なにをたべたかわかる?

著者 :
  • 絵本館
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871101400

作品紹介・あらすじ

さかながどうしてこんなにおおきくなったのか、ねこにはさっぱりわからないんだよ。さかなのそばによると、たべられるからあぶないのに、ねこはしらないものだからへいきなの。

感想・レビュー・書評

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  • シュールな絵本と言えば筆頭にあがりそうな長新太さんの作品。
    ちょっぴりブラックで、あまりのナンセンスな展開に抱腹絶倒。
    表紙の猫さんがぷっくぷくのお腹をしているが、何を食べてこうなったかは読んでみるしかない。
    そして、ぷっくぷくのそのわけになんとも笑うしかない。
    そんな馬鹿な・・の繰り返しが続いて、子どもたちが笑うこと笑うこと。
    素話の「ついでにペロリ」に似ているが、あの猫さんのような怖さはない。
    こちらはずうっととぼけているのだ。
    だってこの猫は、釣った魚が自分の頭上で何をしているか、ぜーんぜん知らないんだもの。

    最後のページの「ねこがたべたのは さかなだけではないんだよ」を、深読みする人もいるだろう。
    長新太さんの本は時に哲学的だし、人間はこの猫よりもはるかに悪食なのだから。
    でも子供向けの作品だもの、明るくからっと笑い飛ばして読みたいものだ。
    男の子の方が明らかに喜び、ずっと笑いがたえない。
    年中さんから。約8分。
    最後まで読んだら、はじめに戻って「何を食べたのかな?」って探してもいいね。
    ただ、このシュールさが理解不能の方もいらっしゃると思うので万人向けではないかも。

    • vilureefさん
      こんばんは!

      長新太さん、いいですよね。
      そう、本当にシュールとしか言いようがない。
      この本もまたしてもそうですか。

      ある時きゃべつくん...
      こんばんは!

      長新太さん、いいですよね。
      そう、本当にシュールとしか言いようがない。
      この本もまたしてもそうですか。

      ある時きゃべつくんシリーズを読み聞かせしていたら、声だけ聞いていた夫が「なんじゃそりゃ!」って突っ込みを入れた位(笑)
      もう、なんでもありですよね。

      伸びたり縮んだり、はたまた空を飛んだり。
      何の脈略もなく・・・。

      「きゃべつお前を食べる!」ってセリフが我が家のブーム。(きゃべつのところを名前に変えたりして・・・)
      きっとこの本もツボですね!
      さっそく探してみます。
      ありがとうございました(^_-)-☆
      2013/03/17
    • nejidonさん
      vilureefさん、こんにちは♪
      強風が吹き荒れるこちらです。
      長新太さん、お好きでしたか?それなら良かった良かった!!
      真面目なお母...
      vilureefさん、こんにちは♪
      強風が吹き荒れるこちらです。
      長新太さん、お好きでしたか?それなら良かった良かった!!
      真面目なお母様は【何、コレ?!】って怒り出しますからね。
      紹介のしかたも難しい長新太さんなのです。
      こればかりは、常識を超えた世界の作品なので、どう感じるかにかかってますものねぇ。

      そうそう、「キャベツくん」もそうですよね!
      あれは本当に面白いです。
       【声だけ聞いていた夫が「なんじゃそりゃ!」って突っ込みを入れた位(笑)】
      わははは!よく分かります。
      でも子どもたちはあの意味不明さが好きなのですよ。
      息子さんが喜ばれるものを、どうぞお読みください。
      そうでないと、本嫌いになってしまいますものねぇ。
      シュールで面白い絵本はまだまだありますので、
      機会がありましたらまた紹介させていただきますね。
      この本も vilureefさんのツボにはまってくれますように!
      2013/03/18
  • 〝気持ちのいい朝の海で、猫が釣りをしている。「こんな大きな魚が釣れたんだけど、重くて大へん。だから、釣り竿は置いてきた」・・・猫は、大きな魚を肩に担いで、二本足で歩き始めた・・・鼠がびっくりして見ている。その鼠は、魚に簡単に食べられてしまったが、猫は気が付かずにいる・・・次々と登場する兎も、犬も、狸も、豚も、ゴリラも、みんな食べられていき…。魚がどうしてこんなにも大きくなったのか? 猫にはさっぱり、分からない・・・〟猫が魚を喰い、人を喰った、大人の絵本。

  • 「おばけのかわをむいたら」を読んだら何故かこの本を思い出しました。
    シュールでちょっと怖い。でも真実をついてる。絵本の力ってこういうものだなと思わされるさすがの長新太さんの一冊。
    表紙の猫の表情と大きなお腹に親近感(?)を感じます。

  • なになにと思わせてくれる本でした!!
    長新太先生ワールド!

    ゴリラが食べられるとは!?

    なんとなんとなんとなんとなんとなんとなにを食べたのか!!??

  • なんとなんとなんと
    なんとなんとなんと
    なにを
    たべたかわかる?

  • 3歳6ヶ月。自分からは持ってきませんが、読んであげると楽しそうにしていました。

    親である私が、長新太さんの独特の世界観が苦手というかよくわからなくて避けてましたが、ここ最近子供はわりと反応いいことに気づきました。

  • シンプルですが食べることを考えさせてくれます。パラパラ漫画風になっているので(パラパラしづらい)二度楽しめました。

  • 猫が捕まえた魚が沢山の動物を食べてしまって、最後にはその魚を猫が食べてしまう物語。最後に、子どもたちに何を食べちゃった?ってクイズをすると面白いね!って終わります。が、捉え方によってはちょっと怖いみたいで。息子は全部を食べちゃった猫が怖かったみたいです。

  • 図書館で5冊ほど絵本を借りてきたのだけど、そのうちのこればかり読んでしまう…。
    クセになる。もう枕元にずっとある。

  • 長さんにしたら

    かなりストレートな直球、「食べる」ことが

    語られている絵本だと思った。

    そこには、ちゃんとユーモアがあって

    押し付けがましくないも、長さんらしい。

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著者プロフィール

1927年、東京に生まれる。漫画、絵本、イラストレーション、エッセイなどさまざまな分野で活躍。絵本に、『おしゃべりなたまごやき』(文芸春秋漫画賞)、『ぞうのたまごのたまごやき』(小学館絵画賞)、『ふゆめがっしょうだん』(絵本にっぽん大賞・以上福音館書店)、『はるですよふくろうおばさん』(講談社出版文化賞絵本賞・講談社)、『さかさまライオン』(絵本にっぽん賞)、『ゴムあたまポンたろう』(日本絵本賞・以上童心社)、『キャベツくん』(絵本にっぽん大賞・文研出版)など多数ある。巌谷小波文芸賞受賞。路傍の石幼少年文学賞受賞。

「2018年 『やまがあるいたよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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