にげてさがして

  • 赤ちゃんとママ社 (2021年2月24日発売)
4.45
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感想 : 272
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  • 本 ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870141537

作品紹介・あらすじ

 私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。
「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。

「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。

にげて さがして、うごいて うごいて――
ラストは、あなただけの物語に続きます。

感想・レビュー・書評

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  • 今まで読んだヨシタケさんの中で
    1番ストレートな本


    何かに例えたり、遠回しにメッセージを伝えるのではなく
    1番伝えたかったことをビシッと伝えていました



    やばい!とおもったら すぐうごく
    すき!とおもったら すぐうごく



    私も好きなものがあるから
    毎日頑張れます


    好きなものから元気をもらって
    笑顔になれます




    子どもたちにもそういうものを見つけて欲しい!
    そして辛いことがあったら逃げたっていいって覚えておいてほしい。


    4歳7歳(2歳も)それぞれにどのように伝わったかはわからないけど、また読んであげたいなと思った一冊です

    • koba-book2011さん
      ヨシタケシンスケさんの作品は大好きで、これは未読でした。読んでみたくなるレビューでした。ありがとうございます。
      ヨシタケシンスケさんの作品は大好きで、これは未読でした。読んでみたくなるレビューでした。ありがとうございます。
      2025/02/01
    • どんぐりさん
      コメントありがとうございます(^^)

      ヨシタケさん、本当にたくさんの作品がありますよね!私も少しずつ読み進めています(*´꒳`*)

      お役...
      コメントありがとうございます(^^)

      ヨシタケさん、本当にたくさんの作品がありますよね!私も少しずつ読み進めています(*´꒳`*)

      お役に立ててよかったです♪
      2025/02/02
  • 「一万円選書」でもよく選ばれているという絵本。


    ひとがたくさんいれば
    そのなかに かならず
    「そうぞうりょくをつかうのが
    にがてなひと」がいる。

    そういうひとたちは
    じぶんのすることが あいてに
    どうおもわれるのかを
    そうぞうすることができない。

    ひとにひどいことをいったり
    ひどいことを したりする

    (これはロシアのウクライナ侵攻を思いました。プーチンのことです)

    もしきみが そういうひとに
    ひどいことをされてしまったとき、
    するべきことはひとつしかない。

    とにかくそのひとからはなれること。
    じぶんをまもるために
    そのばから にげること

    (ウクライナの人々も安全な場所にみんなにげおおせてほしいと思いました)

    ひどいひとからスイッスイッと
    にげながら

    だいじなひとを だいじななにかを
    さがしにいこう。

    すぐには みつからないかも
    しれないけれど

    さがすのを やめてしまうと
    にどと であえなくなってしまう。

    だから、さがしつづけよう。
    だから、うごきつづけよう。

    (私も、何歳になっても、人との出会い程、貴重でありがたいものはないと思っています)

    どうか いつか きみに
    すてきな なにかが。
    すてきな だれかが。

    みつかりますように。

    (今はコロナ禍で動きが制限されていますが、この絵本では「そのひとは、ほんのなかにいるかもしれない」とも言っています。ここ、ブクログだってユーザー数100万人の凄いコミュニティですよね。外に出かけていかなくても、とにかく「にげて さがして」いけばいいんだと思いました)

    • まことさん
      ひろさん。こんにちは♪

      コメントありがとうございます!
      こちらこそ、フォローといいね!もありがとうございます。
      Twitterは4...
      ひろさん。こんにちは♪

      コメントありがとうございます!
      こちらこそ、フォローといいね!もありがとうございます。
      Twitterは4月に始めたばかりなんですが、私はかなり目が疲れるので、
      もしかしたら、リタイアしてしまうかもしれません。
      せっかくフォローして下さった方々には申し訳ないのですが。
      ブクログはとても、居心地がいいので、これからも続けていきたいと思っているのでブクログメインでこれからもどうぞよろしくお願いします。
      ひろさんの本棚も参考にさせていただきたいと思います。
      2022/05/25
    • ひろさん
      まことさん、こんにちは♪

      お返事ありがとうございます。
      私もブグロブは居心地がいいです。出会った人に恵まれているなぁって感じます。今後はブ...
      まことさん、こんにちは♪

      お返事ありがとうございます。
      私もブグロブは居心地がいいです。出会った人に恵まれているなぁって感じます。今後はブグロブメインで交流させてもらいますね。
      ちょこちょこ本棚におじゃまします♪
      2022/05/25
    • まことさん
      ひろさん。

      お返事ありがとうございます。
      やっぱり、ブクログは居心地がいいですよね。
      皆さん、そう思われていらっしゃるようで嬉しく...
      ひろさん。

      お返事ありがとうございます。
      やっぱり、ブクログは居心地がいいですよね。
      皆さん、そう思われていらっしゃるようで嬉しくなりました。
      これからはブクログメインでよろしくお願いいたします(__)
      遊びにいらっしゃってください♬
      2022/05/25
  • いわた書店の"一万円選書"のブックリストから購読。

    『嫌なことから逃げる。好きなことを探す。』
    というシンプルだけど、とても大切なことを教えてくれる絵本でした。
    まっすぐな言葉とやさしい絵が、とても心に響きます。

    私はこの絵本を読んで、"きつくて逃げるように転職したけど、今では転職してよかった"ことを思い浮かべました。

    現状に苦しんでいる大人の方に読んでもらいたい一冊です。

  • いわた書店、一万円選書に紹介されていた1冊。
    どうにもならないときは、自分を変えるためだけでなく、変えないために逃げろ。
    胸のなかにあったもやもやが、スーッととれる。
    ひどいひとから スイッスイッとにげながら
    だいじなひとを だいじななにかを さがしにいこう

    いわた書店さん、教えてくれてありがとうございます。
    枕元に置いて寝ます

  • 自分を傷つけてくる人からは逃げてもいい。自分を助けてくれる、守ってくれる大切な人は必ずどこかにいるから探そう、動こう、という絵本。

    「じぶんをかえるためにうごいてもいいし、じぶんをかえないためにうごいてもいい。」はいい言葉だと思った。

    でもいつか必ず戦わなくてはならない時がくるということも伝えていかなければいけない。

  • 辛いことから逃げてもいいし、好きだと思うことに近づいてもいい。だって私たちは自分で体を動くことができるのだから!
    ユーモアのある絵× シンプルだけど深いメッセージのヨシタケシンスケらしい絵本。

    木の腕(枝)がさっと左から右にリンゴを持ち替えて、「きもちのおきばしょだってうごかすことができる」というページが赤いリンゴのせいか目を引いて好きです。

    動けば救いが見つかるし、その救いは本や映画の中にあるかもと、人に限らないこともいい。
    にげてさがしたからこそ見つかったものが強みに変わることもある。
    それなら、にげるって立派な一つの選択肢なんだなと思える絵本。

  • 君がひどいことをされてしまった時、自分を守るために逃げればいい!そのために足がついている。自分が会いたい人に会うために足がついている。足を動かすのをやめたらそこでおしまい。今回もヨシタケシンスケにハートをキックされた。何なんだこのキュンとなる感じ。自分はまだ足を動かさないといけない。家族のため?自分のため?社会のため?おこがましいけど全部かもしれない。また明日も足を動かそう!この本は9歳の娘のハートをキックしたようです。我が娘の学校生活はそんなに辛いのか?親としてちょっと心配。でも大丈夫、逃げてしまえ!

    • ポプラ並木さん
      かわぞえさん、コメントありがとうございます。おっしゃる通り、逃げるが勝ちというのも価値ある意思表示だと思います‼️でも、人生、逃げてはいけな...
      かわぞえさん、コメントありがとうございます。おっしゃる通り、逃げるが勝ちというのも価値ある意思表示だと思います‼️でも、人生、逃げてはいけない時もありますよね。
      2021/04/20
    • moboyokohamaさん
      ごもっともでづ。
      ごもっともでづ。
      2021/04/20
    • moboyokohamaさん
      ごもっともで「す」の間違いです。
      すみません。
      ごもっともで「す」の間違いです。
      すみません。
      2021/04/20
  • 友達や学校のことで悩んでいる思春期の子どもに、ありきたりの言葉ではなく他に何かないか?とアドバイスのヒントを探していたところに、ヨシタケシンスケさんのこの本!
    本屋さんで立ち読み後、手元に持っていたくて即購入。私自身が読んで良かった。心に刺さった。

    子どもはそんなに関心を示さなかったが、渡したら表紙を表に向けるように飾っているので、目には入ってくる。この「にげてさがして」の言葉が。よしよし。それでいい。
    つい最近も悩んでいたので久しぶりに開き、一緒に読んだ。そしてそれぞれの経験や今後の心持ちを話したりして、良い時間が持てたと思う。

    心に残った言葉
    「ひどい人から逃げながら
     大事な人を 大事な何かを 探しにいこう」
    ※その大事な人とは、すぐそばにいたり、まだ生まれていなかったり、本の中にいるかも…とのこと。

    本の中にいるかも……って(・・)気に入ったわ〜。
    本好きには夢のある素敵な一文だなと感慨深くなった。

    (2/20追記)
     同じ意味だけれど、うちの場合、「逃げる」というより、「離れる」という表現の方がしっくりくるなと思った。

  •  【生きづらい世の中のすべての人へ。ラストは、あなただけの物語に続きます】 
    (本書の帯より抜粋)

     読み終えるまでの所要時間は、一分ぐらいで勝手に次のページに捲れていくような気がしました。
     絵本を投稿するのは初めてです。
     読む前は、年を重ねた大人が、読むような物語ではないと思ってた。
     でも、人生が長いか短いかは度外視して、これからも僕自身や皆さんが、最後までの物語を書き続けなければならない。
    大人だって迷いながら生きている。

    以下本書より一部抜粋
     『よのなかには、いろんなひとがいる。
    あしのはやいひともいれば、えのじょうずなひともいる。
    じをよむのがにがてなひともいれば、さんすうがにがてなひともいる。
    そしてひとがたくさんいれば、そのなかにかならず
    「そうぞうりょくをつかうのがにがてなひと」がいる。(中略)もしきみがそういうひとにひどいことをされてしまったとき、するべきことはひとつしかない』(以下省略)ネタバレするから割愛します
    続きが気になりますね。
     読書は楽しい

  • こどもの時に出会いたかった絵本。

    最後まであきらめず(逃げず)に頑張れ!って言われるより、もう限界に近い時は人として一番大事なのは選ぶ力だから生きるために逃げる方を選んでもいいんだよ、居心地のよい場所を探しにいくために、この場から離れてもいいんだよって言ってくれる人が一人でもいたらどちらを選んだとしても救われて気持ちが楽になるだろうな。

    ・にげることは はずかしいことでもわるいことでもない。
    ・きみのあしは「やばいものからにげるため」についているんだ。
    ・ひどいひとからスイッスイッとにげながらだいじなひとをだいじなにかをさがしにいこう。
    ・きみと にたひとはきみといっしょにグラゲラわらってくれるひとは かならずいる。


    平気で自分を傷つけるような人や場所からは逃げていい。

    居心地のよい場所を探して自分のペースで生きていい。

    今、辛い状況にある人にこの本のメッセージが届きますように。

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著者プロフィール

ヨシタケシンスケ:1973年、神奈川県生まれ。絵本作家。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。スケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたる作品を発表。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』を出版し、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を獲得。その後、『もうぬげない』(ブロンズ新社)、『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』(以上、PHP研究所)、『あつかったら ぬげばいいのに』(白泉社)、『あんなに あんなに』(ポプラ社)がある。イラスト集として『しかもフタが無い』(ちくま文庫)がある。

「2025年 『ヨイヨワネ あおむけ&うつぶせBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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