日出処の天子 全7巻 (漫画文庫)

著者 :
  • 白泉社 (2003年9月10日発売)
4.45
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本棚登録 : 101
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784871187978

感想・レビュー・書評

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  •  NHK「ブラタモリ」で法隆寺や石舞台古墳を訪ねるのを見たり、中国 武漢への支援物資の箱に書かれていた長屋王の漢詩のこと、その漢詩がQueenのTeoTorriateの元になっているのではという記事を読んだりと、このところ飛鳥奈良時代に触れる機会が多くあった。
     もともと、この漫画が日本の古代に興味を持つきっかけになった。この時代のことについていろいろ資料も読んだものの、これだけの漫画を描くにはとても及ばないとつくづく思わされる。他の本やテレビ番組等でこの時代のものを見ても、ここに描かれている人物やシーンが浮かんでくる。
     いつか奈良を訪ねてゆかりの地をまわってみたい。

  • 一月ぶりのブクログ。ありがたくも拙文を読んでくださっている方々、お久しぶりです。少し前から体の不調があったのですが(命に関わるものではまったくない)、そこへ身辺でストレスのかかるできことが相次ぎ、体調悪化→不安→より悪化→精神的不安定という負のスパイラルに陥っておりました。幸い処方された薬が心身共によく効き(結構単純な私)、どうにかとてもつらい時期は脱した気がします。皆さんのレビューもほとんど読むことができなかったので、またこれからぼちぼちお邪魔いたしますね。


    この間、本が読めなかったのには参った。集中できないのだ。物心ついて以来、こんなに本を読まなかった事って絶対になかった。お医者さんは「好きなこと、楽しいことをしなさい」と言うけれど、私にとってそれって、読書とか読書とか読書なわけで、まあなんと偏った人間かと自分でも呆れてしまった。フン、別にいいじゃん!と普段は思ってきたけど、今回ばかりは参った。

    音楽もダメだったが(あんなに毎日聴いてたクイーンも)、コミックエッセイなら読めることが分かって、お気に入りのを引っ張り出してちょこちょこ読んでいた。グレゴリ青山さん、吉田戦車さん、久世番子さん、山下和美さんなどなど、本当に助けてもらったと思う。ありがとうございます。

    その後ふと思い立って手に取ったのがこの「日出処の天子」。学生のころリアルタイムで読んで興奮し、その後文庫で何回か読み返して、筋立てからセリフからすっかり分かっているつもりだったのだけど、いやあ、今回読んで「こんなすごい作品だったのか!」と今さらながら衝撃を受けてしまった。何と言っても、ほとんどの登場人物が不幸だ。それも「愛」ゆえに。誰も現世では救われない。残酷で、切なくて、苦しい。それなのに、不思議と気持ちが落ち込まないのだ。「善人」毛人はもちろん、どの人も、厩戸皇子だって、心の底では愛の力というものを信じていると描かれているように感じたからだろうか。時間をおいてまた読み返してみたい。

  • 歴史上の有名人厩戸王子が特殊能力をもっている上に、女性を愛せない。

    しかも、皇子は超美形。

    あまりの設定にびっくりし、引き込まれ、厩戸王子に感情移入しまっくて悶絶しました。

    厩戸王子の毛人(えみし)への思いが、激しくそして悲しいので・・。

    ラスト切ないです。

    毛人(えみし)に「そっちいくか?」とつっこみをいれた方は多いでしょう。

    毛人(えみし)は真面目過ぎるよ。

    届きそうで届かない恋って少女漫画の鉄板ですが、男同士だとなおさら「失恋」の可能性が高いだけにせつないのかなあ。

    わたしは厩戸王子をいまでも応援してます。

  • 知人のおすすめということで読んでみた。
    厩戸皇子と蘇我毛人(えみし)との悲恋を描いた物語。
    この設定じたいは最高だと思う。よく思いついたな。

    でも3巻あたりから飽きてきた。
    とはいえ、けっきょく作者は2人を近づけたり引き離したりしたいだけなんだな、と気がついたら、だんだんとその手口のバリエーションを楽しめるようになってきた。

    (物語のリズム的には、だいたい、巻の終わりあたりに、2人きりで対面する見せ場が用意してある。)

    それにしても、両性具有的に描かれる厩戸皇子の絵が現れるたびにぞっとして(とくにあの目、そして微笑が怖い)、慣れるまでに時間がかかった。

    この怖さは、物語の結末とともに頂点に達する(恐怖のメーターの針が振り切った)。冗談抜きでトラウマになりそうな勢いだ。これほどあとにひきずるマンガを読んだことがない。

  • 聖徳太子という歴史的人物をこんなにも想像力豊かに描いて見せてくれる、山岸凉子という漫画家にはびっくりさせられた。

    厩戸王子(聖徳太子)を超能力の持ち主とし、中性的な美女と見まごう魅力とカリスマ的吸引力があると描きあげ、まわりの登場人物との古代ロマンを繰り広げる。

    同族結婚、兄妹同士の結婚あたりまえの古代に、同性愛的な愛や、親子でも相性があるのだという真理をからませて、政治的姦計や謀略がおもしろくとりまぜである。しかも漫画という絵で精神的な高揚感まで表してしまうのだから凄い。

    無味乾燥な歴史年表の数行に興味をつなげますよ。定評があるのでしょうが、傑作ですね。

    また、私としてはマンガを読んでいると文字と絵が離れていっていつも苦行に近いのですが、そんなこと消し飛ぶ面白さ、これでマンガにも慣れたかなという感じですよ。

  • 怖かった。
    いろいろな意味で。

    最終巻に収められた
    「馬屋古女王(うまやこのひめみこ)」は
    ホラーであった。

    しかし
    山岸涼子先生の果てしない想像力に
    探究心が刺激されて
    厩戸皇子について一層知りたくなった。

    果たして 実在したのか。
    架空の人物であれば
    なぜそのような人物が作り上げられたのか。
    謎は深まる。。。

  • これは若い頃に読んだことがなくて今回初読。想像と違った衝撃的な話だったけど、こういう世界観は好きかな。

  • 月魚のあと無性に読みたくなって再読。厩戸王子と蘇我毛人がカブる。王子の報われない思いと孤独感がものすごくせつない。
    ★ごひいきキャラはもちろん厩戸王子

  • よくこんなアイデアが浮かぶなと終始感心し尽くす作品。
    歴史に詳しくなくても、十分に愉しめます。
    巻末の解説も面白い。壮大なもしも物語。

  • 世界で一番好きな漫画

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

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