さらばわが青春の『少年ジャンプ』

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870311725

作品紹介・あらすじ

昭和43年、『少年ジャンプ』の創刊は黎明期の少年漫画の世界に新風を吹き込んだ。編集スタッフは、新人漫画家の才能を開花させ、次々にヒット漫画を生み出していった。本書は600万部という驚異的な部数を記録するまでに男たちが流した汗と涙、払った代償を赤裸々に描いたノン・フィクションである。

感想・レビュー・書評

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  • 「週刊少年ジャンプ」は、平成5年には週刊誌として600万部の売り上げ実績を残したお化けマンガ誌(著者は昭和60年末まで編集長)であるが、その立上げから平成5年頃までの変遷を自叙伝的に描く。アンケート重視、専属契約(漫画家にはマイナス)、非正規労働者との団交など、「清く正しく美しく」といった世界とは無縁の激烈な競争・闘争が描かれる。「友情・努力・勝利」とは少年ジャンプ漫画の世界観として有名だが、部数増大のプロセスから見れば、「友情」という言葉が空々しく聞こえる。資本主義社会の原理を見せ付けられた読後感。

  • 少年ジャンプ創刊前から300万部発行まで同誌にかかわった著者の回顧録。子供のときに読んでいたマンガの裏話がたくさん書いてあって懐かしく、面白かった。マンガ編集者になりたい人は必読。

  • 黄金期の週刊「少年ジャンプ」の編集長を務めた著者の自伝。
    人気漫画家やおなじみの編集者も実名で登場。
    「バクマン。」などで囁かれている部分の、実際の背景としても楽しめる。

  • 色々なものが売れなくなるのはさみしいな。

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著者プロフィール

1947年高知生まれ。絵本の仕事に『絵で見る日本の歴史』で絵本にっぽん大賞、『絵で読む広島の原爆』で産経児童出版文化賞、『やこうれっしゃ』『おふろやさん』『チータカ・スーイ』(いずれも福音館書店)、『にちよういち』で児童福祉文化賞、『がたごと がたごと』で日本絵本賞、『はらっぱ』『ピチクルピチクル』『おばけでんしゃ』(いずれも童心社)、『おでんざむらい』(くもん出版)、『雪むかえの村』(アリス館)、など多数。

「2007年 『絵本もうひとつの日本の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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