運命の法則: 「好運の女神」と付き合うための15章

著者 :
  • 飛鳥新社
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本棚登録 : 194
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870316454

作品紹介・あらすじ

ロボット犬『AIBO』の生みの親が教える、好運の育てかた。ソニーの第一線で活躍しつづけている科学者が、研究生活を通じて発見した"目に見えない流れ"に乗るためのヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、CDやAIBOの開発チーム責任者で、CDやAIBOの開発チームが、ミハイ・チクセントミハイのフロー理論でいうフロー状態になっていたことに気づいていた。本書では、フロー状態に入ることと幸運を引き寄せることの関係を紐解き、31の「運命の法則」を提唱する。

    著者は、幸運を引き寄せるという意味で「好運」という言葉を多用している。以下に引用した「運命の法則31」に「好運の女神」と付き合う条件が端的に示されている。
    --
    どんな人でも、自分の運命と向き合い、運命と仲良くしたいと決心したときから、新しい人生、喜びの人生が始まる。それでも、人生はすったもんだの連続なのだが、しだいにそれが他人事のように客観的に見えるようになる。そして人は、少しずつ「人生の達人」に近づいていく。
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    本書の過去のレビューに酷評が見られるが、本書は、フロー状態を経験したことがない人には、まったく意味不明だからだろう。

  • 1

  • CDの発明者にして、NEWS,AIBOを開発したソニーの土井さんの本。AIBOを開発したことは知っていたが、CDもNEWSも開発していたとは。。純粋無垢にその技術開発に浸る(フローに入る)ことの重要さを解きつつ、フローに溺れないことにも釘を刺す。AIBOの開発者のその後がそれほど幸せでなかったことを匂わせている。慢心せず、控えめに行動することが吉でああると。最後に大河の流れの話になるが、これは、ジョブズのタンフォードでの伝説的な演説に出てくる「Connecting dots」に通じるものがあるように思った。

  • ここまで酷い本は久しぶり。著者はソニーの元執行役員だったらしいが、こんな人物をエグゼクティブにせざるを得ないとは、良い人物が居ないのですね、ソニーさん。現在のソニーの迷走振りが手に取るように分かる本。ソニーの株主にお勧めします。

  • 完全にニューエイジチック名自己啓発書だと分ってて購入。ソニー草創期からのエンジニアで、CDの開発者として世界的な権威で、しかも最近ではアイボの成功も導いたとても有名な人との事。今は瞑想の研究所を立ち上げているのだとか。

    キリスト者的観点から見れば神を知らない人の行き着く当然の結末を自論として掲げていた。しかし成功体験から導かれていたので、その体験から話すことばは一般の人には説得力があると思った。

    やはりニューエイジであったが、NWOや世界統一宗教の預言の成就を考えると、霊的な流れが見えて興味深かった。

    読まなくて良い本。星二つ。

  • 天外伺朗、つまり本ソニーの土井さんの、人生のについて本、というか自己啓発本。好運を呼び寄せる法則が「フロー理論」「内発的動機」「大河の流れ」という考えで説明されている。自己の体験が随所にちりばめられているし、理系の人らしく、短い文章である程度論理的に簡潔にまとめられているから読みやすい。米長さんの幸運の女神の本もこんな感じだったけど、より論理的。しかし、社会的成功者って、自分の人生を振り返って、その成功の秘訣を法則化したり、科学的には説明しにくいような幸運な経験や人生の趨勢を運命を持ち出して説明したがる、という法則があるのかな。
    もちろん、その秘訣として書かれていることは白眉なことが多いけど。
    要は、何が成功か失敗か、幸せか不幸せかなんて、人の感じ方なのだから、どんなことでも良かったと思っておけば幸運の女神がいつもそばにいるようなもんだ、ってことではないかな。信じるものは救われる、ということで、宗教なんだけど、それは一理ある。

  • 「自己否定」を成長のなかで解決する。反対に戦いのエネルギーに昇華させ、戦いの人生から社会的成功にむかう。この部分が特に納得しえた。斎藤一人さんの本を読んだ後だけにしっくりした感がある。

  • ★4つ CD開発の裏話がGOODでした。フローに入る事も大切だし、大河の流れを感じ、身を委ねるのも強運を味方につける大切な要素だ

  • ・運が悪かったときに、泣き叫んだり、ジタバタしたりしないで、それを淡々と受け入れると、いつかは好運が訪れる。つまり、運命に「貸し」を作ると、やがてそれが返ってくる。(p92)

    ・大河の流れが少し見えてくると、一見、理不尽な仕打ちに見える出来事の裏に、何かが隠れているはずだ、という期待に、逆にワクワクした気持ちがほのかに出てきた。(p142)

    ・「最も真剣に準備した人のところに強運が訪れる」。ただ、強制されてではなく、内側からこみ上げてくる情熱に任せ、自分で発想し、自分でコントロールできる状態で準備するとはじめて幸運につながる。(p163)

    ・他力本願-いたずらに未来に不安を感じたり、思い通りにならない周囲の状況にイライラしたりするのをやめて、もっと大きな力のはからいに身を委ねなさいという教え。(p172)

    ・「好運」と「不運」の波に上手く乗れるかどうかは、「いかに宇宙や運命を信頼し、自らをあけ渡すことができるか」にかかっている。(p174)

    ・どんな人でも、自分の運命と向き合い、運命と仲良くしたいと決心したときから、新しい人生、喜びの人生が始まる。それでも、人生はすったもんだの連続なのだが、しだいにそれが他人ごとのように客観的に見えるようになる。そして人は、少しずつ「人生の達人」に近づいていく。(p176)

  •  ペルソナとシャドーという考え方が面白いと思った。

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著者プロフィール

工学博士(東北大学)、名誉博士(エジンバラ大学)。1964年、東京工業大学電子工学科卒業後、42年間ソニーに勤務。上席常務を経て、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス 研究所(株)所長兼社長などを歴任。現在、「ホロトロピック・ネットワーク」を主宰、医療改革や教育改革に携わり、瞑想や断食を指導。また「天外塾」という企業経営者のためのセミナーを開いている。さらに2014年より「社員の幸せ、働きがい、社会貢献を大切にする企業」を発掘し、表彰するための「ホワイト企業大賞」も主宰している。著書に『「ティール時代」の子育ての秘密』『「人類の目覚め」へのガイドブック』『実存的変容』『ザ・メンタルモデル』(由佐美加子・共著)『自然経営』(武井浩三・共著)『幸福学×経営学』(小森谷浩志・前野隆司・共著)『人間性尊重型 大家族主義経営』(西泰宏・共著)『無分別智医療の時代へ』『「自己否定感」』『「融和力」』(いずれも小社刊)など多数。2021年の夏、これからの生き方や在り方、暮らし方をみんなで学ぶオンラインサロン「salon de TENGE」をスタートした。

「2022年 『「正義と悪」という幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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