事件現場清掃人が行く

著者 : 高江洲敦
  • 飛鳥新社 (2010年4月8日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870319943

作品紹介・あらすじ

この世の後始末、引き受けます。高齢化社会、自殺者3万人、無縁社会と孤独死…誰かがやらねばならない仕事がある!「今もどこかで誰かが私を待っている」事件現場清掃人からのリアル"おくりびと"。

事件現場清掃人が行くの感想・レビュー・書評

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  • 正直、怖いもの見たさというか、好奇心で手に取ったのだが、想像していたものとは少し違っていた。
    例え最後が孤独死だったとしてもその人が不幸だったとは限らない、という著者の言葉。
    遺された思いは様々である。残された行き場のない思いに胸がしめつけられたり、孤独死ながらも多くの人に愛された人柄に温かくなったりと、ノンフィクション人間ドラマとしても読みごたえのあるエピソードが多数。
    とはいえ、現実としての課題もしっかり提議されている。
    核家族化から単身化が進むと見られる社会では孤独死はますます増える。大家は孤独死された際のリスクを考え、高齢者の入居を断る例もめずらしくないという。
    定期的に単身者の安否を確認したり、部屋で亡くなった時の清掃や、死亡後の事務処理のための保険など、孤独死問題に対応できるシステムを作っていかなければならない。

  • 著者自身、人生で紆余曲折があって、事件、自殺、孤独死のあった部屋の原状回復をするという仕事を〝天職〟と思えるまでになったわけだけど
    このような、人が避けたがる仕事をしてくれる人がいるからこそ世の中は成り立っているんだよなぁ…と思わざるを得ない、それくらい壮絶な仕事だった…。
    自分は病院で死ねますように…。
    家族も病院で死にますように…(汗)

  • 2030年には40%になると言われる単身世帯の始末、孤独死・自殺の現場清掃の状況や事例。不摂生な50-60代男性が多く、迷惑顔な身内、怒る大家。処理のノウハウ。料理人、リフォームから清掃人に至る経歴、今では天職。

    社会に対応するしくみができていないことを再認識。遺品の取り扱い関連法令、保険、サービスなどの必要性を感じました。

  • 妹さんが亡くなったこと、詐欺に遭ったこと、ノウハウを奪われてしまったこと、社員に見捨てられてしまったこと・・悪いこと悲しいことすべてが現在の高江洲さんの力になっていて凄い人だなあと思った。
    時々挿入されている写真にギョッとすることはあったけど、どの章も色々と胸にくるものがありました。

    確かに突然死よりも死後のことを念入り考えて準備してある死の方が悲しいかもしれない・・

  • みんな、死ぬ。
    自分がどんな死に方をするのか、なかなかわからない。
    ひょっとしたら、一人で死に、腐敗してゆくのかもしれない。
    山の中ならいざしらず、社会の片隅で朽ち果てるとき、やはり誰かに片づけてもらわなくてはならなくなるのだろう。
    高江洲さんの仕事は、やはり大切なお仕事だと感じる。

    プロ意識がすごいと思う。
    見習いたいと思った。

  • 死後を扱うお話。
    死んで人に迷惑をかけたくないなと思いつつも
    事実としてあることが本書より知ることができる。
    人生訓として考えさせられる。

  • テレビなどから受ける「孤独死」などの「死」とは印象が変わった。
    寿命によらぬ死、とくに自殺はむしろ死後のほうが遺族だけでなく大家さんまで迷惑をかけてしまうし、このような仕事のプロがいなければ、さらに周囲の人々にも迷惑がかかってしまう。
    無残な死体や周辺の清掃を行うことは、遺族らだけでなく、故人そのものへの気持ちが大きいのだということが本当によく心に響いた。
    死は作品のように美しいものでは決してないし、かといって無残に亡くなっていった身体は「迷惑」「グロ」でまとめられるものでもない。無論自らの死を選ぶ事は良いことではないが、自殺も、そしてまた孤独死も、自らの選択肢の延長線上にあるものであり、第三者が倫理からとやかく言える問題ではない。しかしながら死に伴う死臭や汚れは、故人にとっても望むものではない。そして、できれば誰もが関わりたくない。それを、どのようなビジネス目的や経緯にせよ、すべて日常の空間に取り戻し、故人にとっても遺族にとっても、大家さんや近隣の人々にも感謝の気持ちになるこの事件現場清掃の仕事は素晴らしいと思う。
    テレビでいう「孤独死」の特集のように、人と人の間にコミュニケーションをとることで不幸な死を防ぐ、ということは確かである。しかし、必ずしも孤独死はすべてが不幸な死とは限らず、かつてエリートと呼ばれた核家族の道を選んだ結果、歳月が流れ、配偶者や子供が自分のもとを離れ単身となり死を迎えるという自らの道であるともいえる点は、第三者からは埋め難い事実である。であるからこそ、そこからのケアが必要であるし、人間関係の大切さを再認識したうえで問題を直視し、解決するそのサービスのニーズがさらに高まるだろう。

  • 自殺や孤独死といった、「事件」のあった部屋を掃除から必要とあればリフォームまでして修復する特殊清掃会社(社長)の話。
    思わず、ウッとなる場面も。

    しかし、かつて「家付き、カー付き、ババア抜き」と舅姑との同居を拒んだ世代が、今や孤独死に直面しているっていうのが、なんとも…
    (孤独死を単純に不幸な死に方だとは書いていない。)

  • 孤独死だとか、自殺した後の死体から、異臭を放つ体液が染みでて、大量のウジ虫がわくなんて、想像することがありませんでした。
    もっと死体は綺麗なものだと思っていました。
    現実には著者のように、清掃を請け負っている方達がいるんですね。

  • 事件・自殺現場専門の清掃作業を請け負う人の本

    日本では1日に100人近くの人が自殺しているんだってさ

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