場所原論―建築はいかにして場所と接続するか

著者 :
  • 市ヶ谷出版社
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本棚登録 : 56
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870712928

作品紹介・あらすじ

ポスト震災の新しい建築哲学。18事例の素材・詳細を図解。

感想・レビュー・書評

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  • 竹すごい。ウォーターブロック/ブランチすごい。根津美術館行こう。

  • 建築の本ではあるが、中身は文明批評である。前半は建築に関するエッセーで、後半は隈氏が実際にデザインした建築物の紹介になっている。コンクリートや鉄といった「普遍的素材」で作られた「強く合理的な」建築を、場所の多様性を圧殺するものとして斥ける一方、自然と調和した小規模な建築を称揚する隈氏の姿勢は一貫している。そのコンセプトは、プラトン・アリストテレス以来の普遍主義を否定し、自然と人間の対立構造を乗り越えようとしたハイデガー哲学から想を得ているようだ。ハイデガー自身、「建築は(自然と人間の架け)橋である」と定義しているらしい(28頁;カッコ書きはレビュー作成者)

    収録されている建築事例集は、「自然と人間」の二項対立を克服するための格闘の歴史である。なるべく人工物が目立たないよう、山に埋め込むようにして作られた展望台や、土地の名産の安山岩を使った美術館など、ローカル性を全面に押し出した建築は珍しく、見ていて楽しい。普遍主義的建築の普及により、全国どこでも良好な住環境が享受できているというプラスの面もあるので、著者の哲学に全面的に賛同することはしない。だが、「地方創生」が叫ばれる中で、グローバル化に対抗すべくローカリズムに徹する建築というのは、一つの価値であり、うまくいけば観光資源や文化資源になりうるだろう。

  • 収録事例は,「場所」とその場所に適した「建築物」を,材料,図面,写真で丁寧にみせていただきました.

    「デザイン」の意義を叫ぶ建築書,ないし場所主義の評論は多いと思いますが,
    それぞれバラバラな地域,具体的事例や問題に触れることで,感じることがあるかと思います.



    前文はおもに建築史をなぞりながら,場所論の重要性をさまざまな観点で解釈しています.筆者ご自身の,強い思想と価値観と意味付けが込もった,ボリュームのある強い文章だったと感じます.

    私は建築史に無知だったので,大いに勉強になったと感じます.

  • 複雑で、シンプル。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784870712928

  • リスボン地震以降ヨーロッパで求められてきた「強い建築」と,東日本大震災で見えた「強い建築」限界。

    建築がこれからの安心を満たすためにはなにを考えていくべきか。
    への隈健吾の答え。
    ///
    前文だけ読了。
    過去作一つ一つへの解説は,後付けじゃないかなーと思うので,積読。

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