- 本 ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784871542265
作品紹介・あらすじ
自公長期政権に対抗する「市民と野党の共闘」の重要アクターである日本共産党に対して、希望とともに、さらなる飛躍を期待しての要望が創立100周年を経た今、ますます強まってきています。
とくに、党員が党首を投票で直接選ぶ「党首選挙」を実施することで、党内の活発な論議を国民にも可視化させて、政策・路線の意義を深め広めることを通じて、国民に開かれた民主主義的な政党としての存在価値が高まるのではないかという期待が強くあります。
もちろん、党首公選についての賛否は党内外であり、またそれにとどまらない共産党の躍進を願っての期待を込めた「注文」は多々あることでしょう。こうした多様な声を寄せていただくことで、停滞している「市民と野党の共闘」を再起動しバージョンアップへとつなげる契機となることでしょう。
本書では、共産党とともに共闘されている識者の方々として、党創立100周年を祝い、同党への期待を寄せていただきますようお願いいたします。(「まえがき」より)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
いい企画かどうかはわからないが本書の中身は期待以上。執筆者は知っている人も知らない人もいたがバラエティにとんでいてよかった。中でもお初の保守主義者、古谷経衡の主張にはなるほどと思うところが多々あった。
全体的に真面目で、耳を傾けていいところがたくさんあった。 -
内田樹寄稿があり、他にも数名、その論考が気になる名前もあったから、ということで入手・読了。えらいタイミングだな、と思ったのは、本書上梓後の党首選提案と、それに対する党除名の事案。せっかくなら、それも含めた論考を読みたかった。党首選施行への期待は、本書内でも、複数名から繰り返されている訳だし。それはさておき、論旨から文章のクォリティに至るまで、かなりの振れ幅があって、どうしてもそれが気になってしまった。『え!?ひょっとしてやっつけ仕事?』って思えるようなところも…。タイトル通り、期待をこめて読んだ割りに、肩透かしな印象あり。
-
あけび書房は、直帰の2度の国政選挙の前後で、「市民と野党の共闘で政権交代を」や「市民と野党の共闘 未完の課題と希望」などを出版し、新自由主義と国家主義の自公政権に代わる新しい政治の流れを広げる発信をしてきました。今回は、立憲野党の中で、2022年7月に創立100周年を迎えた日本共産党について、10人の識者が「期待をこめた提案」を行います。特に、話題の「党首公選制」と「民主集中性」についての賛否は両論である。この問題は日本共産党の組織内の事であり、日本共産党外からの意見は差し支えないが、日本共産党の歴史的経過や民主的組織へむけた組織論としての必然であり、この2点を持って日本共産党の支持率が極端に低下しているとは考えられない。むしろ、日本共産党は地道な大衆活動や組織力を武器に、「権力や大資本に媚びない姿勢こそが不滅の魅力を放っていることは事実だからです」と古谷経衝氏が本書で的確に指摘している。
著者プロフィール
有田芳生の作品





