか。
今が悪いとは言わないけれど、人生での慣れもあってか、僕にはこの世界観がとてもしっくりくるし、今もこうだといいのになと思ってしまいます。
みんながとても素直で心優しくて。だからこそちゃんと喧嘩もして。それを乗り越えてさらに心の痛みや考えや優しさを豊かなものにしていく。筆者もきっとそんなことを伝えていきたいのかなと思いながらの読了でした。
また本作は今までと同じ章立てで短編のような構成だけど、全体を通しての長編作品的要素が強かったのも良かったです。前作よりもかなり好きになりました。
そして僕もすっかり、かつぶし町のみなさんと同様に、しゃべる猫、おもちさんを自然と当たり前のように受け入れています。
次回作も楽しみです。
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交番にしゃべる猫ががいるのに当たり前の漁師町のように感じるかつぶし町って、やっぱり少し妙なのでしょうか。でも、商店街のひと達も漁師さん達もおおらかで温かだから、広い胸でなんでも受け入れてくれるのだと思えば――なるほど…と思えるし、もしか妙でもそこがいいんじゃないか…と思っちゃいますね。
日本のどこにでもありそうな都会じゃない町の風景――誰かに自慢したい我が町の風景…って、そういうものなのかもしれませんね。
それでも、一番のとっておきは……とっておきなのかもしれませんが。
ひとりひとりひとつひとつの(たぶん細やかな)事件が、解決されたり(されなかったり?)の中にも、かつぶし町らしさを感じました。 #NetGalleyJP -
おもちさんw
なんとも自由気ままなのに(だから?)、みんなを元気にしてくれる。
弘樹くんと凪ちゃんの件、おばちゃんとちょーっと心配しちゃったよ。もう、青春なんだからー。
エクレアさんも、可愛いねぇ。ぎゅーってしたいわぁ。
スネコスリも、転ばされるのはイヤだけど、モフってみたーい。
春川くんも、中華屋さんの大将も、みんな大好きー。
また会えますように! -
おもちさん、相変わらずだなあ。
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