- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870852006
作品紹介・あらすじ
"本の未来、情報の未来、そして-印刷の未来"。電子端末の台頭、紙の消えゆく社会…。紙文化の未来はどこに向かうのか。デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋最前線。
感想・レビュー・書評
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2011/9/5読了。電子書籍で読んだ。
印刷会社の経営者である著者が、印刷業界の業界誌に連載したエッセイを集めたもの。書名は非常に挑戦的だが、内容は単なる電子書籍反対論ではなく、ネットワーク化するコンテンツビジネスに乗ろうとして乗れない印刷会社のもがき、焦り、懊悩する心の叫びといったところ。電子書籍の普及によって再編が不可避とされる業界の本音が読める。
本書の電子書籍版を販売しているのは、他ならぬ印刷業界の最大手、大日本印刷が運営する電子書店であるが、何とも皮肉な話に思える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中身はIT系を使いこなす社長なのに、電子書籍は商売敵(?)という矛盾した立場で書かれていて、単純に批判しているのではなく、非常に興味深い。
オチもなかなかよかった -
2010 12/23読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
中西印刷の中西秀彦さんのコラムをまとめた本。
専門書だと思って何かを得ようと思って手に取ると期待はずれかも知れないが、特に何かを得ようと思わず時間があるときにめくる分には、電子書籍の時代に中小印刷会社の人がどんなことを考えて暮らしているかがなんとなく伝わってきて面白い。
印刷のネット通販での話が個人的に一番面白かった。
自分も昔、100部くらいの冊子をするためにネットで情報を探したが、中西さんが最初に作ったというwebページはたぶん見つけてもスルーするしそもそも検索語的に考えてヒットしないw
印刷の種類とかどうでも良いというのもその通りで、単に冊子作りたかっただけだしね。そこそこの値段で。