本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (136ページ) / ISBN・EAN: 9784867840054
作品紹介・あらすじ
〈南〉を訪れる直前で中断された、ビクトル・エリセの名作『エル・スール』の原作。映画では描かれなかった後半部、物語のクライマックスが、いま明らかになる。父はなぜ沈黙のうちに閉じこもっていたのか。憧れの父の死を契機にセビーリャへ赴いた少女の見たものは……。映画製作当時、エリセの伴侶として彼に霊感を与えたアデライダ・ガルシア=モラレスによる、時代を超えた成長小説。2009年刊行の同内容の小説を新装版として刊行。
みんなの感想まとめ
物語は、父の死をきっかけに彼を回想する少女アドリアナの内面の旅を描いています。寡黙で他者に心を閉ざした父の存在は、彼女の心に深い影を落とし、彼女はその謎を解き明かそうとします。父が抱えていた過去や苦悩...
感想・レビュー・書評
-
あまりに寡黙で、他者に心を閉ざしたまま亡くなった父親のことを回想する少女アドリアナ。あの人は何を見聞きし考えていたのか、あの人にはどのような過去があるのか--偉大なようで卑小でもあり、“魔術師”のようで凡人でもあった亡父への語りかけが生み出す、アドリアナと父親二人きりの空間。一人称による文体がかつて確かに存在していた何かを紡ぐが、それは単なる懐古ではなく批判や慰撫のように感じた。不思議な読み心地だ。
展開が一部異なるというVíctor Erice監督の映画版も味わってみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
野谷文昭の作品
本棚登録 :
感想 :
