恋するカ・ラ・ダ注意報 (Ovis NOVELS)

著者 :
  • 茜新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871824026

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  •  高校の先輩ときたテニスコートで、倉田結可はプロの選手と一緒にテニスをする見知らぬ男のプレイに魅了される。ところがその男は、いきなり結可の元に近づいてきたかと思うと、結可に公衆の面前でキスをした!
     おまけにどうやらその男、結可をテニスコートにつれてきた先輩の異父兄らしい。
     プレイはすてきだったけれど、その男――十文字翠には、二度と近づくな、と先輩に釘を刺されてしまった結可。
     結可自身も、名前しか知らないその人に二度と会うことはないだろうと思っていたのだが……なんと、いきなり「アメリカに行く」と言い出した父親のせいで、結可は見知らぬ他人の家に居候させてもらうことになってしまった。
     嫌がる結可だったが、父親は聞く耳持たず、アメリカ行きを拒んだ結可一人を残して、さっさとアメリカに旅立ってしまった。
     仕方なく結可は、父親に言われた通り、家を訪ねて行くのだが、そこにいたのは翠で……何と、翠は、結可が居候させてもらうことになった家の主だったのだ。
     そのメイドもたくさんいる、豪華すぎる家に住むことになった翠だったが、翠によると、その家には妙なしきたりがあって。
    「男は皆、メイドに世話にならなければならない」というのだ!!
     嫌がる結可だったが、結局、翠のペースに巻き込まれ、なんと翠をメイドとして使うことになってしまったのだった。

     そんな感じの話で、万事が万事、結可が翠のペースに流されてしまう話だったように思います。
     テニスのプレイがすてきだったという割には、結可はその後、翠にテニスのプレイをせがんだりはしなかったし。(すべてがハイペースで進みすぎて、頼む暇もなかったのかもしれませんが)
    「メイド」とかいう割に、確かに翠は「世話をする」という名目で、いろんないたずらをしたりしましたが、「メイドっぽさ」に欠けてるから、あんまりきゅんきゅんできなかったし……。
     いまいち、設定がうまく生かしきれないような気がします。全部が全部を拾い上げてたら、決まったページ数に収まらないのかもしれないけど。
     しかも最初に出てきた「先輩」は、結可に気がありそうな雰囲気をとっても醸し出してるのに、それにはいっさい触れず……。
     ちょっと消化不良な感じがしました。もったいないというのが、正直なかんそうです。

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