人を育てる唄: 遠野のわらべ唄の語り伝え

著者 :
  • エイデル研究所
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871682626

感想・レビュー・書評

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  • えーと、最近、お手玉にこっていて、そのながれで、どんな唄があるのかなぁという興味でよみました。
    それから、「いわき ぱふ」でぱふ通信というのが出ていて、そこに、とっても素敵な遠野の子育ての話が載っていて、それに興味をひかれたということもあります。

    読んでみて、ビックリしました。
    先人の知恵みたいなのはあるかなぁぐらいに思っていたのですが、「わらべ唄」というのは、もの凄く体系だった子育てのシステムなんですよ。
    だから、何歳ぐらいでは、こんな唄をうたって、こんな遊びをするということが決まっていたそうです。

    なかには、家のご主人が、妾をかこってなんて、色っぽい唄もあるのですが、それにもちゃんと意味があって、子どもにうたいかけながら、実は遠回しにご主人に釘を刺したりしていたのだそうです。
    面と向かって言うとけんか腰になってしまうことでも、そうやって、子どもにうたう唄に託して伝えたものもあると言うんですね。

    今だと、「そんな唄!」ということで、きっと禁止されたりすると思うんです。でも、そういった伝える装置がなくなったことで、すごい今の社会って困っていることも多いんじゃないかと思います。

    もうちょっと、この方の関わった本があるようですので、追いかけてみようと思います。

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著者プロフィール

阿部ヤヱ 阿部ヤヱ(あべやえ)1934年岩手県遠野市で生まれる。祖母や隣のおじいさん、おばあさんから「わらべうた」や昔話、伝承あそびを教えられて育つ。現在も遠野で暮らし、人間としての生き方、知恵が生きている「わらべうた」を次代に伝えたいと、伝承に努めている。また、昔話の語りべでもある。著書に『遠野に伝わるわらべうた』(遠野市立博物館刊)、『人を育てる唄』『呼びかけの唄』(以上エイデル研究所刊)がある。

「2023年 『「わらべうた」で子育て 入門編(音声ダウンロード付)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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