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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784867930328
作品紹介・あらすじ
「牛肉のひれや、人間の娘より、柔々(やわやわ)として膏(あぶら)が滴る……甘味(うまい)ぞのッ」
“世界に冠たる「きのこ文学」作家”泉鏡花の8作品を集成!
『原色日本菌類図鑑』より、190種以上のきのこ図版を収録!
その魅力を説く「編者解説 きのこ文学者としての泉鏡花」付!
お姫様は茸(きのこ)だものをや。
紅茸と言うだあね、薄紅(うすあこ)うて、白うて、美い綺麗な婦人(おんな)よ。
山路はぞろぞろと皆、お祭礼(まつり)の茸だね。坊様も尼様も交ってよ、尼は大勢、びしょびしょびしょびしょと湿った処(ところ)を、坊主様(ぼんさま)は、すたすたすたすた乾いた土を行く。湿地茸(しめじたけ)、木茸(きくらげ)、針茸、革茸(こうたけ)、羊肚茸(いぐち)、白茸、やあ、一杯だ一杯だ。
初茸なんか、親孝行で、夜遊びはいたしません、指を啣(くわ)えて居るだよ。……さあ、お姫様の踊がはじまる。(「茸の舞姫」より)
みんなの感想まとめ
独特の妖しさと幻想的な雰囲気が漂う短編作品集で、古典的な文体が魅力的です。特に『茸の舞姫』や『くさびら』など、きのこをテーマにした作品は、読者に独自の感覚を呼び起こします。湿気の中から「出た」と表現さ...
感想・レビュー・書評
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泉鏡花は、教科書以来はじめて読みました。わりと、ホラーな感じの短編でした。ほぼ、古典で、ルビがないと漢字すら読めませんでした。昔の日本人すごい!こんな文章読み書きできるなんてと、違う意味でも感心しました。
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泉鏡花作のきのこ文学8編。作者らしさが溢れる妖しい雰囲気の話はやはりよく、『茸の舞姫』は特に好みだった。また、湿気のひどさにより茸が「出た」という『くさびら』は想像しただけでおかしく、「生えた」ではなく「出た」と表現する気持ちに共感した。我が家の庭にも毎年出現するのだが、いきなり視界に入ったときの驚きとおかしさ、また明日もわいたらどうしようという何とも奇妙な不安をこちらに抱かせるのが茸だ。それにしても種類が多いなあ。間に差しはさまれている図版をついじっくり眺めてしまうあたり、自分も茸に魅了されているのかもしれない。
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こわいこわいこわい。きのこすごい。泉鏡花凄い。
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きのこが登場する8作品。
亡くなった母親を思い出させる主人公よりも年上の女性が登場する作品が多く、ぶれないなぁと思ってしまいました。
『寸情風土記』が当時の金沢の風景が目に浮かぶようで、彼がどれだけ故郷を愛していたのかが伝わります。
時折挟まれる『原色版日本菌類図説』のさまざまなきのこのカラー図版が素晴らしい。
知らないきのこが沢山で色や形もさまざま。
これは魅了されますよね。
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