複雑系入門―知のフロンティアへの冒険

  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871885607

感想・レビュー・書評

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  • 広く浅く解説してある

  • 津田先生が出ています。知っている先生もたくさんいます。

  • フラクタルやカオスを足がかりにした『複雑系』というタームを軸に、還元主義を拒否した構成的・帰納的手法によって経済学・進化論・生態系・脳神経科学といった異分野が統合的に見直されて、経済や脳の全く新しいモデルや人工生命の可能性を示す。その根底に科学哲学やら排中律やら不完全性定理やらに通じるような話題も見え隠れする。気味が悪いくらいいろんな物が統合された領域である『複雑系』を紹介する本。

    ただ、この本に限っては妙な誤解も多い印象。特に科学哲学やそのベースにしてる不完全性定理に関して。「科学革命の構造」かぶれって感じ。通訳不可能性とかそれへの批判とか、ちゃんと分かって書いてるのかな。

    純粋に自然科学的な記述に限れば、概して興味深い話題が詳細な事例とともに紹介されていて非常に面白い。「その論理はちょっと無理があるんじゃない?」って気がするような研究も含め、複雑系を理解すべくいろんな研究者が知恵を絞っている様子を垣間見ることが出来て、その成果をちょっとつまみ食いできる。

    1998年発行ということで、この本から十数年たった今、複雑系はどうなっているのか、現状が知りたい。

  • 長い間買っとくになっていた一冊ですが、ハヤカワ文庫 『カオス紡ぐ夢の中で』 金子邦彦著に引き続いて読み始めるとスラスラ読めてびっくり!すると共にもう少し早い段階で読んで入れば良かったと後悔しています。

    これまで、カオス・フラクタル・非線形科学の入門書は何冊か読んできたのですが、これだけ様々な分野についてその考え方が平易に説明されているのはありがたい。

    他のレヴューにあるように、参考文献と人物の紹介も役立ちそうです。
    この本から参考文献に入っていけるのであれば、少々発行年が古いが、読んでみる価値はあると思います。
    読みながらチェックしたところ半分ほど購入済であったので、引き続きボチボチ読んでいきたいと思います。

  • わかりやすく複雑系に関して説明してくれている。

  • (きっかけ)
    ブックオフに落ちていた。

    (レビュー)
    説明がかなりわかりやすい。人の頭にすんなり入る説明ってのがどういうものなのか、という点でももうちょっとよく見てみたい。
    複雑性の現象(フラクタル、カオス等)と複雑適応系(遺伝的アルゴリズム、ニューラルネットワーク等)がのところがよい。後半の応用(経済学、人工生命、内部観測)のとこはこれだけではちょっと、、という感じ。

  • 「複雑系」とは何か(吉永 良正 )と内容としてはかぶっている部分も多かったが、より読みやすくて、またトピックごとに簡潔にまとめてあるのが良かった。
    具体例や、先生の名前、参考文献も分かりやすく載っていたのはすごくありがたいことだ。

    また、トピックが様々であったので色々なことが早期されておもしろかった。特にニューラルネットワークの部分がお気に入りである。
    出来れば自分でも実装してみたい。

    よりいっそう「複雑系」に対する期待が高まった。(不安もある)

    この本も1998発行とまだ最新の情報ではないので最新の情報も手にいたい。

  • 複雑系の全体像を掴む上で大変有用です。参考文献情報も充実。

  • 井庭さんは熱い人です

  • 素人の自分が言う言葉ではないが,複雑系の基本を知るのにとてもいい本だと思う.値段もお手頃.

著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:創造実践学、創造哲学、未来社会学。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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