活版印刷人ドラードの生涯―リスボン→長崎 天正遣欧使節の活版印刷

著者 :
  • 印刷学会出版部
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870851702

作品紹介・あらすじ

南蛮船で来て南蛮船で消えた日本最初の活版印刷。その活版印刷と共に歩んだのが日本人でありながら日本名がなかった男、天正遣欧使節の従者でもあったコンスタンチノ・ドラード。日本の印刷文化史から欠落している彼の生涯を追跡。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 織田信長の時代、ローマに派遣された天正遣欧少年使節に随行し、ヨーロッパの活版印刷を学んで日本に広めようとしたコンスタンチノ・ドラードの生涯の物語。出航から8年の月日を経て、伴天連追放の嵐吹き荒れる日本に帰ってくるという悲劇。彼らがヨーロッパでなにを見、なにを感じたかを丹念に描くことで、後に棄教したミゲル、殉教したジュリアン、マカオに追放されたマルチノとドラード、それぞれがなぜそういう末路を辿ったのかがよくわかった。
    10年前くらいに一度読んだものを再読。最初に読んだときはカタカナの名前だらけで読むのに苦労したのだが、戦国鍋TVを見たあとに読んだら、すごい分かりやすかった(笑)。

  • 2011/8/20読了。電子書籍で読んだ。
    天正遣欧少年使節に同行してローマに赴き、金属活版印刷の技術を習得して帰国し、キリシタン版を印行した日本人コンスタンチノ•ドラードの生涯を描いた伝記。
    軍事や経済ではなく宗教と結びついて齎されたために、その後の禁教と共に国内から失われた悲劇の技術の話でもある。
    少年使節がヨーロッパ各地で歓迎を受けた様子など活写してあり興味深い。

  • 天正遣欧少年使節と共にヨーロッパに渡り、日本に金属活字の活版印刷の技術を持って帰った人物、コンスタンチノ・ドラードの話

    半分、日本人の血も引いているらしい。史料は残っていないとか。だからこその小説仕立てなのかも。伴天連追放令に伴って、本人も、活版印刷技術も日本から綺麗さっぱり消えてしまった。この人達が刊行したキリシタン版は辛うじて現存している模様。これがなかったら、本当に、誰も知らないままだったんだろうなぁ。というか、後世の誰にも知られないままの事実なんて、ごまんとあるのだろうけれど。
    メモ:『サントスの御作業の内抜き書』 加津佐 , 天正19[1591] @オックスフォード、ボドリー図書館

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

(印刷文化史研究・ライター)
愛知県岡崎市生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科に学び、大日本印刷(株)に入社、CDC事業部、ICC本部長、広報室長、理事、関連の(株)トランスアート社長をつとめ1997年退任。現在、印刷の文化史研究サークル神田川大曲塾の塾生頭。
著書に『印刷レストラン』(ダイヤモンド社)・『活版印刷紀行』(印刷学会出版部)・『もう一人の少年使節ドラード』(昭和堂)・『千々石ミゲル』(朝文社)など。

「2017年 『活版印刷人ドラードの生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

活版印刷人ドラードの生涯―リスボン→長崎 天正遣欧使節の活版印刷のその他の作品

青山敦夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする