花の慶次 ―雲のかなたに― 新装版 (2) (ゼノンコミックスDX)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867202098

作品紹介・あらすじ

“生に涯はあれど、名に涯はなし!!” 五百vs一万五千!莫逆の友・奥村助右衛門が守る末森城の窮地を救うべく、助っ人に駆けつけた前田慶次。佐々成政率いる圧倒的軍勢に対し、慶次は「大ふへんもの」と書かれたマントを纏い、鬼神のごとく斬り込んでいく!(『野菊の誓いの巻』〜『くノ一無情の巻』までを収録)

感想・レビュー・書評

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  • 前田慶次の生き方がカッコいい、と読み手に感じさせる一つには、やはり、漢同志の友情があるのは間違いない
    類友の例ではないだろうが、前田慶次ほど、強い男であれば、友もまた、強い
    前田慶次が、戦国に生きる男として頭が一つ以上抜きん出ているのは確かだろうが、奥村助右衛門も慶次に劣らぬほど、男前だ
    慶次が命令違反上等で、死地へ飛び込み、助けに駆け付けるだけの存在だけあるな、と一挙一動から感じられ、胸が揺さぶられる
    きっと、私だけじゃないだろうな、慶次と助右衛門の友情を羨ましく感じ、それでいて、妬ましくなく、ずっと眺めていられる、と思うのは
    女性の漫画読みからは総すかんを喰らいそうだが、慶次と助右衛門が城壁に立ち、迫り来る敵兵らの前で、隆々とした逸物を出し、小便をかけるシーンこそ、この(2)で、私の中で特に印象的かつ二人の友情を象徴するものだ
    慶次が凄いな、と感じる理由は、助右衛門を始めとする味方との友情だけじゃなく、敵対している男たちにも、その強さが響くとこだろう
    この(2)で、助右衛門たちを追い詰めながらも、慶次の参戦で危機的な状況に陥った佐々成正は、自らの終わりを受け入れ、自刃しようとするのだが、慶次らに喝を入れられ、失いかけていた「いくさ人」としての炎を取り戻していた
    これは、本当に強い男にしか出来ないものだ、と私は思っているが、皆様はどう感じられるだろうか
    その強さ故に、男らしくない敵に命をしつこく狙われてしまっている事実は否定できないが、その状況すら楽しんでいるのだから、やはり、慶次は凄い男だ

    この台詞を引用に選んだのは、生き方がこの年齢で確立しているのは、もう、カッコよすぎだ、と感じたので
    自分にとって、どんな行動がカッコ悪い、つまり、自分を自分じゃないモノにしてしまうか、を知り、それを決して行わないように己を律して動くのは、並の男には出来ない事だ
    慶次は死にたがりではない、決して。しかし、肉体的な死よりも、己の生き様を曲げる事を怖れるのだろう
    その恐怖があるからこそ、慶次は、普通の人なら逃げ出したくなるような状況でも、グッと堪え、前に出ていき、窮地を引っ繰り返せるのかもしれない
    人間、逃げても良い。しかし、逃げちゃいけない時だってある事を忘れちゃいけない
    退く事も強さなら、退かずに立ち向かうのも、また、確かな強さだ
    それが出来る人間の姿には、美しさがあるんじゃないだろうか
    「ふ・・・さむらいなんて、そんな堅苦しいことじゃないんだ。生きる自由もあれば、死ぬ自由もあるさ。ただ、おれは、いくさ人。ここで退けば、おれではなくなる。おれには退くことは、美しくなく思えるだけさ」(by前田慶次)

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