アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり (7) (ゼノンコミックス)
- コアミックス (2021年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784867202715
作品紹介・あらすじ
ドラッグストアに勤める小野塚の元に訪れる、総合感冒薬を大量に買い込む客。ドラッグストアが抱える医療従事者としての板挟みとは? そして、萬津総合病院薬剤部の頼れる男・瀬野の新人時代が明らかになる。
感想・レビュー・書評
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シリーズ、第七弾。
予防接種の大切さを理解してもらうため、勉強会を企画した葵みどり達。
そこに、反予防接種派の元薬剤師が参加していた。
『その役目を放棄するなら、薬剤師を名乗る資格はない...』
みどりの言葉が、深く刺さります。
一方、ドラッグストアに勤務する小野塚の元に、大量の咳止め薬を買い込む青年がいた。
彼は何のために?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ワクチン、オーバードーズ、薬剤師倫理が分かりやすく説明されており、勉強になりました。クスリにはリスクがあり、薬は毒なので、専門家の薬剤師が活躍する必要があることを改めて感じました。
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病院薬剤師みどりの奮闘記。
なんか、まさに今っていう。
この漫画は予防接種肯定で進みますが
否定派のキャラにも意見があり
数年経たないとわからない
薬効や副作用がある以上、正解はない…。
特に自分自身じゃなく、子供に対しては
やっぱり慎重になってしまいますよね。
後半はドラッグストアの話。
ワンオペで薬扱うとか、本当に大変そう。
かかりつけ薬剤師さんか〜。
できるだけ同じ調剤薬局を使うところから
はじめてみようかな。 -
予防接種を忌避する患者家族のため、勉強会を開催するみどりたち。「“仕事”を超えてでも伝えたいことがある。」という紹介文通りのメッセージ性と情報が濃密に詰まった7巻に仕上がっている。
新型コロナウイルスの流行で注目されているワクチンの意義や副反応。タイムリーな話題でとても勉強になる。感染症の医学書でも読んだけど、ワクチンで予防しないと対症療法しかない・抗ウイルス薬がないという病気もあり(おたふくかぜ・麻疹・風疹など)、リスクを正しく知ることが大事。
それはネットの情報や友人の言葉を鵜吞みにするのではなく、かかりつけの医師や薬剤師という責任が取れるプロにしっかりと相談すること。そして、家族で話し合うこと。ワクチン接種は確かに義務ではない。でも、自分や周りの命を守る権利であることを覚えておきたい。素朴な疑問も丁寧に説明されているので勉強になった。
それでも「ワクチン完全否定派の人にとっては効果やその証明もほとんど無意味」という現実。客に寄り添いたいドラッグストアの小野塚と、売り上げ第一の店長。そのやり取りもそうだし、商品棚の一コマにも葛藤が描き出されている。何を売って給料をもらってるか?という問いは店長自身が噛みしめるべき一言なはずなのにね。下手すれば依存症にも繋がりかねない薬というリスクを売っているのだから。
依存症に陥っている青年に「軽い気持ちで使い始めてしまったんだとしても 彼には『使う理由』があったんですから」と寄り添う小野塚はカッコいい。本当に成長したよね。心強い限り。 -
ママ友の話は実際だとこんな生易しくはないだろうな。
わめき散らして会台無しにしたりこの母親潰しに来そう。
まあ漫画の趣旨変わってしまうし一々やらなかっただけだろうけど。
店長の話も描きたいことのためとはいえちょっと乱暴な解決かも。
テーマ主張自体はわかるけど、そんな簡単な話でもないんだよなあ。 -
マンガコーナー : QV021/ARA/7 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167014
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反ワクチンのカルト薬剤師の名前が川瀬というのは、おそらく河瀬直美監督から引っ張ってきたとおぼしい。イレッサを歯科医が処方していた事例(147ページ)は初めて聞いたが、現在では考えられない事例(現在、抗がん剤の添付文書には専門医による処方が必要などいろいろ縛りがあるし、処方医を確認する場合もある)。チラ見したTVドラマ版はひどかったが、原作はきちんと読めるエデュテインメントになってる。
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予防接種の話はすごく勉強になった。HPVワクチンの接種率0.6%には引いたなあ。あまりにもひどい。川瀬さんはどうして反ワク思想になってしまったのかなあ。彼女の過去が気になる。
しかし反ワクもだけど、薬を過剰に接種する人もよくわからない。それをやって楽になるならしたらいいと思うけど、どちらも結局苦労するのは自分なのに。よくわからない。